暇な人、よっトイレ~♪

暇な人、よっトイレ~♪

大地の子


あれを見て感動した人も多いかも・・・
僕も最初の時に、本を買って4日ほどで読み終わった
多少長い小説ではあるが、この様な小説は素早く読まないと流れが見えない
読んだ感想は・・・小説だなあ~

どの国でも、脱落者・要注意人物のレッテルを貼られるとそこから抜け出せない
例え、名誉回復をしても要職や工学系の仕事には就けない
まして、日本に来たりすることなど夢の夢
確かに、名誉回復された人で活躍をした人は居る
でも、その様な人たちは元来が地位を元々固めてあった人だけ

もう一つの理由は、この小説は小さな幸福と大きな不幸の繰り返し
人間は劣悪な環境では対応できる
でも、一度でも小さな幸福を経験すると劣悪な環境に戻ったら神経が持たない
弱くなってしまうんだ
でも、小説では何度もそれが繰り返される

僕が奨めるなら・・・五味川純平の「人間の条件」だ
この本は映画になったから知ってる人もいるかも
主人公は梶、婚約者は美○子?何故か、主人公は姓だけ、女は名だけで最後まで進む

ストーリーは、技師の梶が軍部に不満を漏らす
軍は怒って彼を軍隊に入れる
しかも、要注意人物として入隊することになる
当時、技師は兵役を免除されていた、それほど軍は根に持ったと言うこと
そこからストーリーが展開する
軍人として優秀であっても、要注意人物であれば出世も出来ない
最前線を渡り歩くことになる・・・消耗品扱い
彼女は待っているが、ある日犯されてしまう
一度は死のうと思ったが、彼が帰ってくる日を待つことにする

戦争が終わって梶は一国も早く日本に帰りたい
その一心から軍隊を離れ、荒野を歩いて日本を目指す
そしてエンデイング・・・・

とある村に来た時は、食べる物も食べず歩いてきた限界
村の露店で肉まんが湯気を立てている
彼はそれを無意識に掴む
村人は、よってたかって彼を袋叩きにする
それでも、土まみれになった肉まんを離さない
村人が去った後、彼はそれを持って歩き始める
荒野に向かって・・・・日本に向かって・・・・
そして、彼は倒れる
土まみれの肉まんを抱えて・・・彼女を脳裏に浮かべて

その頃、彼女はこたつの中で梶の為の編み物をしている
帰ってきたら、これで彼を包みたい
その一心で編み続けている

荒野の中、彼の体に雪が降り積もっていく・・・・

実は、この本を読んだのは35年以上前の話
中学校2年生の時だった
青春の多感な時期に読んだ本は忘れない
感動とむなしさ・・・戦争とは
様々な思いが駆けめぐった

あは・・・考えたら、ませた餓鬼だったなあ
小学校4年の時に、トルストイの「戦争と平和」を読んでいた
図書館が遊び場だったから・・・・年間で150冊は借りていた
小学校の時は、本と絵ばっかり
一応、賞状は20枚くらい貰っていた
教科書にも載ったし、国際児童水画展・県展にも入った
中学に入ったら、陸上部・バスケット部・美術部に所属~~
変わったもんだ



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