やっぱり落ちたエンジェルアイランド。

 さーて、捜すか。



 ―3時間後―



 『ほとんど近くに落ちてくれて助かったぜ…』

 まあ今回は見つかるのが早いほうだろう。

 残る欠片は、あとひとつだ。

 『…そういやぁ、森のほうは まだ行ってないな…』

 さっそく森(ミスティックルーイン)まで行く。

 さっさと元に戻らせて、昼寝でもしよう…

 そう思いながら森の中を走る。



 …ピッ…

 一瞬、レーダーがかすかに黄色に光った。

 『こっちか・・・!!!』

 反応をたよりに走る。

 しだいに ピッ ピッ とレーダーの音が早くなり、色が黄色から緑へ、

 そして赤色へと変化した。

 『よしっ、見つけた!!!』

 見つけた場所は、とある遺跡の近く。

 ついに最後の欠片を見つけることが出来た。

 さぁ、これで元に戻る・・・!!!

 そう思っていた。

 しかし、なにか変だ。

 『・・・・・・?』

 いつもなら、眩しい光の後、元に戻っているはず・・・

 なのに、まったく戻る気配が感じられない。

 どういうことだ・・・?

 欠片は全部あつめたはずだ。

 1…2…3…  …5… …7…   …9…     ……‥・。

 数えなおしてみたが、全部、ちゃんとある。

 飛び散る時に数えておいたから数は正しいはずだ。

 なのに、なぜ………?

 『とりあえず、ミスティックルーインから出よう!!』

 俺はあせった。

 今まで、こんなことなんか なかったのに・・・・・!!!

 急いで走る。

 がさがさと木の葉がゆれる音が聞こえる。 

 エンジェルアイランドへ行けばなんとかなるだろうか?

 考えているうちに遺跡からどんどん離れる。

 この木と木の間を抜けて進めば、なんとか梯子までつくだろう。

 そう思っていた。


 ガサッ



 ついに木の間から抜けた。だが。

 目の前に梯子はなく、またあの遺跡のところに俺は居た。

 『・・・道を間違えたか?』

 そんなはずは・・・

 いや、深く考えても仕方がない。はやくエンジェルアイランドへ戻ろう。

 そう言って、また走る。

 だが・・・・

 遺跡は再び目の前にやってきた。

 『どうなってんだ!?』



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