2013.05.24
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カテゴリ: 京の見どころ
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 修学院離宮 (しゅうがくいんりきゅう)

 修学院の名は元々10世紀後半にここに修学院(シュガクイン)と云うお寺が建立されたのが始まりで、南北朝の時代に廃絶となったが地名は修学院村として残り、そこに後水尾(ゴミズノオ)上皇により離宮が造営され修学院離宮と呼ばれる事となります、今もシュガクインとも云われます

(画像拡大可)
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 ↑比叡山の麓に上(カミ)・中(ナカ)・下(シモ)の三つのお茶屋(離宮)からなり、離宮背後の借景となる比叡東山の山林、松並木が融け込んだ壮大な山荘です

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 ↑離宮内は数多くの楓ともみじで覆われています、今の時期紅もみじもまた彩りを添えています

 (右) 離宮の略図です(この図はイメージです参考まで)


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 ↑「御幸門(ミユキモン)」下離宮の入口門で、柿(コケラ)葺きの屋根と花菱紋の透かし彫りが施される板戸の門です

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 ↑門を潜ると、緑豊かな木々や花咲く池泉観賞式庭園が広がっています

 (右)「寿月観(ジュゲツカン)」 後水尾上皇の御座所とされていた下のお茶屋です、建物は杮葺き入母屋数寄屋風造りで上の扁額は上皇の宸筆(シンピツ)です   
(以下建物へは全て内部には入れず、外からの撮影で写真の色合い不安定でスミマセン)


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 ↑寿月観一の間、十五畳に三畳の上段、1.5間の床と琵琶床と飾り棚があります、棚の上 戸袋には「鶴の絵」、下の地袋には「岩に蘭」の原在中(ハラザイチュウ)の絵が描かれています、襖絵は岸駒(ガンク)の「虎渓三笑(コケイサンショウ)」です (二人、共に江戸時代画家です)


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 ↑同二の間、板戸は夕顔の絵で仙洞御所から移されたもので、手前は控えの三の間 襖絵は「泊舟(トマリブネ)」岡本豊彦作です

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 ↑「袖形(ソデガタ)灯籠」 石柱をコの字形にくり抜き天に提灯を下げる、客人をいざなう灯籠として使われます

 (右)三つの離宮至る処で水音がして滝が造られ、木々の間は苔に覆われています


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 ↑「中離宮」です、ここは創建当時にはなく10年程後上皇の第8皇女光子内親王の為の朱宮(アケノミヤ)御所、林丘寺(リンキュウジ・一部)がその前身でのち修学院離宮の一部となっています

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 ↑「客殿」 1677年造営された東福門院(上皇の中宮、2代秀忠息女)の女院御所が移築された書院造りの建物で、周り紅葉の名所として有名です

 (右)前庭にある背の低い地を這う松です


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 ↑客殿一の間、互い違いに配された大小五枚の棚板があたかも霞がたなびく様に見える所から「霞棚」と呼ばれ、桂離宮の桂棚。三宝院の醍醐棚と共に天下三棚と称されています


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 ↑杉戸絵は祇園祭の鉾の絵、住吉具慶(スミヨシグケイ・江戸時代絵師)の作です


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 ↑客殿から軒を連ねる楽只軒を渡る濡縁です、低い手すりがW字状に組まれた「網干(アボシ)の欄干」漁村で網が干してある形を表すとされています


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 ↑「楽只軒(ラクシケン)」 手前一の間で奥が二の間襖絵は狩野探信(タンシン・探幽の子)の作「龍田川の紅葉」です

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 ↑同一の間と次の間です

 (右)林丘寺へ石段前、見上げる程の大きい石組です


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 ↑三つの離宮を繋ぐ「松並木(御馬車道)」です、左右には長閑な田園風景が広がっています


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 ↑ここより「上離宮」です、修学院離宮の中一番高みにある「臨雲亭(リンウンテイ)」下離宮との標高差20mの処に造られています

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 ↑臨雲亭一、二の間からは浴龍池(ヨクリュウチ)を眼下に、洛北から西山と市中を一望する景観が広がりますが、部屋には床も棚もなく一切の装飾を施さずただその眺望に向き合います

 (右)軒下のたたきには、赤い鞍馬石と黒い賀茂川石を1.2.3個と組み合わせ描いてあり「一二三(ヒフミ)石」と呼ばれます


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 ↑池の中島にある「窮邃亭(キュウスイテイ)」で、宝形(ホウギョウ)造りの創建当初から現存する唯一の建物です


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 ↑頂きには八方に面を持つ皇室御紋の瓦が載せられています

 (右)「窮邃」の扁額、これも後水尾上皇の宸筆です


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 ↑窮邃亭は茶室として造られ十八畳の大広間のみで、窓に面し直角に折れた上段がおかれ茶席としての設えがなされています


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 ↑今回の一枚、中離宮・客殿の周りを覆う青もみじです


★1、 上離宮の浴龍池(ヨクリュウチ)を中心とした壮大な庭園の頁はこちらへ

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最終更新日  2013.05.24 10:22:49
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