都会の隠遁生活。田舎の隠遁生活。

納豆会社があまりにも気の毒で、肉じゃがに入れる“しらたき”を買いに行ったのに、山積みになっていた納豆も一緒に買ってしまいました。しらたきと納豆だけ、買った人。都心のバス停でバスを待っていたら、近くに住んでいるらしいおばさまに話しかけられました。「いつもバスがなかなか来ないのだけど、あなたはどのくらい待ってるの？」って。ちょうど、携帯電話でバスの運行情報を見たばかりだったので「あと10分くらいで来ますよ」と教えてあげました。「でも時間通りに来ないわよね」というので、「携帯で調べたのでちゃんと来ますよ」と言ったら「便利ねぇ」と感心したようでした。都バスは携帯電話から運行情報が見られるようになっていて、いまバスがどこを走っているかリアルタイムで分かります。すごく便利。まだ来ないな、と思ったら次のバス停まで歩いたり、お買い物をしたりできます。しばらくバスを待っている間にそのおばさまとお話しました。そのおばさま、都会の真ん中で冷蔵庫も洗濯機もテレビもパソコンも携帯電話もない生活をしているそうです。そのかわり、ラジオは一日つけっぱなし。この日はカラオケ教室に行くのだそうで、「みんなは私がCDで歌を覚えていると思ってるみたいだけど、ラジオで覚えてるの」とおっしゃってました。さすがに冷蔵庫はないと不便じゃないかと思ったんですが、「ものを大切にするようになった」そうです。お肉なんかも必要な分だけ買って、悪くならないうちに食べきるんだそうです。なんか、そういう生活もいいなぁ。私は良寛さんみたいな隠遁生活に憧れてるのですが、このおばさまの生活スタイルにも羨望のまなざし。都会で、っていうのがポイントかな。いざとなればいろいろ便利だから。逆に、田舎だと自然を愛でながらITを駆使して情報を仕入れるスタイルがいいのかも（いまの私の生活に近いなぁ）。どっちがいいのかな。どっちもいいな。半年ずつっていうのもいいな。どっちにしても、今回の納豆ブームみたいに情報に踊らされないような生活をしたいものです。データねつ造した人も悪いけど、それを鵜呑みにして買いに行った人たちってのもどうかと思いますよね…。納豆自体が悪いわけじゃないんだから、増産した納豆会社のためにも、ブームに乗って買っちゃった人たちはもうしばらく買い続けて食べ続けて欲しいものです。納豆の分、別のおかずを減らせばきっとやせるよ～。