今日は三国揃って宴会の日。

たまには息抜きも必要だろうと、孫堅(無双ですから)・曹操・劉備が集まり考え出したものであった。

…というのもつい先日、3人とも同じ道を通っていたらしく、運悪く会ってしまったのだ。

そこで自らの身を守るために、和睦もかねて宴会でもしませんか?ということになったのである。

その三人の席は隣同士。もちろん自軍の武将達とは離れたところに居る。

彼らは笑顔ではいるものの宴会を楽しむ武将達を見ながらヒヤヒヤしていた。

武将達には、 たとえ好敵手に会っても一騎打ちを仕掛けないように きつく言っておいてはある。むしろ命令だ。

しかしいつ何があるか分からない…。


3人がそんなことを思っている間に、










ガシャーン。 ぱりーん











予想通りの展開になっていました。



『離してくれ兄者ー!!!俺はこいつを一発殴らねぇと気がすまねぇ!!!』

『落ち着け翼徳!!!兄者との約束を破るつもりか!!!』

『ほぉ…俺を殴るか。やれるものならやってみろ!!!来い!!!』

『か、夏侯惇殿も落ち着いてくだされっ!』

『えぇぃ止めてくれるな張遼!勝負を挑まれ受けぬは武将の恥というものよー!』

『惇兄落ち着けって!!!』

『淵!お前も俺の邪魔をするか!!!』

『お、ケンカか?ちょーどいーや、暇だし俺もまぜてくれ~♪』

『あ、兄上っっっ!?おやめください!!!魏と蜀のケンカに加わっては―』

『なんだよ権坊ー。いーじゃねーかケチケチすんなって♪おめーは見てな♪』



ついに夏侯惇と張飛(と何故か孫策)は取っ組み合いのケンカをし始めた。(武器が無いので素手)

孫策は殴り殴られながらも
『どーだ権坊~これが拳で語るケンカだずぇ!!!』
なんて言っている。


『曹操殿…劉備殿…。これは…どうしたものか?(激汗』

と冷や汗ダラダラの孫堅。


『翼徳…約束を破りおったな…(激汗』

とちょっとご立腹気味の劉備。


『………………………頭が痛いわ』

と自分の部下の不甲斐なさに頭を抱える曹操。



そんな彼らの心境を知ってか知らずかケンカはさらに他の武将を巻き込み拡大するのだった。



『やるなっ』

『貴様こそっ』

『てめぇっ』

『よくもっ』

『なにをっ』


そんな声がところどころ聞こえてくる。




『この野郎っ』

『生かしちゃおけねぇ』

『死にたくば来い!』

『あなたにかわせますかねっ!?』

『いざっ 美しい勝負を!!!』


なんだか変な方向に走ってきた…。





『これでもかー!』

『栄養失調ー!!!』

『ぃよッ!!!』

『犬がいい―!!!』

『えぇぃおぉ――!!!』


さすがにそろそろヤバイ気がする。

なんとかして止めなくては―…!!
3人ともそう思い立ち上がる。が。


ふとやたら(異常なほど)静かな方に目がとまる。

そこにいたのは






睨み合う諸葛亮と司馬懿。

『…………………………。』

『…………………………………。』


2人とも、ただ静かに睨み合っているだけ。

どうやら、殿の命令には逆らいたくないため我慢しているらしい。

軍師2人は思い切った行動には出てはいないが、曹操と劉備は気が気でない。


いつ爆発するか分かったもんじゃない。(特に司馬懿)


あせる一国の殿2人。

『りゅ、劉備よ…あやつらを何とか出来ぬか?(汗』

『で、出来る限りのことは、してみましょうぞ…(激汗』


劉備は恐る恐る諸葛亮に近づいた。


『こ、孔明… ちょっと話が…(内心冷や汗ダラダラ』

『殿…しばしあちらへ行っていただけますか…(にっこり』

諸葛亮、目が笑ってません。

『(いつもの孔明じゃない―――――――っっっ!!!)』(号泣


めそめそと泣き出す劉備。それを見るなり曹操が救いの手を…


『司馬懿よ。少し向こうで話さぬか』

『申し訳ございませぬ。
…私に近付かないでいただけますか…。


『(司馬懿がキレかかっておる―――――っっっ!!!)』(冷や汗


…差し伸べることは出来なかった。


しだいに『ククク…』と笑い出す司馬懿。諸葛亮も『フフフ…』と笑い出した。

『いかん!逃げるぞ劉備よ!!!』

『うぅぅ…こーめー… こーめぇ~~~~~~~(号泣』

曹操はまだめそめそ泣いている劉備を引きずってそそくさと逃げ出した。


何気に孫堅も逃げ出していた。



先ほどからケンカしていた武将達はようやく異変に気がつきケンカ一時停止。

『なんだ…む、孟徳がおらんぞ?』

『殿…?関羽殿、殿もおりません!!!(汗』

『兄者、曹操、そして呉の孫堅殿もおらぬようだが…。 …む?あれは…』


関羽の言葉にその場にいる武将全員が注目する。

気づくと同時に全員逃げ出す。



『どーりで殿がいらっしゃらないわけだー!!!』

『どこいったんだうちの親父は…』

『みなさん!はやくお逃げください!!!』

『あわわわ…丞相…丞相が…大丈夫なのでしょうか』

『姜維!なにしてんだ!ボサっとしてねぇで早く逃げろ!』

『小喬殿、大喬殿、はやくこちらへ!』

『この張コウ、どんな時でも華麗に逃げてみせましょう…!行きますよ!』

『こりゃ茅ヶ崎ってる場合じゃなさそーだぜ!』


どれが誰のセリフかは全てお客様のご想像にお任せします。(一部名乗ってるやついますし

そして全員が無事に逃げ出すことに成功しました。

中に残っているのは諸葛亮と司馬懿のみ。

誰もがビームが飛んでくるに違いないと思っていた。

完全に静まり返ってから5分経過。


『……………出ませんね、ビーム。』

陸遜が言った。




15分経過

『…………中で何が起こってるんだろうな…』

と馬超。




30分経過


『いくらなんでも長すぎやしねぇか…?』

と典韋。

そろそろ心配になってきた。

中の様子を探るため、決死の突入隊が結成された。


メンバーは 姜維・趙雲・徐晃・張遼。


どれも苦労人だ。


4人は扉の前に立った。

その瞬間、彼らの死を悟らなかった者はいなかった。

『みなさん、行きましょうっ!!!』

行きましょうなのか逝きましょうなのかは別として

趙雲の言葉を合図に、4人が忍び込む。



~あとがき~
やっちゃいました。えぇやってしまいましたとも!!!(何

どこにドッジボールがはいってるんだか!なんて言わないでくださると助かりますホントに!!!


あくまでも事の始まり…プロローグです。(いいわけ

ここからどうやって繋げよう…(激汗

というか純粋な劉備ファンの方ごめんなさい(泣



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