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Dec 30, 2010
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4-zp(祈りの切望そのものが自動的に扶助を呼び寄せる)

 祈りとは魂の表現です。具体的に言えば、祈りとは光明あるいは導きを叫び求める魂の止むに止まれぬ切望です。その切望そのものが自動的に扶助を呼び寄せます。なぜならその思念の威力が稼勤しはじめるからです。それが回答を呼び寄せる原因であり、回答が結果です。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 122

     *****


 4-zq[13-zq] (祈りはその波長の感応する界層の霊を即座に呼び寄せる)

 霊の側では人間側がどういう祈りをするかを待つ必要はありません。なぜならば祈りの本質そのものが、その波長の感応する界層の単数または複数の霊を即座に呼び寄せるからです。それも魂の進化の程度によって自然に決まることです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 122

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 4-zr(人間の祈りに感応した霊はその人間が稼動させた威力を増幅させる)

 祈りの念に感応して呼び寄せられた霊は、地上界への奉仕の願望から、その人間が稼動させた威力を増幅させることになります。霊力の一部である思念の波動がいよいよ大きく活動を開始したわけです。それによって宇宙の霊的エネルギーがその人の進化の程度に応じた範囲での活動を許されることになります。ということは、その人間の手の届く範囲のエネルギーを自由に駆使できるということです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 122

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 4-zs (祈る人間の進化の程度次第では思念を集中する必要がある)

 その人間の進化の程度次第では、求めている特定の目標に思念を集中する必要がある場合もあります。そのほうがその人にとって有効であるというのであれば、私はそれはそれで結構であると申し上げます。しかし、祈りに関して大切なのは、大霊・生命の原理・宇宙の摂理、こうしたものです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、pp. 122-123

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 4-zt (皆さんの祈りは口に出さずとも神は先刻ご承知なのです)

 時おり皆さんは自分の魂にとって為にならないもの、進化を遅らせることになるものを要求されます。それは叶えてあげるわけにはいきません。また時おりそれを手にするだけの十分な努力をしていないものを要求されます。それも与えられません。そして時にはそれを手にする用意のできたものを要求されます。それは、ここという好機をみて与えられます。このように皆さんが心に抱く祈りは、口に出さずとも神は先刻ご承知なのです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 123

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 4-zu (赦免を祈っても支払うべき代償は必ず支払わねばならない)

 赦免を求めて祈っても法則が手直しされることはありません。支払うべき代償はかならず支払わねばなりません。しかし、赦免を求めて祈るということは、自分の間違いに気づいて神の摂理との調和を求めはじめたことを意味します。すなわち魂への内省を始めたことになり、それは本当の進化の始まりであると言えます。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 123

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 4-zv (祈りを目的もなしに繰り返すだけでは何の意味もない)

 祈りの言葉を何の目的もなしに繰り返すだけでは、ただ大気中に一定の波動を起こすだけです。が、誠心誠意、魂の底からの祈り、神の御心と一体となり、神の道具として有意義な存在でありたいと願う心は、その波動そのものがその人を神の僕としてより相応しく、そしてより逞しくします。祈るということ、真実の自分を顕現すること、心を開くこと、これが背後霊との一体化を促進するのです。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 124

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 4-zw (祈りは魂の波長を最高度に高めんとする真摯な願い)

 真実の祈りは人のために役立つ行為への心の準備であらねばなりません。より高い波長に適合させるための手段です。と言っても私のいう祈りは、どこの誰が書いたのかも分からない、しかも何の意味かも分からない文句を繰り返すことではありません。誠心誠意の祈り、魂の波長を最高度に高めんとする真摯な願いです。その結果として感応するインスピレーションに満たされて、あなたは一段と逞しい存在となります。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 124

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 4-zx (祈りは心と魂と精神をこめたものであらねばならない)

 誠心誠意の祈りは、その行為そのものがより高い波長と感応させます。祈るということ自体が心を開かせるのです。ただし、その祈りは心と魂と精神をこめたものであらねばなりません。こうして欲しい、ああして欲しいといった、ただの要求は祈りではありません。真実の意味での祈りは大へんな霊的活動です。それは何かの目的への手段であって、目的そのものであってはならないというのが一ばん適格な表現かと思います。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、pp. 124-125

