製造年月日と賞味期限



1.お酒の仕込みを始めた日(そのお酒を造り始めた日)
2.お酒を搾った日(そのお酒を造り終わった日)
3.お酒の瓶詰めを行った日
4.お酒を出荷した日

正解:3のお酒の瓶詰めを行った日です。古酒の場合、この製造年月日以外に醸造年度が併記されている場合があります。
つまりお酒の場合、そのお酒が実際に新しいのか、そうでないのかは製造年月日からはわからないことになります。
ただ、最近は瓶貯蔵を行う酒蔵もあるので、出荷直前にラベルを貼る時点で製造年月日を入れるところもあります。この場合はほぼ出荷日が製造日となります。

ちなみにお酒の場合製造年月日ではなく製造年月しか記載されていない場合が大半です。

さて、引き続きクイズです。

クイズその2:さて、同一銘柄・同一スペック・同一価格で製造年月日が1年以上異なる2本のお酒があります。どちらを買うほうがお得でしょう?
(どちらのお酒も冷暗所できちんと管理されていたと仮定してください。何故そのことがわかったかについては深く追求しないように)

1.製造年月日が新しい方
2.製造年月日が古い方
3.どちらとも言えない

正解:2の古い方です。当然在庫しておくためにはコストがかかるので、同じ価格なら古いほうが得といえます。
ただ、味の好みや、酒質による熟成期間の差を考えるとどちらとも言えないというのが本当のところだと思います。
お酒は特に紫外線を嫌いますので、光の当たるところに置いておかれたお酒は悪くなっている(=味が落ちている)可能性が高いです。
反対に冷暗所で一定の温度で管理されていたお酒は熟成が良い方向に進んでいるのでおいしくなっている可能性があります。ただ、熟成は進みますが、熟成の結果おいしくなるには酒質による差が大きいので1年寝かしたからおいしくなっているとは限らないので注意が必要です。

一般的に新酒が好まれる傾向にありますが、特に大吟醸などでは数年寝かしておいた方が良いお酒が多々あります。

『黒龍石田屋』や『初亀の亀』などは古酒と銘打っていませんが3年間ほど斗瓶で熟成させてから出荷されています。
(したがってこれらのお酒が金賞を受賞することはありません(そもそも鑑評会に出品できるのはその酒造年度に醸造されたお酒に限られています))

最後に賞味期限ですが、基本的にお酒に賞味期限はありません。ただ開封後はなるべく早く呑むようにする、開封前は冷暗所に保管するを心がけてください。


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: