ガムザッティの感動おすそわけブログ

ガムザッティの感動おすそわけブログ

PR

Calendar

Favorite Blog

流行語大賞「ふてほ… 王道名なしさん

和製男女ドラゴン大… モイラ2007さん

博多M!千秋楽おめで… YYCafeさん

11月9日夜公演「King… yuki アイドル 俳優 映画 演劇 ドラマなどさん

   元局アナがス… ころりん0924さん
ライターかあさんと… プチプチゆっきーさん
ぺ天使のつぶやき kamadoyamadocaさん
もっとハッピー happy-gaiさん
こちら25643 ヒロランさん
観劇日記~夢のあと… みおと5747さん

Free Space

設定されていません。

Comments

gamzatti @ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

Profile

gamzatti

gamzatti

2007.07.29
XML


毛皮のエロス ~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~

実在の女性写真家ダイアン・アーバスの生涯をヒントに作られたこの作品。
私は試写で見たのですが、久々に、ものすごく心に残った洋画でした。

ダイアン・アーバスという女性写真家が実際にいて、
その人の人生をヒントに作られた映画なのですが、
写真家としてキャリアを積んでいく様子ではなく、

女なら良妻賢母になるのが当然、と思って専業主婦になった女性が
本当に自分がやりたいことは何なのか、
自我に芽生え、自分らしく生きようとするその決断までのストーリーになっています。

フォトスタジオを経営する夫が、
そのスタジオで毛皮のファッションショーを開く。
彼の助手をしているディアン(ニコール・キッドマン)がショーについて説明していると、
参加者から質問が飛ぶ。
「それで、あなたのお仕事は?」

にこやかに語っていたディアンが、急に口ごもってしまいます。

自分は何をやっているんだろう。
彼の手伝いをして、
子どもの世話をして、
家事をして・・・。
それが、私?
「あなたのお仕事は?」と言われて「自分」を紹介するのに、
これだけのコトバしかないの?

「もう一度写真の学校に行けば?」などとやさしく声をかけてくれる夫。
でもディアンは
「いいのよ」と断ります。
自分の中の葛藤。
自分の中の価値観との葛藤。

そして、
それはある時、突然やってくる。
奇妙な隣人との出会い。

監督のスティーヴン・シャインバーグは、
この映画を「不思議の国のアリス」になぞらえて作ったと言います。
「窓」や「鍵」は、そうしたモチーフの一つ。

一歩足を踏み出せば、
ディアンに迷いはありません。
180度変わってしまった妻の日常に、
夫はただ、戸惑うばかり。
むさぼるように、自分の人生を生き直すディアンの目の輝きが、
本当に印象的です。

きのうご紹介した「リトル・チルドレン」も、
この「毛皮のエロス」も、
子持ちの専業主婦の自分探し、というテーマは同じながら、
つかんだものの質も、そして結末も、
まったく違うところが面白いです。

ぜひ、二つを見比べてみてください。
どちらも、リアルです。

「毛皮のエロス」については、公開時にあわせて 「Wife」 の326号に映画評を書きました。
(最新号には『魔笛』を書いています)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.07.29 08:23:42
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: