多摩川に沿ってサイクリングロードがのび、それとともに桜並木がずっと続くこの場所は、かつて私たちが住んでいたおうちからだと徒歩1分もかからないところ。

勿論あかりが生まれる前の話。

私は毎年春になると、ここの桜がいつごろ開花するか毎日写真を撮り続けていた。今でもその写真はハードディスクの片隅に残っている。

あかりとともにこの場所に住めていたならば、きっと毎日のようにこの河川敷を散歩できただろうし、歩きながら桜の開花を毎日ワクワクしながら観察できたであろう。

しかし、残念ながら当時住んでいたおうちはペット不可の賃貸物件、新たに土地を探そうにもこの周辺では販売されていなかったこともあり、あかりと暮らすのは無理な話であった。

結局、ここの土地を離れ、別の場所を選んだ私たち。

そしてあかりを迎え、現在に至る。

現在のおうちからだと車で訪れるしかなく、自然と足が遠のいてしまったこの桜並木だが、久々にこの場所を歩くと、懐かしさとともにちょっぴり切なさ感じたりも。とはいえ、今、目の前を元気よく走るあかりの姿をみれば、そんな切なさもぶっとんでしまう。

それにしても、やっぱり河川敷の斜面ってあかりにとって楽しいのだろうな。

私が斜面の上を歩き、トーチャンが下を歩き、あかりはそれを行ったり来たり。ロングリードの長さいっぱいに使って、それはもう気持ちよく走ってくれちゃってる。

ねぇねぇ、桜も見てあげてよ。

桜並木は満開を少し過ぎたあたり、それでもまだまだ十分に美しさを保っている。

斜面を思う存分走ったり、桜と一緒に写真を撮ってみたり、木陰にレジャーシート敷いてオヤツ食べたり、なんて健康的なお散歩時間。

しかも帰り道は草むらに落ちていたボールを「お土産に持って帰るんだ」とばかりにずっとくわえて歩くあかり。硬いボールだからアゴが疲れて、途中でポロリと落とすのだが、落としたらまた拾ってせっせせっせと歩く。

そのうち、斜面からコロコロコロっとボールを転がして自分で取りに行く遊びまでやり出しちゃって、なかなか帰れないではないか。

いやはや、今日も暖かい、というよりはちょっと汗ばむ陽気。
桜みながら汗かいてる自分たちがちょっぴり不思議な感じである。





今日も読んでくれてありがとうございマス。
どこでもドアがあったらいつでも河川敷に行けるね。でも歩く楽しみがなくなっちゃうかな
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