2013.03.23
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カテゴリ: 京の見どころ
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 徳川家康により創建、三代家光が整備完成させた二条城

 1603年京都御所の西南真近に京都の守護と家康自らの上洛の際の宿舎を目的とした、合戦用の城でなく徳川家権力の証しを誇示するための平城として築城される


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 徳川家康はここ二条城で将軍就任の祝賀の儀を行い、1611年には豊臣秀頼との所謂「二条城の会見」の場所ともなり、大阪冬の陣・夏の陣への軍議もここで行なわれています

 ↑本丸を囲む城壁と内濠で、向う南西角は天守閣跡の天守台です

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 のち三代家光が後水尾天皇をここに迎える為、本丸と天守閣を含む豪華な城への大改築が行われ、桃山時代を代表する武家風城郭書院「二の丸御殿」が誕生しました、沢山の障壁画を含む煌びやかな内装はそのまま今に伝えています

 ↑(左)外濠と「東南角櫓」、(右)「東大手門」(共に重文)それぞれ外部から見る二条城の象徴です、門は石垣と石垣の間に渡櫓を渡した櫓門形式です


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 1634年二代秀忠死後、三代家光が30万の兵を引きつれ上洛二条城に入場したのを最後に将軍を迎える事は途絶え、幕末の動乱期までの230年間二条城は歴史の表舞台より一旦姿を消します

 ↑「唐門」 二の丸御殿の正門で、唐獅子・鳳凰・牡丹などの極彩色彫刻が施され、前後軒唐破風付の四脚門(重文)です 奥に見えるのは二の丸御殿の玄関です
(唐門は現在修復中で囲われ見られません、この写真のみ2011.5月のものです)


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 時を経て1862年十四代将軍家茂の上洛にそなえ全面的に修復されますが、家茂病に倒れ、1866年一橋慶喜十五代将軍の宣旨を受けるも戦い利あらず翌年十月ここ二条城に四十藩の重役参集し、大政奉還の会議と宣言がなされ徳川幕府ここで265年の幕を閉じます

 ↑「二の丸御殿」 「車寄」(玄関)から続く御殿は「遠侍(トオサムライ)の間」「式台の間」「大広間」「蘇鉄の間」「黒書院」「白書院」の6つの建物が廊下で結び造られています、車寄を含め国宝です


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 ↑車寄の欄間は表裏が異なる豪華な彫刻が施されています、表は五羽の鸞鳥(ランチョウ・空想の神鳥)と上は唐獅子が彫られています

 (右)二の丸御殿の配置です、雁行状に造られた各建物それぞれに大きな部屋が目的に合せ造られています

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 ↑庭に入り向うから遠侍・式台・大広間の各建物です

 (右)は二の丸庭園を前にした黒書院です

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 ↑二の丸御殿内「大広間」一と二の間です、将軍が諸大名らと対面した最も広く豪華な部屋で、二重折上格天井で設えられ障壁画は狩野探幽作「老松」です (障壁画は3000を超えうち1016面が重文)

 (右)1867年この大広間で行なわれた大政奉還の会議の模様が現在それぞれに模された人形で再現されています
 (尚、殿内は写真禁止で上下4枚は、二条城資料・パンフよりの転写です)


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 ↑「式台」 参上した諸大名が老中と対面した処で、老中三の間の「雪中柳鷲図(セッチュウリュウロ)」御殿の障壁画の中で優れたものとされています

(右)「黒書院」 将軍が政務を執るところで一と二の間さくらと雉、季節感のある障壁画が描かれてあります


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 ↑「二の丸庭園」(国の特別名勝)八陣の庭とも呼ばれます、池に蓬莱島と左右に鶴亀の二島を配した書院造庭園で小堀遠州の代表作と伝えられ、大小の石組みと松で力強く神泉蓬莱の世界を表した庭園と謂われています

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 ↑右側二段の滝組と森も造られ、大広間・黒書院と当時あった行幸御殿からそれぞれ正面として見られる三正面形式の池泉回遊式庭園です 


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 ↑「本丸櫓門」(重文) 本丸を囲む内濠に架る本丸の正門です、入母屋造の櫓門で家光の本丸増築時に造られています

 (右)本丸御殿内、玄関・御書院・台所を臨みます、1788年の大火で殿舎は一度焼失しのち再建されたものです


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 ↑「本丸庭園」 明治に入って作庭された芝生と植樹を中心にした回遊式の庭園です 

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 ↑「御常御殿」(重文) 1893年京都御苑内にあった旧桂宮御殿を移築されたものですが、この建物は宮御殿の遺構として残る貴重なものとされています

 (右)洋風庭園とされる本丸庭園内にあって存在感のある松と灯籠


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 ↑「天守台」(天守閣跡)より本丸の全景です、天守台は本丸増築時に伏見城の層塔型五重五階の天守が移築されましたが1750年の落雷により焼失、以後再建されず跡地のみとなっています


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 ↑同じく天守台より、本丸(右手)を囲む内濠と本丸西門を臨みます


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 ↑天守台の南下は梅林です、梅林・梅の花はHOMEのページをご覧ください


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 ↑二条城三つ目の庭園「清流園」です、元は淀城へ移された初代天守閣の跡地に、江戸時代京都の豪商・角倉了以(スミノクラリョウイ)の屋敷一部と庭木や庭石800ヶを譲り受け、全国から集めた銘石300個を合わせ造られています


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 ↑「和楽庵」「香雲亭」の二つの茶室と川に大小の石・石橋や木々を配した和風の池泉回遊式山水園と、東側の芝生を敷き詰めた洋風園との和洋折衷庭園で、現在は訪れる国・公賓の接遇場所ともなり、一昨年の全国630余の名園の中でこの清流園は6位に、二の丸庭園は8位にランキングされています


(TOPページに「花いろいろ」UPしています、今 二条城の梅林 です ホームで見て下さい)
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京都市バス 「二条城前」下車 真前です   
市営地下鉄東西線 「二条城前」下車 徒歩2分

二条城HP URL--- http://www.city.kyoto.jp/bunshi/nijojo/index.html




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最終更新日  2013.03.23 10:11:25
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