ちょうどその時、一羽の鳥がナックルズの真上を通った。 

 『鳥…? そうか、滑空して梯子までいけばいいんだ!!!』

 そうと決まったら即実行だ。

 空からなら、長い梯子もよく見えるだろう。

 遺跡の天辺まで上り、いつもやってるようにジャンプし、滑空する。



 よし、梯子が見えた。

 このまま行けばすぐ着くな。

 『最初っから、こうしときゃ良かったんだよな~』

 こんなとこソニックに見られてたりでもしたら、絶対笑われるに決まってる。俺の人生強制終了しちまうぜ。

 などとボヤいているうちに、滑空の高度がだんだん下がってきたことに気づく。

 こういうとき、テイルスは楽だよな~とつくづく思う。

 まぁ、俺に長い2本の尻尾なんか生えてたら気味が悪いがな・・・

 …お、やっと梯子の近くまでたどり着いたか。

 でもこの高度じゃ梯子まで無理だな・・・

 梯子を目前にしながらも、高度が下がってしまったので仕方なく梯子付近に着陸する。

 まぁ、歩いてすぐだろう。

 ・・・

 ・・・・・・

 『どうやら歩いてすぐじゃないな…』

 そう。

 目の前で待っていたのは、梯子じゃなかった。

 遺跡だ。

 『なぜ、ここに戻される…?』

 俺の目の前にはたしかに梯子があった。

 しかしまた戻されるとは・・・

 はっきりいって、パンプキンヒルより不気味だ。

 こう何度も起こると、次にまた試しても 帰ることはきっと無理だろうな。







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