平日の午前中は Work is Love in Action (仕事は愛の行動)という活動時間で、11人それぞれが役割分担して仕事をします。 私は畑仕事を担当しました。馬糞を片付けたり、畑を耕したり、土の中の古い根っこを取り除いたり、キッチンから出た生ゴミを集めて馬糞や砂や木を砂状にした材料と混ぜて肥やしを作ったりしました。3月のスコットランドはまだ寒く、時折ポツポツと雨が降ってきて、寒さに震えながらの作業はとても楽しいものとは言えないのですが、不思議なことに自然の中で体を動かしているだけで気持ちよくなるのです。休み時間に温かいハーブティ-を飲みながら周囲の人と談笑する時間は楽しい思い出となりました。 愛を持って仕事をすることがどういう意味を持つのか、それはただ仕事という決まりごとを淡々とこなすのではなく、楽しみながら、心をこめてやることです。生ゴミを集めた後、リヤカーに生ゴミを出して大きなシャベルで細かく刻むのですが、談笑しながら楽しく刻むとそれは仕事ではなく、まるで子どもの頃の遊びごとのような陽気な気分になりました。 土の中の古い根っこを取り除いていくと大きなミミズが出てきます。 「あら、ミミズさん、失礼。こちらのふかふかな土の上でおくつろぎくださいね。」とミミズを移動させます。ケイナという名前の猫が近くに来て「遊ぼうよ。」と寝転んだり、体をくっつけてきたり… 微笑ましい時間でした。