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キプロス16-20
お城をあちこち見て回る。
城内の船のドックはたいした物だ。紀元前4世紀のギリシア時代の
交易船も作ってたのか。
城壁にはやはり2つの旗。トルコとCTPの旗。
赤地に白い月と白い一つ星がトルコ共和国。
そして、白地に赤い月と赤い一つ星がCTP。
あ、いつのまにか虹が出てる、、、
さっきちょっと雨降ったからな。もう晴れ間が出てきた。
ふっと、タクシーのおじさんのことを思い出す。。。
もし戻ってこなかったら??
でもまだお金払ってないし、向こうも客商売。いらぬ心配だよね。
それに最悪の場合、別のタクシーもあるはず。時間はまだ余裕。
12時にここ出れば、中心街を歩き回ってもどんなに遅くなっても
14時台には戻れる。パンクしようが多少の事故でも、
街歩き減らせば危険は無視できるぞ。
12時少し前に城壁に登ると、タクシーのおじさん戻ってきてた。
港を眺め、少し歩き回ってからニコシアへ。
Selimiyeモスク楽しみ~。
中に入れてくれるといいんだけど、、、
あれ!?警察?
通行止めだ!!、、、いったいどうしたんだろう。。。
あらら、結構激しい事故だ~。
これだから油断禁物なんだよな、、、
相手のせいで事故に巻き込まれることだってあるんだし。
警察の指示で回り道。
すぐに元の道に戻って、一路ニコシアへ。
途中の山に、変な人物像発見!!
道からの見た目は、外形を骨組みだけで作ったみたいな像。
<あれは、**** ---- ////だよ>
[**** --~- //|/ ?? それ、有名な人??]
<トルコ側の初代大統領だ。>
[**** -~-- /@//]
<**** ---- ////>
[**@* ---~ ////]
[**** --~- //+/]
何度か繰り返してみたけど、慣れない名前は覚えにくいなあ。
[ここって、左ハンドル多いよね。半々ぐらい]
ギリシア側では、左ハンドルの車って一台も見た記憶が無い。
<トルコから持ってくる車、多いからね。>
そうか、トルコは右側通行、左ハンドルだから、、、
高速を飛ばしていると、一台の車が並びかけ、クラクションを鳴らす。
<あれは甥っ子だ>
確かに似ている。でもほとんどの人、髭はやしてるしな~。
さすがイスラム教徒。
それにしても仕事中。。。う~ん、ま、いいか。
トルコ側も都市壁に近づくと渋滞が始まった。
城壁の内側の繁華街に入る。なにやらチラシを配っている人たち。
人の往来が激しい。
やはりほとんどは西アジア系だね。トルコの人たち。
<今日は今年最後の買い出しの日なんだ。それで混んでる。>
えっ!!それは知らなかった。。。明日に延ばしたりしなくてよかった~。
そんな情報、どこにもなかったし、気にしてなかった~。
ギリシア側はきっと1月1日は休みかもしれないけど、
それ以外は開いてるはずだから。これ、イスラム教の絡みかな??
街中で降ろしてもらって、境界への行き方を念のために教えてもらう。
(まあ、地図あるからなんとかなるけどね~)
さあ、街歩きだ。
<いよいよトルコ側ニコシアへ!そこで見たものはいったい!
わくわくドキドキキプロス旅行は続く。怪しげな大統領像を見ながら、
待て緊迫の次号!>
■■キプロス17 (トルコ占領キプロス3[4日目。12月29日])■■
なんかちょっと雰囲気違う。。。
飛び交う言葉も、すっかり変わった。
英語でも、ギリシア語でもない。。。
肌も浅黒い人たちがほとんど、、、
もちろん、東洋系の人なんてひとりもいない。。。
曲がりくねった道を車が押し通る。
目的地は、やっぱりSelimiyeモスク。
キプロスに最も古くからあり、最も壮麗なモスク。
もともとは、十字軍のための13世紀初期に作られた、
ゴシック建築の教会。
中に入れるといいな。
あ、尖塔が見えた。この尖塔はモスクならでは。
もう地図は要らないな、、、あ、ここだ。
すごいな~。
お清めする所もある。手だけじゃなくて、足も洗うのかな??
前を行ったり来たりしていたら、
おじさんがいるのに気がついた。
[入ってもいいの?]
<いいよ。靴脱いでくれれば。>
重い扉を抜けると、、、絨毯。そう、イスラムの人たち、
絨毯に座って、メッカに向かって礼拝する、、、
でも!!なんで斜めになってるの?
そう言えば、、、大体映画でもなんでも絨毯は斜めだった気がする。
そして絨毯なりに座ってお祈りする、、、
教会だったら、
長方形の建物の一番奥とか、真中とかに向かってお祈りする。
仏教や神社も建物の真中や一番奥にある象徴にむかって。
イスラムって、なんで建物斜め45度みたいな方向にお祈りするの???
もちろん、この建物は教会として作られたけど、
他のモスクもそうだったような、、、
メッカに向かって祈るのだって、建物をメッカの方向に向けたりしないのは
なぜなんだろう??
ひとり、コーランを読んでいる人がいる。
一心に読んでいる。
彼のいる辺りに、象徴となる飾り物があった。
ただ、これに向かってお祈りするわけじゃないのだ。
しばらくすると、数人が入ってきた。いわゆる西洋系。
あ、フランス語だ。
やはりここは有名どころ。観光客がやってくる。。。
モスクの中は静かだけど、教会で感じるような静寂って感じがしない。
敷き詰められた絨毯のせいだろうか。。。
テレビや映画で見るような礼拝のシーンを思い浮かべてみる。
すごい絵だろうな~、これだけの広さなら。
ふと、斜めにしてるのは列に前後をつけないため、かもしれないと感じた。
建物の長手のほうにメッカが来るようにして、斜めにしておくと
同じ列の人でも前に人が多くいる人から誰もいない人までができて、
それはどの列にも、同じようにできる。。。
一度だれかに聞いてみたいな~。
再び外に出る。
あ、モスクの隣にはもうひとつ教会があるのに気付いた。
、、、
いったいどんな歴史があるんだろう。。。
近くはマーケット。アーケード街とそこからはみ出したような露天たち。
新鮮なフルーツとか、お土産やみたいなのもある。
でもこの小路は、やけに寂しい~、、、戻ろ。
食べ物関係は結構おいしそう、、、
さすがに、東洋顔は目立つのか、じっくり見られたりする。
なんとなく街がすすけたっていう感じがする。
何がどうってはっきり言えないけど、、、
活気はあるって感じるけど、なにか違う。。。
街をのんびり散歩。都市壁に近づくとなにか演説中。
最初はどこかの旗が飾ってあって、叫んでたから政治活動だと思ってた。
良く見ると新車みたいなのが飾っておいてある、、、
政治活動なのか?会社の宣伝なのか?結局わからずじまい。
さあ、ギリシア側に戻りますか。
一日ビザを返し、ゲートを通過。UN緩衝領域を抜けて朝の受付場所に。
パスポートを渡す。
[(リストの)No.4です。。。そこそこ、上から2番目]
ちょっと不機嫌そうな係員。パスポートをペラペラめくっていたが、、、
突然表情が厳しくなった。えっ、一体何!?
<どこに泊まってるの?ラルナカ?>
[パフォスですけど、、、]
突然、係員は横にいたもうひとりとすごい勢いで話し出す。
*~%@+!!!、、、
これは、、、ギリシア語だよな。でもいったいなんて言ってるの??
まさか何か問題でも、、、!?
なにか変なことあったっけ??
トルコ側に入るとき印は押されてないぞ、、、それは確認済み。
それ以来パスポートは出してない。
それにしても係員のこの興奮ぶりは、、、
<いったい何が!果して、無事に再入国できるのか?
さすがに冷や汗のこの展開!!どうなる、次号>
Selimiyeモスク
Selimiyeモスクメッカの方向
■■キプロス18(キプロスの日本人[4日目。12月29日])■■
パスポートを見ている係員は、相変わらず興奮してギリシア語で
話しまくり。もうひとりは、、、ちょっと冷めた感じ。
、、、何を話してるんだろう、、、パスポートだとすると、、、
そうだ、あれだ!イミグレーションのことだ。
キプロスに到着した時のこと。
英国パスポートの人は、見せるだけのスルーパス。
自分も通り抜けようとしたら、、、<これ書いて>って、
日本パスポートの自分だけは、入国管理票を記入した。
そうそうそのとき、滞在ホテルを聞かれたっけ。
Sundeal(その日提供)なんだから当然、ホテルはまだ知らなかった。
それを説明したら、入国管理官のお兄さん、
随分嫌そうに首を振りつつも入れてくれたっけ。。。
きっとそれだ。
キプロスの入国印には、滞在ホテルを記入するのが通常のルールなんだ。
それが無いから、お兄さん入国管理官の怠慢だと思って、
腹を立てて興奮してたのか、、、
う~ん、そんなこと言われてもね~。
散々興奮してた係官、あっさりパスポートを渡すと、
行っていいってジェスチャー。
[なにか問題でも?]
念のために聞いてみる。
<行っていいから>
だいたい想像は当たりだね。
私を責めるのは筋違いってのは判ってたから、担当官同士で話してお終い。
そうはいっても、入国管理官を責めるのもかわいそう。
彼にもこうする他無かったはず。
しかし、ここはやはり国際紛争地域だってこと、
入出国管理をしっかりしなくては、っていう意識が高いことを
思い知らされた。英国民には管理が甘いのにね。
そういえば、他のEUの人にはどうなんだろうEUは同じかな、、、
まあ、何はともあれ無事帰還。
お土産屋さんのところの屋外トイレを借りようとしたら、、、
中近東系の人が、自分もいま待ってるんだって。
イラン・イラクっぽい顔立ち、、、
それが突然、<アナタ、ニホンジンデスカ?>
え、日本語?<マイワイフイズジャパニーズ>
おいおい英語になるなよ。。。へえ~、そうなの。
<ニホンニイタコトアリマス。>あ、これ英語でした。あたまちゃんぽん。
<クミ!>
え、ここに奥さんもいるの??(考えたら当り前だ。)
ホントに日本人だ。
。。。
まさかこんな所で日本語話せるとは、、、
久しぶりに、ほっとしたひととき。
夫はイラン人。夫の御家族と旅行中だって。
アラビア語を理解できず、英語も勉強中だって。大~変。
それでも、結婚して暮らしていくんだね~。
言葉がわかってても難しいのに。。。
わからないから却っていいことってのも、あるんだろうか、、、
きっとそういうこと、あるだろうけど、できそうにないな~。
さて、次はキプロス博物館。
<キプロスで初めて日本人に会って、ちょっとホッとした気分。
日本人がいなくてうれしかったはずなのに、、、矛盾。。。
さて、気を取り直して、残りのニコシア探訪へ、、、
トルコ側の境界ゲートをなんとなく名残惜しく見つつ、次号へ>
■■キプロス19(キプロス博物館[4日目。12月29日])■■
さあ、キプロス博物館。
メインはレダと白鳥のモザイク。有名なんだよね。
でも、何で有名か、、、調べてくるんだった~^^;
う~ん、、、この部屋にあるってガイドにあったけど。。。
どこかな~。あ、これこれ!! 思ったより地味な感じだな~。
神話とか知ってると、もっと価値が分かるんだろうな。
って、帰ってから調べたら、これって全知全能の神ゼウスが、
スパルタの王妃レダに一目ボレ!、夜、水浴びしてるところに
白鳥に姿を変えて近づいて親しくなったって話。
はくちょう座の白鳥は、ゼウスのこのときの姿。
、、、ちょっと待てよ!!ゼウスって覗きした挙句、
白鳥に化けてレダに触りに行ったわけ??
レダって王妃だから、、、結婚してるんでしょ??
そのあと、レダは卵を二つ産んだって。。。
卵☆★!?それにゼウス!!あんたレダに一体何したの!!
全知全能だってやっていいことと、悪いことが、、、!!!
ゼウスって、色好みだったのね。
ひとつの卵からは双子の美女姉妹。トロイ戦争の元になったヘレネと
実の子に仇討ちされるクリュタイムネストラが。
もうひとつの卵からは、ふたご座として描かれている
カストルとポルックスが生まれたって。
(話にはまだまだ先があるわけね。)
う~ん、全能の神相手に熱くなってしまった。
星座の話に出てくるわけだから、プラネタリウムじゃ、
こんなこと子供たちにも平気で語ってるんだ!?。。。ちょっと驚き。
まあ、今の世じゃ珍しくないって言えばそうだけど、、、
よく考えてみたことなかった。
。。。
あ、こんな所になんか掲示が、、、
写真撮影禁止、、、だったのか!!
あれ?入り口には何も無かったぞ、、、気付かなかっただけかな~。
以後、気を付けます^^;
ってことで、レダと白鳥のモザイクの画像は無い。
残念~。見せてあげられない。
キプロスの雑貨のお土産やさんといえば、必ず置いてある、
特徴的な色使いの土器のオリジナルたちも堪能。
さあ、街歩きか別の博物館だな。
けっこう街中混んでたから、歩こうっと。
たしかDebbyさんは目抜き通りに展望台があるって言ってたよな。
あ、ここ、ここ。。。
さっきまでいたトルコ側を11階の展望台から望む。。。
セリミア・モスクもよく見える。
さっきまでいただけに、トルコ側の街のざわめきが耳に残ってる。。。
こんなに近くなのに、とっても遠いところ。
右に見える尖塔はセリミア・モスク。
遠くにそびえる山脈の山腹に描かれた、CTPの旗を見ながら、
ちょっと感慨のひととき。NorthSide.jpg
<神話を楽しみ?ニコシアを二度歩いた気分の展望台。ちょっぴり
センチメンタルを残しつつ、キプロスの旅は続く。待て、次号!>
■■キプロス20(ニコシアのサンタ[4日目。12月29日])■■
再び、ニコシアの繁華街へ。とりあえず、街の真中の境界まで行ってみますか。
中心街をそのまま北へ。しばらく行くと、突然途切れ、高い壁が。
何やらいろいろ書いてあるな。。。
あ、1974年から1619名が行方不明です、、、か。
30年近くもたって、最近はそういうこともないのだろうけど、
これだけの人が行方不明か。
壁には銃を持った兵士が、、、
壁には穴が開いていて、向こう側を覗けるようになっている。
階段を上って兵士のところへ。
やけに低いところにも穴が開いてるのは、、、子供用か。
向こうに見えるのは廃屋たちだけ。
これだけ見るとトルコ側って大変なところって勘違いする人、いないかな?
ベルリンみたいに壁の向こうもすぐそのまま人が行き交う街ってことも
あるけど、ここは内戦があったところだからね。
それでも、覗いてしまう自分もいるか^^
まあ無料なんだけど。
この兵士、写真撮影用の人形と変わらないのでは??
本当にヒマそう。毎日ここにいるだけだったら退屈だろうな~。
それで給料出るならいいのかな?
さて、軽く買い物もしたし、ゆっくり帰りますか。
まだまだ、まだまだ見るところ一杯あるんだけど、、、
なんかおなかいっぱいって気分。
無理して走り回る気しなくなってしまった。。。
あ、サンタクロース!!
キリスト教って、いろいろ。クリスマスも土地、お国柄がある。
どうやら、29日だけどここはまだまだクリスマス真っ盛り。
ギリシア正教ってこうなのかな?
カーラジオでも盛んにクリスマスソング流れてるし、
お店にもクリスマス飾りがずらっと並んでる。
スコットランドではもう安売りしてるだろうな。
ギリシア語の赤鼻のトナカイもおつなものだよ。
ははあ、サンタクロース、サングラスしてる~。
扮装してるの若い女の娘。二人連れのサンタさん。
子供を見つけては、お菓子を配ってる。
いつまでクリスマスなんだろうな~。
さあ、またロングドライブ~。
うわあ、混んでる。
ドライブマナーもひどいなあ。都会はこんなものかな。
まあ、のんびりいきましょう。
<ニコシア満腹。でもいつか将来もう一度は来ないと! 半分も見てないぞ~。
サンタを見ながら、今日はゆっくり。次号の展開やいかに!>
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