Geiruのモンハン生活 ~ハンターの休憩場~

Geiruのモンハン生活 ~ハンターの休憩場~

第1話「目覚め」


春風がココット村の入り口の近くにある小さな家で眠っている商人の青年―Geiriu―をそっと眠りから覚ました。彼にとって、今日は特別な日。彼は今日からハンターになるのだ。別に誰かに強要された訳ではない。「生きていく」ためなのだ。彼の住む村、ココット村はかつて伝説のハンターと呼ばれた村長によって興された村である。その為、数多くのハンターがここを拠点に活動している。それに、もう一つのハンター達の拠点の街―ミナガルデ―は唯一村から向う道を落石によって塞がれてしまった為、村長の自宅をハンターズギルド代わりに利用した、集会所まで今日臨時に出来たのである。これほどハンターデビューに適した日は、他に無い。さっそくGeiruは目を覚ますと、ここらへんの狩場を仕切っている村長の元へ向った。まずは、ハンターとしての登録をしなければならない。Geiruは村長にハンターとしての登録をお願いした。「村長。オレは一生商人で暮らすのは無理だ。最近は街への道を閉ざされただけではなく、他にも色々なことがあって売上が上がらない。このままでは飢え死にするだけだ。頼む、今日からハンターズギルドの一員として、ハンターになってはダメだろうか?」と。すると答えは以外とスグに返って来た。「ふむ…ハンターとして生きるのは過酷じゃぞ?商人なんとは比べ物にならないほどにな。それで良いというのならわしは止めん。それがおぬしの道なのだから」と半ば呆れ顔で。するとGeiruは「オレを商人だからってナメてんじゃねぇぞ?オレだって【ドスランポス】くらいは狩れるんだ。そんなこったで登録は頼むぜ。それと、ソコにあった支度金、貰うからな」そう言ってGeiruは支度金で装備を整える為武具屋へ走った。それを見ながら、村長は「ひゃひゃひゃ、いつのまに支度金を取られたのかの?やつなら面白いハンターに育ちそうじゃわい。」そう笑いながら言った。
そして武具屋。茶色い服を着た30歳位の男が「やぁGeiruじゃないか。さっきの話、聞いてたぜ。まさかお前がハンターになるなんてなぁ。モンスターにビビんじゃねぇぞ。ハッハッハッハ!!」と笑った。「うるせぇ!そんな馬鹿みたいなこと、誰がするか!」とGeiruも笑って答えてみせた。「でもいつかはこの日があると思って実はお前の装備、用意して置いたんだ。ほら、これ使え。初心者ならこれで充分だろう?」と言いながら男が差し出したのは【ハンターシリーズ】と呼ばれる、ハンターのために作られた装備と蛇剣【蛇蝎】というドスランポスの爪を利用した、ブレイズブレイドの亜流剣であった。「これを…オレに!?有り難う!!」Geiruは嬉しそうにそういった。そして武具屋を出ると、早速村長の自宅―今はハンターズギルド―に入った。するとカウンターに二人の女性が見えた。恐らく、彼女達がクエスト仕切っているのだろう。見ているだけで分かった。「すみません、何かクエスト…依頼はありませんか?」Geiruは緊張しながら、その女性―ベッキー―に話しかけた。するとベッキーは「あら、初心者ね。だったらそこの彼らが今から狩りに行くからついていくと良いわ。ちょうど一人足りないって言ってたし。」そう笑いながら、笑顔を絶やさず教えてくれた。しかしGEIRUは「俺、初心者なのに・・・・・大丈夫ですか?」と聞いた。しかしベッキーは「あら、それなら問題無いわ。彼らはここらでは有名の【新人教育係】って呼ばれてるから」新人教育係?不思議に思いながらGEIRUは彼らの元へ向った・・・・・・      ≪続く≫


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