変わった新生児?

げん新生児2

産む決意!


タイトルにもあったように・・・私は、この子が障害児だったときの覚悟はできていました。今考えると運命のようですね。
私の叔父はダウン症でした。母は小さい頃からその叔父(弟)の事で、かなりいじめられたようです。母の祖母はとても教育熱心な(まるでフォレストガンプの母みたいな)方で、「同じ人間なのに、平等に教育を受けられないのはおかしい」と直談判して、母の学校に叔父を入学させました。
しかし、母に待っていたのは、陰湿ないじめ。その時の母の思い。痛いほどわかります。
母は私がげんを妊娠したときに言いました。「障害者なら生まないでくれ」
私はこの言葉の意味を一生懸命考えました。でも・・・「私はこの子が障害者でもちゃんと育てられるよ。」と母に言いました。まるで、げんの障害を暗示していたかのように・・・


最初の異変


げんは妊娠中、特に問題もなく、出産も3人の中ではとても安産でした。明日、無事に退院する、という時に・・・先生に呼び出されました。
「なんでしょう?黄疸かなにかですか?」
「いいえ、違います。赤ちゃん、このままじゃ死んじゃいますよ。」
「へ?」
「普通の赤ちゃんなら3時間ごとにお腹がすいて起きるんですけど、この子全然起きないんですよ。8時間くらい平気で寝てしまう。ミルクも飲まないし・・・体重も、生まれてからこんなに減って・・・」
それから、2ヶ月くらい、私は3時間ごとに目覚ましをかけ、寝ているげんに無理やりおっぱいを飲ませました。その時は「手のかかる子だなあ」くらいにしか考えていませんでした。


最初のこだわり行動


私はたいして気にしていなかったのですが・・・パパは赤ちゃんの頭をどうしても”いびつ”にしたくなかった。げんの時もそうで、パパは一生懸命、別の方向を向かせようとしていた。でも・・・
「げんはどんなに左に向けても必ず右に向いちゃうんだよなあ。なんでだろう?」
そのときの私たちは全然わからなかったけど、今の私たちなら「自閉症だもん。こだわりだよ。」と言って済んでしまうでしょう。


ネクスト



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