☆Suzu & Shio Garden☆

 ☆Suzu & Shio Garden☆

東京都愛護センターの見学

東京都動物愛護センタ― 世田谷本所

2005年5月23日(月)に、事前に予約を入れ見学に行く。

玄関

所  在  地:東京都世田谷区八幡山2-9-11
敷 地 面 積 :1,024.92m2
竣工年月日 :事務棟H2.6.27  業務棟S49.9.14


動物愛護センターの職員の方は、東京都庁の職員であるとのこと。

以下、頂いた資料 「事業の概要H17年版」によるもの

【人と動物との共生をめざして】 を掲げ、以下のようなお仕事をされているとのこと



1. 動物愛護精神と適正飼養の普及啓発

  *動物教室 (動物とのふれあいを通じて命の大切さや動物との正しい接し方、
どうぶつによる危害の防止及び衛生管理に関する普及活動 
主に小学校等、ふれあい広場)

  *イベントへの参加 (動物愛護週間9/20~26の間に開かれる中央郷地のイベントに参加し「動物ふれあい教室」や「動物なんでも相談室」等を行う)

  *広報活動と取材協力 (施設見学・報道機関等)

  *講習会等 (譲渡講習・犬のしつけ方教室等)

  *飼い主への指導 (巡回時、返還時、引取り時等)

  *苦情・相談 (引取り・収容・逸走問合せ・適正飼養・人と動物との共通感染庄)


2. 動物の保護と管理
  *動物の収容 (逸走犬・こう傷犬・負傷動物)

  *犬猫の引取り (飼い主・拾得者)

  *動物の管理 (収容動物の飼養・こう傷犬の検診・負傷動物の治療等)

  *動物の返還 (犬・猫・負傷動物)

  *動物の譲渡 (犬・猫等)

  *終末処理 (致死処分・焼却処理)

  *動物取扱業 (登録・監視指導等)

  *動物取扱主任者 (講習会・登録等)

  *特定動物 (許可・固体登録・監視指導・逸走時の対応等)



3. 人と動物との共通感染症等の調査等



4. 畜舎等の許可・監視指導等

引取り
保護・収容
負傷動物収容
合計


所有者から
拾得者から
小計
成犬
401
1,014
1,415
1,950
107
3,472
子犬
15
34
49
36
1
86
小計
416
1,048
1,464
1,986
108
3,558
成猫
582
36
618
0
611
1,229
子猫
798
9,223
10,021
0
71
10,092
小計
1,380
9,259
10,639
0
682
11,321
犬・猫小計
1,796
10,307
12,103
1,986
790
14,879
うさぎ等
0
0
0
0
20
20
合計
1,796
10,307
12,103
1,986
810
14,899



【平成15年度事業別取扱状況】
【収容状況】


返還
譲渡
合計
来所
現地
小計
1,127
1,152
2,279
513
2,792
9
0
9
184
193
うさぎ等
1
1
2
4
6
合計
1,137
1,153
2,290
701
2,991

収容動物のその後・・・
【助かった命】



致死処分
終末処理
773
773
11,126
11,122
うさぎ等
14
14
合計
11,913
11,909

【残念な命】


*年度末のタイムラグにより誤差あり

<終末処理とは、致死処分後の焼却までの処理のこと>




返還譲渡率
処分率
78%
22%
2%
98%
うさぎ等
30%
70%

上記より

*犬は、比較的飼い主と再会できたり貰われていくことがわかる。

*処分される主な動物は、子猫であるということがわかる(避妊・去勢の大切さを知る)










来所者数
3647件  6321名
動物教室
150件   3598名
イベント事業への参加及び

区市町村への普及啓発事業支援
延べ32回参加し、2157名に啓発用

パンフレットを配布
施設見学・取材等への対応
297件  966名
講習会の実施
1810件 3534名

 (うち「しつけ方講習」72回 373名)
注意指導件数
1973件
苦情相談等受理件数
54608件

   内訳 引取依頼  1404件

       苦情     8492件  

       相談    19206件

       逸走問合 26031件 

【平成15年度 普及啓発事業】






【犬・猫の譲渡事業】

<申し込み条件>
 *東京都に住んでいる

 *犬猫の飼育が許されている住宅に住んでいる

 *成人である(お子さんの希望の場合は、保護者が講習会、譲渡にくること)

 *動物愛護センタ―主催の譲渡講習会を受講できること

 *最期まで責任を持って飼い続けられること

 *不妊・去勢手術等の繁殖制限措置を確実に実施できること


<譲渡の方法>

  1.電話申し込み

  2.譲渡事前講習の受講

  3.譲渡と譲渡時講習の受講

     ↓

  譲渡後講習会(しつけ方教室)






【施設の様子】

<慰霊碑>

慰霊碑

命を扱っているということで、門を入ってすぐ右手にある。
2つの慰霊碑があるのは、荒川区にあったセンターが閉鎖され
世田谷本所に移動されたとのこと。



<ふれあい犬の場所>

ふれあい

元は、施設に収容されていたという犬が、今は施設の「ふれあい犬」として働いているとのこと。
昼間は、このスペースにいるらしい。全ての犬が、このようになってくれたらと切に思う。







<治療室>
手術室

負傷して運ばれてきた動物を、ここで応急処置をする。
とても清潔感があった。



<隔離室>
隔離

人を噛んでしまったりする犬等が隔離されるらしいが、この日はいなかった。









小型犬の部屋
小型犬室

表記の数字は、命の数字ではないとのこと


<チワワ>
(とってもおとなしく、こちらをじっと見つめていた)

ちわわ



<キャバリア>(出してぇ!と叫ぶように飛び跳ねていた。元気いっぱい♪)
キャバリア


<シーズー>(隅っこでちいさくなっていた)
シーズ











小型犬部屋の横の部屋 (問題ありの犬らしい)
他の部屋に比べて少し臭いがきつかった。

<テリア系MIX> 
 (皮膚病で腰から下の毛は無く目が見えないとのこと
ずっとグルグル廻っていた)
皮膚病




<MIX犬子犬(兄弟)>          
(極度に人間を怖がっていた)

2匹



 (「おいでぇ~」と手をだしたら2匹-1
   奥のほうへ逃げてしまった・・・)2匹-2











大型犬の部屋

<掲示板>(いつどこで発見されたのかが書いてある)
掲示板



<ゴールデンレトリバー>(とても整った顔立ち♪)
ゴールデン


<MIX犬>ミックス

             <ブルテリア風のMIX犬>ぶるてりあ


この日は、3頭のみ。
冷暖房完備で、大型犬でも十分なスペースを与えられていた。(6畳~8畳くらい!?)
特に、臭いも気にならず清潔感もある。
繋がれっぱなしで飼われている犬よりも、快適なのでは!と思ってしまうほどだった。




【感 想】

この日は、私が思っていたより犬の数が少なかったことはうれしいことだ。
世田谷本所では、23区内の動物を扱っているということで地方のセンターよりも少ないのかもしれない。

実際、多摩支所の方が、収容数は多いとのこと。

私がこの施設を見学しようと思ったきっかけは、将来犬に携わる仕事が出来た時に、
飼い主さんに最期まで責任を持って飼っていただくことを訴えるのに、
途中で責任放棄をした場合、どういう現実が待っているかを実際に見た方が
強く飼い主さんに主張できると思ったから・・・。


収容されると7日間の猶予期間がある。土日は除くとのことなので、実際は9日位世田谷本所に
おかれ、その後は処分が行われる城南出張所に移されるとのこと。

その間に、問題行動の無い犬はなるべく譲渡される方向に持っていくとのことである。

比較的、純血種の犬達・子犬は、譲渡されることが多いとのこと。


この日にいた犬達は、迷子のところを保護された子が多かったようだが、
その際、飼い主の方が近くのの交番や警察署等に届けるという行動を起こせば、必ず動物愛護センターに連絡が来るので、再会を果たせるとのこと。

鑑札がついていれば、もっと早く飼い主さんに連絡がとれるとのことだ。


自分達の引っ越し等で引取りを希望する飼い主の方もいるらしいが、私はこの事が一番許せない。
ここに連れてくる前に、自分で里親を探す努力をして欲しいと思う。

私も昔、子犬を拾ったことがある。当時、柴犬を飼っていた私は、たくさんの友人に声をかけ
飼い主になってもらう人を探した経験があるからだ。


見学に行く前は、暗い気持ちで帰ることにあるだろうと思っていたが、思ったほどはならなかった。

犬の数が少なかったこと、その犬達があまり悲惨な環境にいなかったこと、
(写真の表情はとても寂しそうだが)
そして何よりも大きなことは、説明をしてくださった方から、冷たさを感じなかったことかもしれない。

少ししでも、譲渡されるように持って行きたいという気持ちが伝わってきた。
そのせいか、今日会った犬達が数日後に命を絶たれてしまうとは思えなかったのだ。

でも、現実に命を奪われている犬達がいることも事実である!


最近のペットブームで、犬を飼う人が増えているが「物」ではなく、
大切な「命」であるとうことを踏まえて飼って欲しいと思う.

私は、犬が問題行動を起こすのは、飼い主の方に問題があるのではと思っている。

問題行動を起こす犬を叱る前に、自分と犬との関係をもう1度見直して欲しい

そして、愛護センターに引き取ってもらうなどという行為は絶対に止めて欲しい。

その為に、犬についての勉強をして幸せな犬達が増えるように
お手伝いができれば・・・と思っている。





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