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 4-zy (祈りには魂の開発を促進するという霊的な目的がある)

 私は無理にも祈れとは誰にも申しておりません。祈る気になれないのを無理して祈っても、それは意味のない言葉の羅列にすぎないものを機械的に反復するだけですから、むしろ祈らない方がいいのです。祈りには目的があります。魂の開発を促進するという霊的な目的です。ただし、だからといって祈りが人間的努力の代用、もしくは俗世からの逃避の手段となるかに解釈してもらっては困ります。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 125

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 4-zz (祈りは魂の憧憬を高め決意をより強固にするための刺戟である)

 祈りは魂の憧憬を高め、決意をより強固にするための刺戟-これから訪れるさまざまな闘いに打ち克つために守りを固める手段です。何に向かって祈るか、いかに祈るかは、本人の魂の成長度と全生命の背後の力についての理解の仕方にかかわってくる問題です。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、p. 125

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 4-zza (祈りとは神との緊密なつながりを求めるための手段である)

 祈りとは神性の一かけらである自分がその始原とのいっそう緊密なつながりを求めるための手段です。その全生命の背後の力との関係に目覚めた時、その時こそ其の自我を見出したことになります。

    『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
      潮文社、1988、pp. 125-126

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 4-zzb (一つとして同じでないシルバー・バーチの祈り =27=)

 真白き大霊よ。あなたは全存在の大源におわします。あなたは太初です。あなたは終極です。すべてのものに存在し、すべての相に顕現しておられます。霊の世界の最高界であろうと、物質の世界の最低界であろうと、そこに何ら相違はございません。
 あなたは光明の中に存在すると同時に暗黒の中にも存在します。春に存在すると同時に秋にも存在します。夏に存在すると同時に冬にも存在します。日和の中に存在すると同時に嵐の中にも存在します。あなたは稲妻の中にも雷鳴の中にも存在なさっております。
 そよ風の中にもあなたが存在します。小鳥のさえずりの中にもあなたが存在します。風に揺れるこずえにも、小川のせせらぎの中にも存在します。高き山の頂きにも大海の深き底にも存在します。無数の太陽の集まる星雲の中にも、きらめく星の一つ一つにもあなたが存在いたします。
 あなたは意識の進化の程度の差にかかわりなく、すべての生命に宿っておられます。すべての意識の中に顕現しておられるのです。
 あなたは愛の中にも憎しみの中にも存在します。叡智の中にも愚かさの中にも宿っておられます。内側にも外側にも存在しておられます。何となれば、あなたは絶対的な大霊にあらせられ、その摂理なくしては何一つ存在しえないのでございます。
 ああ、真白き大霊よ、あなたの大きさは到底地上の言語では表現できませぬ。地上のいかなる進化せる人物によってもあなたの全体像を理解することはできませぬ。
 あなたはいつの時代にも人間の信仰の対象とされ、あらゆる言語によって讃美されてまいりました。多くの人間によって、あまたの聖なる書の中に啓示されてまいりました。物質の霧を突き抜けて『霊の目』をもって見通せる者を通じて、あなたは分け隔てなくそれぞれの時代にあなたの摂理を啓示なさってこられました。
 ああ神よ、あなたは今まさに地上世界へ新たにあなたの使節を遣わされ、子らを一層あなたの身近き存在となし、子らがあなたを少しでも多く理解し、あなたの霊力を活用することによって、物質の世界へ安らぎと豊かさと幸福をもたらすための新たな啓示を行っておられます。
 その道具としてあなたのお役に立つことを願う私どもは、地上の子らとの協力によって暗黒の世界へあなたの光明をもたらし、あなたの力、あなたの愛、あなたの摂理を物的宇宙のすみずみまで顕現せしめんと望むものです。
 ここに、あなたの子らに仕えることによってあなたに仕えんとするあなたの僕インディアンの祈りを捧げます。

   『シルバー・バーチの霊訓 (12)』(近藤千雄訳編)
     潮文社、1988、pp. 126-128

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Last updated  Dec 30, 2010 07:59:15 AM
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