倦まず弛まず

倦まず弛まず

案山子

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る


城跡から見下せば蒼く細い河
橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突
この街を綿菓子に染め抜いた雪が
消えればお前がここを出てから初めての春

手紙が無理なら 電話でもいい
「金頼む」の一言でもいい
お前の笑顔を待ちわびる
おふくろに聴かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る


山の麓煙吐いて列車が走る
凩(こがらし)が雑木林を転げ落ちて来る
銀色の毛布をつけた田圃にぽつり
置き去られて雪をかぶった 案山子がひとり

お前も都会の雪景色の中で
丁度 あの案山子の様に
寂しい思いしてはいないか
体をこわしていないか

手紙が無理なら 電話でもいい
「金頼む」の一言でもいい
お前の笑顔を待ちわびる
おふくろに聴かせてやってくれ

元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

2001/10/27  封印された唄

この歌、実は さだまさし の 案山子という唄である。
もう、封印を解いても良い頃だろう。

平成8年長男が名古屋の大学に行くことになった。
その時この唄を知った。
でもこの唄が好きというわけではない、気になる存在の唄だった。
いい唄と思う、つらい唄だ。
なるべく聴かないようにもした。

オヤジがこの唄をいつも聴いていると知ったら
子供がつらいだろう。プレッシャーかかるだろう。
だから、封印することにした。

名古屋の大学を卒業したら、今度は
東京の大学院に平成12年に入学した。
そして、来年卒業。

もう、封印を解いても良い頃だろう。

この歌詞を5年半実践した。
あと、半年実践しよう。

おかげでオヤジは名古屋にも東京にも行くことが出来た。
視野を広められた。

今度は、外国でも大丈夫。
もう、免疫も出来た。
子供は、
親の所有物 ではない。
行きたい道を進めばいい。

この唄の意味、もう、子供は冷静に理解してくれるだろう。

だから封印を解いても良い頃だろう。


2002/3/29     ひとつの責任を全うした日(息子の社会への門出に)

今日、長男が卒業式を迎えた
オヤジには長~い  永~い6年間だった
ひとつの責任を終えた安堵感・・・・・。

4月からオヤジと同じ社会人
ライバル

これから、
オヤジが子供に教えを乞う
時代に突入するだろう

しかし、オヤジはまだまだ現役、モウロクするわけには
いかない
社会人の先輩として手本を見せてやろうじゃないか


2003/01/07   6年ぶりの同居

6年ぶりに息子が自宅に帰ってきた
昨年4月に就職し、7月から大阪勤務

6年の歳月は永かった
6年前のかわいい子供ではもうなかった

これで良いのだ、子供は大人になったのだ
これで良いのだ、子供は成長したのだ
オヤジだけが成長停止

かわいい26歳じゃ洒落にならないよな



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