PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

のりこ姉

のりこ姉

カレンダー

バックナンバー

Dec , 2024
Nov , 2024
Oct , 2024
Oct 16, 2005
XML
カテゴリ: 社会・ニュース
母が宗教に誘われました。家族や自分が病気になるとよくあることです。うちの家族は、普通に、年に何度かお墓参りする程度で、家に仏壇もないし、信仰心はまったくありません。なので、誘われても入信する可能性はほとんどないのですが、親しい方から熱心に勧められてしまうと断るのが大変です。誘って下さる方には悪意はないので、余計に困ります。

困るのですが、私、宗教の話って嫌いではないので、半分は面白がってしまいます。宗教って別になくたっていいものなのに、世界中にあるじゃないですか。それってやっぱり人が生きていく上で必要なものなんだろうな、と思うわけです。うちだって、信仰心はなくてもやっぱり死んだらお葬式あげて、お坊さんに来て貰ってお経のひとつでもあげてもらわないとなんとなく落ち着かないでしょう。宗教じゃなくても、なんかしらの儀式はすると思うのです。

セクシーポーズ

宗教って必要としている人にとってはとても意味のあるものだと思います。だから、人がやっていることにとやかく言うつもりはまったくありません。私の友人にも熱心に信仰して、それで心が救われている人がいるし、今回勧めてくれた方も、信仰によってご自身の生活がとても良くなった(客観的にみても)ようです。

うちの母が私の病気を気に病んで心が沈んでしまったり、悩んでどうしようもない、という状況ならば、その宗教に入信してもいいと思うし、そうでなくても母がやりたいというならやってもいいと思います。でも、母は私の病気のせいで落ち込んだり、心の病気になったりするようなタマではないのですよ。逆に、「熱心に勧められて、ものすごく疲れた」と、うんざりして帰ってきました。

そんな母でも、「これで病気が治る」とか「ご先祖をきちんと祀らないから」とか言われると、「そうなのかな」と思ってしまうようです。最初からまったく話を聞く耳を持たないよりも、そう考えてしまうから余計に疲れるんでしょうね。ちなみに母はセールスに弱いです。オレオレ詐欺にも簡単にひっかかってしまいそうです。

母は三日坊主なので、たとえ入信したとしても、朝晩お祈りをしたりお経をあげたりすることは無理です。教義を勉強しようともしないでしょう。なにせ、私の病気に関する本もまともに読まないし、朝10分のラジオ体操も、夜の足踏み運動も続かなかった人ですから。「それでほんとに病気が治るんだったらやるよ」と、言っていますが怪しいです。たぶん無理です。それができるのだったら、宗教よりももっと他のことに時間を使った方がいいと思います。

精神的なことも大きいけれど、毎日決まった時間に何かするっていうのが身体にいい場合もありますよね。寝る前にお祈りするとか、朝起きたら仏壇をキレイにしてお水をあげるとか、規則正しい生活を送ったり、身体を動かしたりすることで病気が治ったりってこともあるんじゃないかな。それが信仰のおかげっていうなら、間違ってませんね。

ところで、今回勧めてくれた方は、私のことをとても心配してくださって、「のりこちゃんが可哀想」と連発していたらしいです。その方はきっと本当に心から私たちのことを思って、勧めてくれているのだと思います。気持ちとしては、膠原病やリウマチに効く病院とか治療法とかを勧めてくれるのと一緒かもしれません。「この治療法で私も治ったから是非やってみたら」とか、そういう感じかな。善意から出るそういう気持ちはとてもよくわかるのですが、なんだか、「可哀想」という言葉に妙に反発してしまいます。

なぜだろう、と考えて、はたと気付きました。宗教の勧誘に嫌悪感を抱く共通の要素です。宗教の勧誘をする人って、自分のほうが上位にいると思ってるんですよね。自分のほうが幸せで、相手は不幸だと思ってるの。だから、相手を幸せにしてあげたい、という気持ちは本当なのだけど、その前提として、まず相手を自分より下だと決めつけてるみたい。だから、こちらはなんだか見下されてるような気分になってしまうのです。そしてとても不快な気分になってしまいます。だって、私、可哀想じゃないもん。

宗教にのめり込む人って、頭のいい科学者とかも多いらしいです。オウム真理教の事件でも頭脳明晰、成績優秀な理系の信者が多いことが話題になりました。まじめな人がカルトなどにひっかかりやすいっていうのも良く聞きます。科学者になる人って、いろんなナゾを解明したいっていう意欲がある人が多いんだと思うんですが、科学にも限界があるし、それで全てが解明されるわけじゃありません。解明されたと思われていたことでも、突発的にわけのわからないことが起こることだってあるわけです。で、宗教っていうのは、そういうわけのわからないところを明快に説明してくれるらしいです。宗教にのめり込んでしまう人は、科学で解明できないところを解明してくれたと思ってしまうようです。

逆に、ナゾなんてナゾのままでいいし、わけのわからないことだってたまには起きるんじゃない? って思ってる人には宗教なんていらないのかもしれません。うちの母が典型ですが。

なんでもかんでもすべてに説明をつけたい、という人は宗教の中に答えを見いだそうとしてしまうのかもしれません。それはそれで、いいとは思いますが、あまりに度が過ぎると回りの人に迷惑をかけるかもしれないですね。

ところで、昨日、我が家に黒光りする憎い奴、その名もゴッキーが出現しました。私が子供の頃にはうちにもいたようですが、その後は見たことがなかったのでびっくり。それなりに大きかったのですが、外から入って来たのか、それとも…。考えるだけで恐ろしいです。私は自分の手を汚すのがいやなので、思わず後ずさりしてしまったのですが、母がスリッパで撃退しました。でも母はゴッキーが大嫌いなんだそうで、後処理は私に任されてしまいました。ゴッキーよ、安らかに…。

宗教の勧誘をした方に言わせると、こういうことも「ご先祖さまからのシグナルよ」ってなるのかもしれません。うちはチワワ教の地球支部です。支部長は小太郎。宇宙のどこかにある本部といつも交信しています。チワワ教で幸せいっぱい。あなたも入りませんか?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Oct 16, 2005 08:40:50 AM
[社会・ニュース] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: