GOlaW(裏口)

読書メモ・TRPGルール&サプリメント



ダブルクロスThe Second Edition サプリメント
ブレイクアップ
追加データ&シナリオ集

矢野俊策/F.E.A.R
発売元:ゲーム・フィールド


 基本的には追加ルール『Dロイス』の説明と、キャンペーン・ゲームのシナリオ一本のみ。

 ただ、この『Dロイス』というルール自体が、物語のネタの宝庫。
 『このデータを活かす能力は…』『この設定を活かす展開は…』などなど、考えるだけで幾つもの物語が飛び出してきます。
 ダブルクロスを遊ぶ人なら、この追加ルールのデータを是非、手に入れてくださいね。




ダブルクロスThe Second Edition サプリメント
アルターライン
追加データ&リプレイ

矢野俊策/F.E.A.R
発売元:ゲーム・フィールド


 今回はステージという概念の導入と追加シンドローム『バロール』が注目点ですね。
 そして一緒に乗っているリプレイ2本は、文庫版リプレイとは違ってスタンダードで読みやすいです(天さんが参加していないことが大きいんでしょうね。←をひ)。初心者がゲームの様子を知るのに親切な作りになっています。

 『バロール』のエフェクトは変則的なものがあり、使い方次第では戦局を大きく変えるでしょう。上級者向きともいえます。

 追加ステージは『平安時代』、『MMORPG』、『閉鎖都市』の三つ。
 最後の一つはともかく、前者二つの雰囲気を遊ぶだけなら、むしろダブルクロスじゃなくてもいいと思います。これらのステージはダブルクロスのシステムに思い入れがあるか、ある程度慣れてからのほうがいいんじゃないでしょうか。
 これらのステージは他のステージとコンバートさせてこそ、その魅力を発揮すると思われます。

 ほんとの初心者、上級者、どちらにも向いた内容になっています。





ダブルクロスThe Second Edition サプリメント
アウトランド

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 新たな可能性を広げる、7つのステージを紹介するサプリメントです。
1.傭兵の世界-『陽炎の戦場』
2.近未来コロニーの世界-『The Two Faces of Tomorrow』
3.第二次世界大戦前夜の世界-『ウィアードエイジ』
4.オタク電気街-『アキハバラ』
5.FHが勝利したパラレルワールド-『エンドライン』
6.ヒーロー物-『マスクドヒーローズ』
7.動物物-『カオスガーデン』

 これらの世界の雰囲気は、むしろリプレイ(『ウィアードエイジ』なら『トワイライト』シリーズ、その他なら『ストライク』など)を参考にされた方がいいでしょう。
 その後で購入されてもよいと思います。

 いずれも通常ステージに慣れてから遊ぶことをお勧めします。
 これらを用意すすることで、遊び方は飛躍的に広がると思われます。
 …うん、私も『通常ステージ』で猫のEXレネゲイドをやりたくなっちゃっいました。カヴァーは『ヨークシャテリア』で(←いや、それは犬だから)。

 実はレジスタンスや傭兵、閉じられた空間といったものに関心があった(情報を集めていた)ので、今回はすごく参考になりました。
 設定を眺めるのが好きな人には、宝箱のような本です。
 久しぶりにDXのデータを弄ってみようかな?





ダブルクロスThe Second Edition サプリメント
ラディカルドライブ

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 Dロイスの大量追加&シナリオクラフトの二本立てによるデータ集です。

 まずはDロイスについて。
 紹介文がとにかくいいです。
 キャラクターの作成における単なる選択肢では無く、着想の源になります。読むだけで本当にワクワクしてきますもの。
 ほろ苦い紹介文に、ぐっとくること間違いなしです。

 シナリオクラフト、実際にやってみたいですね。
 昔作ったデータをもとにソロプレイしてみようかな。その結果を小説にしたいぐらいです(←だから、時間ないだろ!)。


余談:サンプルエネミーの『アンダーカバー』にときめく自分が怖いです。





ダブルクロスThe Second Edition サプリメント
ハートレスメモリー

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 エフェクトの大量追加とキャンペーンシナリオ集の、ソースブック。

 ……このキャンペーンシナリオは楽しそうですね。
 読みながらいろんなシーンを思い浮かべてしまいます。

 実はこっそり、『PCをSMAPで置き換えてできないかな~』なんて夢想してました。
 うん、私が昔使ったデータをもとに、NPCの設定やDロイスをちょっと弄ったらやれそうですね。
 SMAPが島に来る理由も、『映画ロケ』の一言で済ませてしまえそうですし(待て)。
 個人的な配役はPC1香取君、PC2木村君、PC3中居君、PC4稲垣君、PC5草なぎ君でしょうか。


 ちなみに小説版、もしくは映画版『黄泉がえり』を見たことがある人は、思い入れが深くなること間違いなし。
 映画DVDを持っていらっしゃる方は、未公開シーンも合わせてみてください。




ダブルクロスの風景 ゲーマーズ・フィールド別冊

出版社: ゲーム・フィールド


 公式による『ダブルクロス』サポート特集。
 リプレイ二本を読み物として求めるには、ちょっと割高かもしれません。
 でも癖のある『平安京物怪録』『ロストエデン』をプレイするに際し、すごく参考になります。

 この二つのステージは、他のステージ以上にプレイヤーの協力が必要です。
 それは決して苦痛ではなく、ハードルをあげることでの自由度と達成感を感じさせるということなんですね。

 どのリプレイもキャラが濃い(特に『京城――』)ですが、その分読み応えがあります。
 プレイヤーさんなら、是非読んでみてください。





ダブルクロスThe 3rd Edition ルールブック1・2

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見ドラゴンブック 富士見書房

 とうとう、ダブルクロスシリーズも第三版が発売です!
 判定こそそのままですが、データなどは一新され、バランスがとられています。

 今回の特に大きな変化は『トライブリード』というシンドローム三種混合型、『レネゲイドビービング』という『人間以外のPC』の存在が生まれた事ですね。
 クロスブリードでは満足できない人にはかなり魅力的ではないでしょうか。
 また世界観も大きく動いています。ぜひ要チェックです。




ダブルクロスThe 3rd Editionシナリオ集
 ディープフロント


矢野俊作/F.E.A.R. /有限会社ゲーム・フィールド

 3rdからの追加ルールであるEロイスと、レネゲイドビーイングに焦点を当てたシナリオです。
 これらのルールを実際に運営する上で、その参考になると思われます。

 また、ゲームマスターパートにあるプレイガイドは、プレイヤーにも必読の内容です。
 むしろ基本ルールブックに載せても良かったと思われる内容です。
 私自身も当サイトに掲載予定のサンプルキャラクター作りにとても参考になりました。

 実際に遊ばれる予定の方は是非手に入れてくださいね。




ダブルクロスTHE 3RD EDITION サプリメント
 パブリックエネミー


矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

  “大衆の敵”FHのキャラクターを遊ぶためのルール&データ集。
 第二版の『コントラストサイド』との違いはやはり『コードウェル博士』の存在でしょう。

 コードウェル博士の真実について書かれたコラムも必見で、『UGN黎明期』の物語はとっても魅力的。
 また彼の出現により『UGNから離反した理想主義者』としてのFHキャラクターも演じやすくなりました。
 彼の出現で揺れるFH内部からの陰謀劇もできるようになり、FHサイドの物語がより魅力的になりました。

 また『シナリオクラフト』も新規版が搭載され、Eロイスを組み込むことでアクセントも効くように。

 これまでの遊びの幅を更に押し広げるサプリメントです。購入の価値あり!




ダブルクロスTHE 3RD EDITION シナリオ集
 ムーンレスナイト


矢野俊作/F.E.A.R. 富士見ドラゴンブック 富士見書房

 ダブルクロス3rd、文庫版のシナリオ集です。
 完全な初心者でも遊べ、基本ルールだけでもプレイできるように工夫されているのが大きな特徴です。話の筋、ギミックも非常にバリエーション豊かで、2ndから更に広がった世界観を体験することができます。
 学園物としての魅力も全開、ぜひ楽しんでくださいね。




ダブルクロスTHE 3RD EDITION サプリメント
 インフィニティコード

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房


 既存シンドロームの追加エフェクト、そして特殊な新シンドロームの紹介が見どころでしょうか。
 既存ルールで成長を繰り返してきた人には、選択の幅が増えたことはかなり嬉しいことだと思います。

 追加シンドローム“ウロボロス”はそのものがシナリオのネタになるものです。これまでと違う性質は、長くプレイをしてきた人には槍応えがありそうです。
 小説ともリンクしているので、これからの展開もとても楽しみです。




ダブルクロスTHE 3RD EDITION サプリメント
 ディスカラードレルム

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 3rd初のステージ集。
 今回の見どころは初登場の『オーバードアカデミア』と『ナイトメアプリズン』。


『オーバードアカデミア』
 オーバードと一般人の共生する学園都市を舞台とするステージ。
 南の島、学園を中心とする実験的な都市を舞台とすることで、学園寮や学校内のトラブルなどを扱いやすくしています。
 またこの島そのものにも秘密があるようで、そこから話を一気に膨らませることも可能です。

 こういった密閉された空間での濃いやりとり、『ハリーポッター』シリーズの寮生活や魔法授業が好きだった人間の胸をちょっぴり時めかせますね。


『ナイトメアプリズン』
 シナリオクラフト専用ステージ。
 北欧の古い小さな城塞都市や、ゴシックホラーの雰囲気を思いっきり楽しむことができます。
 事態の真相さえもプレイヤーに委ねられる物語、どうぞ良い脱出劇を!

 また、2ndからおなじみの『デモンズシティ』『陽炎の戦場』『エンドライン』の三つも、3rdの世界観に対応したバージョンアップを果たして再登場。『レネゲイドビーイング』や『コードウェル博士の生存』がこれらの世界にどんな影響を与えたのか、それも見どころです。




ダブルクロスTHE 3RD EDITION サプリメント
 ユニバーサルガーディアン

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 3rdに至り、より混迷をきたしたUGNの内情、その仕組み、そして各地の個性豊かな状況をまとめたサプリメントです。
 日本とはまた違うUGNの状況、謎の存在、遺産を追うUGN内組織など、世界が一気に広がるはずです。

 追加ルールである『エンブレム』の大量データを導入し、本書の記述を参考にすることで、更にキャラクターの背景を深め、生き生きとしたものにできると思います。
 もう一つのダブルハンドアウトも、また一味違う展開を楽しめるはずです。




ダブルクロスTHE 3RD EDITION サプリメント
 レネゲイドアージ

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 “衝動”にテーマを当てた追加ルール、そして過去の関連作品の紹介の一冊です。
 オーヴァードの付き物の衝動、そのロールの幅や重要性を引き上げ、また新しい視点を与えてくれる追加ルールです。

 過去の作品の紹介は懐かしさと同時に、復習にも最適な一冊。
 追加ステージ関連はごっそりと抜けていますが、それは次のサプリをお楽しみに、ということですよね?




ダブルクロスThe 3rd Edition データ集
 エフェクトアーカイブ

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 『データ集』とある通り、これまでのルールブックに収載されたエフェクトを全て再収載&バランス修正した一冊です。

 更に今回の追加要素は二つ。
 成長の限界を迎えたPC用の更なる強化エフェクト、リミットエフェクト。
 成長などによって高浸食率環境に突入した人達用の、メモリーの導入&高浸食率用のレコードシート。

 実際にプレイしている方には魅力的な一冊です。




ダブルクロスThe 3rd Edition データ集
 リンケージマインド

矢野俊作/F.E.A.R. 富士見書房

 『データ集』とある通り、これまでのルールブックに収載されたロイスを全て再収載&バランス修正した一冊です。
これまで注目をあまり集めなかった固定ロイスに視点を当て、新しいルールも追加しています。
ですが主眼になるのはバランス修正かな、と。ゲームをしている人にはお勧めですが、世界観の情報ソースとして求めるには厳しい一冊になっています。




トーキョーN◎VA The Detonation サプリメント
COUNTERGLOW

鈴吹太郎&稲葉義明/F.E.A.R
発売元:ゲーム・フィールド


 地軸移動という大異変後の近未来。
 海底に沈みながらも、その下にある軍政都市『トーキョーN◎VA』。
 アヤカシが潜み、企業が暗躍し、政府すら腐敗し、ネットでは肉体を失った人々が彷徨い、スラムが隣接する街だ。
 そんな腐った街で、彷徨うものたちを描くサイバーパンクTRPG。


 このリプレイで初めて『トーキョーN◎VA』に触れました。
 …企業主(エグゼグ)や黒幕、警察(イヌ)を演じるのがすっごく楽しそうです。
 社会戦やネット空間での戦闘ルールまでしっかりしていて、驚きました。
 …さすが『富豪刑事』(テレビ朝日系ドラマ)を演じられるゲームと言われるだけあります(笑)。

 また同じ警察官でも、かなり能力や立ち位置を変えたり出来るのも、すごいなぁと思います。

 また、このリプレイではファンタジー系RPGでは考えられないような立ち位置のプレイヤーも結構多いです。
 情報を集めて他のキャラを撹乱(プレイヤーに対しては支援になる)したり、裏方を演じきったり。それを楽しんでいるのも伝わります。
 現代者の物語を作る上でも、すごく参考になりますし、刺激を受けました。

 軽い読み物としても読むことが出来ます。是非一度。




 デモンパラサイト・ルールブック

著=北沢慶、田中公侍、力造/グループSNE
 新紀元社


 安い。
 しかし、その分だけ設定が浅く、慣れも飽きも早いのが難…かな(苦笑)。
 基本の設定は悪くなんですよ。
 変身&ダークヒーローという取り合わせも、かなり魅力的。
 ただ、リプレイ本で離れていった『エロ苦手』女性陣を引き戻せるような、そんな小説やリプレイが見たいんですよね。

 …『エロNG』のサプリが無いなら、いっそ自分が同人として書こうかな(遠い眼)。




 デモンパラサイト・上級ルールブック

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社

 基本では再現できなかった、キャラクターごとの個性の広がりを再現する為に必要なシステムです。
 二重共生は2lvから可能にした方が面白いと思うんだけどな(苦笑)。

 『多重共生』・『共生武装』のルールは、ワンパターンになりがちなキャラクターの幅を一気に広げます。
 成長の方向を考える楽しみをより膨らませてくれるでしょう。

 ただ、これはプレイヤーの楽しみこそ増やせど、シナリオの参考にはなりにくいと思います。
 GMをする方には、サプリメントをあわせて購入することをオススメします。




 デモンパラサイト・ディアボロス・スクールガイド

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社


 メインはGMのシナリオのソースですが、PL側の追加データも参考になります。
 追加共生生物『ドラグーン』、そして追加の『共生武装』の数々も楽しいです。


 中心となるのは『須佐山学園』。
 これはスラップスティックな学園物を演じるのに適した舞台です。
 学園都市という巨大なLivebox(実験槽)に、企業が人為的にヴィシャスを放つ。そんな危険な場所でもあり。
 ハ○太郎やミ○姉さんなどの、無茶な設定もOKだったり。
 はちゃめちゃな冒険が楽しめそうです。

 また、『須佐山学園』以外にも、4つの高校の例が載っています。
 これらを参考に、ノーマルな学園物としても参考になるでしょう。


 また、大友市の周辺地図は必見です。
 周辺の地図やそこに記されたデータは、シナリオを作成する上でとても貴重なものになるでしょう。
 また、伝承系の土地記載も多く、これからの『剣神』リプレイシリーズでも取り上げられることになるはず。
 大友市がこれでぐんと使い勝手が良くなりました(…基本ルールブックにある記載だけだと、まったく使えないんですよね)。
 これでどんどん遊んでもらえれば、と思います。




 デモンパラサイト・ディアボロス・プリズン

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社


 これで“シリアス&ダーク”な一面がクローズアップされました。
 また(一工夫が必要ですが)、通常の土地でも利用できそうなデータがいっぱい出来ました(『対・悪魔付き装備』)。


 PC用の追加データとして特筆すべきなのは、追加共生武装『ヴァンヴレイズ』。
 仮面ライダーをやりたかった方には必見です(笑)。


 元々は『バイオハザード(訳は生態系の危険境界線。転じて、生態汚染を示す)』の面を持つゲームなので、今回の『アンダーグラウンド』的な展開にはとても相性がいいんです。
 個人的には「待ってました!」って気分です。
 『人外の主役達』と『Live Box』、『アンダーグラウンド』って相性がいいんですよね(…と、似たような設定の小説を書いている人間が言ってみる)。

 現実にも政府の力が弱い日本だからこそ、『企業』が暗躍する設定が似合います(現実における日本の諜報能力の弱さを思い出し、遠い目)。
 ちなみに似た設定として『ネオクーロンB』という小説がゲームの参考になるでしょう。


 今回初登場のCFC、サワードといいう企業は、他の土地にも登場させられます。
 その意味ではこのサプリメント、ゲームの背景世界全体を掘り下げています。


 そしてようやく。
 初心者女性プレイヤーのための『全裸防止のルール』も(苦笑)。
 …一言で言うと遅すぎだけど、これで女性の方も誘いやすくなったと思います。

 他の追加ルールである『人間の姿で戦うルール』も、シチュエーションの幅を増やしてくれそうです。
 そして『どうしてもシリアスで』という方への新衝動表もあります。…でも、前の衝動表の方が『デモンパラサイト』らしい気もしますので、あまりオススメしません。
 どちらにしろ、選択の幅が増えたのはいいことだと思います。




テーブルトークRPG デモンパラサイト サプリメント
 ディアボロス・リバース

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社


 デモンパラサイトのシナリオ集です。
 でもんぱらしい、『目がテン』になるような展開があったりする内容です。
 追加データとしては、『ガントレット』と小説の『エキドナの子供達』のデータがあるのが特徴的です。




テーブルトークRPGルールブック
 デモンパラサイト異聞 鬼御霊

著:力造/グループSNE
 新紀元社


 待っていました、和風伝奇調サプリメント!
 この雰囲気が大好きな自分は、読みながらときめきました。

 基本的なルールは同じですが、多少バランスが変わっている(特にPCが『肉体修復』を持っていないこと)のはきついかも。


 本体ルールやこれまでのサプリメントを混ぜるメリットは次のとおりかな。

★ 『イツノオオバリ』導入で、動物PCの人間変身が容易に!
★ 伝統の『刑事課vs公安課』が再現可能!
★ 爬虫類、始めました。
★ 『フツノミタマ』で一般人払いが可能に!
★ 奇魂で武装が増える!

 自分が気づいた範囲では、こんな感じですね。
 特に2番目は諜報ネタ好きにはたまらなかったり(気になる人は諜報について素人向けに書かれた本を読んでみましょう。シナリオソースの宝庫です)。


 また、『血液飲用』ルール、改良版の衝動表、より『異能者』っぽい変身姿などの特徴もありますね。

 個人的には大満足の一冊でした。




 デモンパラサイト・ディアボロス・ユニオン

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社

 待ってました(拍手)!
 警察ネタ好きには壺に入るサプリメントです。
 うし、これで鬼御霊も混ぜれば『刑事課VS公安課VS内閣調査室』という日本諜報の定番ネタができます(ガッツポーズ)。
 この辺りのネタは調べると本当に面白いですし、魅力的なシナリオソースになると思います。

 どうぞ、六カ国のネタも織り交ぜて。
 デモンパラサイトの大胆さと、諜報・刑事組織ネタのほろ苦く緊張感を織り交ぜたゲームを遊んでみてください。




デモンパラサイト サプリメント
ディアボロス・レボリューション

著=北沢慶/グループSNE
 新紀元社


 『デモンパラサイト』第一版、最後のサプリメントはこれまでのルールを全部導入した壮大なシナリオ集。
 また、小説やキネティック・ノベルに登場した『エキドナ』のPCとしてのデータも同時収載されています。
 キャンペーンのネタバレは避けますが、このシナリオで世界観が一気に動き出します。
 このゲームで遊ぶなら、ぜひ読んでみてくださいね!




パラサイトブラッドRPGルールブック

著=北沢慶/グループSNE 新紀元社


 という事で、デモンパラサイト2ndというべきシリーズが登場です。
 『デモンパラサイト』から舞台は8年が経過しています。

 ルールとしては、念願のげっ歯類が登場したり、表紙のセルティスのように初心者に勧め易い悪魔寄生体が追加されました。
 ……前作で初心者に勧め辛かった要因である変身(全裸やずぶ濡れ)以外に増えたんですよね(安堵の泣き)。
 また、DUSTコートという、前作のセラフィムスーツに値するアイテムもあるので、他の寄生体でも安心です(って、公式サイトのインタビューは余計な事言わんでいいっ!)。

 前作と大きく違うのは
・ 金欠のセラフィムでのボランティアから、国家組織のDUSTで堂々と(正体は隠すけど)活躍!
・ 振り直しがしやすくなる&PC同士の協力を促せる『ブラッドリンク』機能。
・ 悪魔憑きに寄生する禍々しき天使『ドミニオン』
・ 生命の樹の謎
の三点。
 とはいえ、前作と同様に『マイトVS.ヴィシャスの物語』も問題無くできますのでご安心を。

 前作よりは人に勧めやすくなっていて安心仕様です。




パラサイトブラッド上級RPGルールブック

監修:北沢慶 著:力造/グループSNE 新紀元社


 今回は『デモンパラサイト』の時と同様、7LV以上の成長のフローチャートと『共生武装』『多重共生』がフォローされています。
 『パラサイトブラッド』からの追加ルールとしては
・ エネミー能力を自分に上書きして強化する『スロット』
・ 限定的ながら奇跡的な力を可能にする『シードエフェクト』
の登場ですね。『シードエフェクト』は主にエネミー推奨ですが、PCが使うことができることもあります。

 シードエフェクトの背景となる『生命の樹』はシナリオソースとしても魅力的です。



パラサイトブラッドサプリメント1
ダーククロニクル

監修:北沢慶 著:力造/グループSNE 新紀元社


 『パラサイトブラッド』の時点での、各組織の現状が記載されています。
 これで半分以上の組織所属のキャラクターがやり易くなったのではないでしょうか。(AAS、サイボーグを所有する組織を除く)
 また『鬼御魂』の調停議会も健在で、詳細こそ載っていませんが嬉しい限り。
 追加シナリオではDN3を扱っているので、その参考にもなります。


 また悪魔憑きに関してはエキドナを除く共生生物が収載され、『デモンパラサイト』時代の環境がまた一つ戻ってきました。

 選択肢が爆発的に増えますので、初心者はゲームに慣れてから導入することをお勧めします。



パラサイトブラッドサプリメント2
スティールハート

監修:北沢慶 著:力造/グループSNE 新紀元社


 AAS(ロボットスーツ)&サイボーグの専用ルールを収載。
 『デモンパラサイト』の時代からの物に、更にサポートメカ付の陽炎や、生体サイボーグのハルモニアも追加されました。
 また、ASSも悪魔憑きと一緒に冒険した時の不利を解消するルールや、『ブラッドリンク』に相当する『スマートグリッド』などのルールも追加されました。

 絶対悪のドミニオンとはまた違う敵組織、アレスやIHTなどもこのルールで暗躍させることが可能になります。



パラサイトブラッドサプリメント3
クライシスクイーン

監修:北沢慶 著:力造/グループSNE 新紀元社

 新作悪魔寄生体4種&キャンペーンシナリオ集です。
 新作の中では特にキンドシャールが、既存の物と少し方向性が違って面白いと思います。

 キャンペーンは世界規模、そしてPCそれぞれに見せ場のある良いシナリオになっています。
 戦闘もシードエフェクト満載でトリッキー、楽しめるんじゃないでしょうか。




シルバーレイン

 公式ガイドブック
 監修:友野詳、上村大
 著:篠谷志乃&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン

 PBW(Play by Web)版『シルバーレイン』のガイドブックです。
 初心者向けの入門書となっているので、とても読みやすい内容に成っています。
 基本的な部分(教室の依頼について、課金、イラストの発注方法etc.)など分かりやすく書いてあります。

 そして、最後の5ページのみ、現在プレイされている方への助言となっています。
 …『ピントがずれてるなぁ…』と初心者でも気づく内容になっていますが(汗)、少なくとも運営側の考え方を知っておくと、これからプレイしやすいと思います。




シルバーレインRPG

 監修:友野詳、上村大
 著:安道やすみち&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン


 PBWとデータの完全互換のTRPGです。
 ストーリーと判定は単純、その意味では初心者や時間の無い人向けになっています。

 これはやはりPBW版シルバーレインの「依頼」をそのままゲームに互換するためにそうなってしまったのかな。
 PBWの依頼をそのままシナリオにすると、どうしてもドラマが薄くなりますからね。
 この辺りは次のサプリメントで保管してくれることを祈ります。
(特に戦闘の無いキャンペーンを再現する方法や、東北土蜘蛛関係のシナリオを……)

 ルールブックそのものはイラストが充実しており、画集として見るのもちょっと楽しかったりします。


 次以降のサプリメントでの補完予定は次のようになっています。
★『来訪者関係』(次回サプリメント)
★『学園生活』
★『結社&プール』
★『ゴーストタウン』
★『新しいカード』
 以降のサプリで、さらにPBWを再現しやすくなりそうで楽しみです。




シルバーレインRPGサプリメント
 人狼vs吸血鬼

 監修:友野詳、上村大
 著:安道やすみち&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン

 追加データ&ルール集、そしてキャンペーンの例示としての意味合いの強いサプリメントです。

 タイトル通り、PBWでも特に印象深い『人狼と吸血鬼』を巡るキャンペーンシナリオ。
 そしてとくに大きな出来事の解説も。
 歴史の裏側を取り扱うことで、シナリオの幅は広がったかな?
 でも最も大きいのは、クロスアビリティなどで『PC側の演出』の幅が広がったことかもしれませんね。。




シルバーレインRPGサプリメント
 メガリスクライシス

 監修:友野詳、上村大
 著:安道やすみち&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン

 『シルバーレインTRPG』の第二弾サプリメント、登場しました。
 今回の追加ルール、そしてメガリス・ゴーストの登場で、ようやく『濃い』遊びかたができるようになってきたかな。
 単なるゴースト退治だけじゃなく、潜入捜査も盛り上げやすく、退治そのものにもドラマが生まれやすくなってきた感じです。

 いや、むしろ『メガリス・ゴースト』という題材そのものがTRPG向けなのではないでしょうか。
 また、PBW未登場のゴーストもいっぱい。
 個人的には(ネタばれ)『 ウィキッド・ライブラリ 』が出てくるGTが欲しい所です。後は、『 天女の羽衣のメガリスゴースト 』は依頼に来て欲しいですね。




シルバーレインRPGサプリメント
 エンドレスデイズ

 監修:友野詳、上村大
 著:安道やすみち&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン


 今度のサプリメントは学園物要素を追加する物です。
 これまでのゲームは『ゴースト退治』がメインで、学生と言う設定はフレーバーに過ぎませんでした。
 それがこのルールを組み合わせることでようやく『学園退魔物』としての魅力を出せるようになった気がします。

 また追加シナリオはリプレイと連動しているので、後日譚としても楽しめると思います。

 ルールブックの下一列の南瓜行列を眺めるのも、ちょっと楽しいです。




シルバーレインRPGサプリメント
 幽世奇談

 監修:友野詳、上村大
 著:安道やすみち&グループSNE
 発行:トミーウォーカー
 発売:エンターブレイン

 シルバーレインRPGサプリメント第四冊です。
 今回はランダムなシナリオ作成を楽しむオートシナリオと、GTシナリオの作成方法がメイン。
 気軽に楽しめるオートシナリオ、今度私も小説の作成に使ってみようかな? 物語を膨らませるアドバイスがいっぱいです。




シルバーレインRPGサプリメント
 兇鬼戦線

 監修:安田均、上村大 著:友野詳&グループSNE
 発行:新紀元社


 5冊目のサプリメントは『銀誓館以外のPC』がメイン。慣れない人には難しい部分が多いかも(汗)。
 それに加えて真ジョブや世界結界形成前の断片的な真実、本当の敵『異形』の紹介が加わります。
 PBWのプレイヤーにとっては加わった部分こそが必読。短いながら読みながらゾクゾクワクワクしました。




サイキックハーツRPGルールブック

監修:トミーウォーカー 著:丹藤武敏/F.E.A.R.
富士見ファンタジア文庫 富士見書房

 最初に、PBWとは世界観だけを共有した別のゲームです。
 サイキックのデータ、レベルアップの方法なども全く判定方法が異なるので、割り切ってください。

 TRPGではオリジナルの『フォース』が導入され、それぞれのルーツの独自色がより強くなっています。
 よりどっぷりと世界に浸れるという意味ではTRPGもお勧めです。

 PBWの情報だけを求めるなら、『ワールドセクション』は必読でしょうか。
 もしも発売されるなら、ガイドブックに再収録されることを希望します。
 PBW、TRPGともどもこれからの展開に期待です。




サイキックハーツRPG上級ルールブック

監修:トミーウォーカー 著:遠藤卓司/F.E.A.R.
発売元:(有)ファーイースト・アミューズメント・リサーチ

 PBWしかやっていない方の場合、PCが6人以上いる場合なら元が取れると思います(付随のBG開放で換算して)。
 ですがそうでない場合は少々高い買い物と言えます。

 ワールドガイドはかなりいい感じですが、PBWの方のページのガイドが相当に改良されたため(始まってしばらくは使いづらさが半端なかった)、PBWだけのプレイヤーには魅力が薄いかと。
 『転校による潜入捜査』『バベルの鎖の効果についての詳細(特に記憶関連)』『一部NPCの思考や行動の理由補足』などは価値があります。
 でもやはりPBWユーザー用に別にまとめてほしい、というのが正直な感想です。

 TRPGとしては追加のルールやサイキックなどのデータもあり、それが目当ての人なら妥当かと思います。





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