GOlaW(裏口)

2005/05/12
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「金が全て、結果が全て」
 甘えを、弱さを見せる相手を知らなかった。
 ならば最初から甘えなど要らない―

 ―そのはずだったのに。


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 今回は島男が『トリックスター(道化)』の役目に回り、神谷の心の葛藤に重心を置いていましたね。また、島男が神谷の対極にいたことで、物語のバランスが上手く取れていたと思います。


「後悔したくないんです」
 この主人公の言葉に『反省もしたくないとかは言うなよ…』と心の中で突っ込んだのは内緒です(汗)。

(神谷が島男を全否定するときには『寝るなーーーっ!』とツッコミ。
 神谷が島男を庇うときは『島男の前では言うなーーーっ!』と叫んだことも、言うまでも無い。)

 自覚がある分、後はその矯正方向を自分で見定めてもらうだけなのかもしれませんね(それが問題)。

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 神谷はそのずっと背伸びを強要され、同年代と遊んだり”甘え”を見せることができなかったんですね。
 そして”甘え”を見せてもいいときになって始めて、その事実に戸惑ったんだと思います。

 そんな彼に高柳は、”甘えなど最初から要らない”と切り捨てたんです。そのことに神谷はホッとしたんですね。

 ところが島男の無茶苦茶な”甘え”方に振り回され、そんな世界もあるのだということを見せ付けられます。
 そして自分も”甘え”させてもらうとき(朝食の差し入れ)、”甘えてもいい”と感じたんだと思います。

 神谷にとって”謝罪すること”=”弱みを見せる”=”甘えること”という方程式が成り立っていたんですね。
 そして”甘えてもいい”と思ったとき、素直に謝れたんだと感じました。

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 ここで、”謝罪すること”=”弱みを見せる”=”甘えること”が成り立つとします。

 そうすると、冒頭のシーンはもう一つの意味を持ちます。

「謝りすぎです」
 主人公が謝り続け、”甘え”続けることを香織は指摘します。
 主人公はそれを受け入れます。

 もし、島男が”甘え”から抜け出すとしたら、それは香織の叱咤かもしれません。
 ひょっとしたら、これは前振りなのかもしれないと感じました。


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 今回のITキーワードは『Blog』でした。
 …検索エンジンに引っかかる怖さを改めて思い知りましたよ(以前はタグ直打ちで、検索避けした日記を作っていた)。
 折角なら、”島男がエシュロン(アメリカ最高峰の諜報用検索エンジン。アルタイ語圏にも対応)に押し入り、情報を集める”という展開でも良かったかな(←主人公にアングラ潜らせるなっ)。

 冗談はさて置き。

 今回のお遊びは「やってみなくちゃ分からない」(『スタアの恋』重要キーワード)でしたね。
 でもそれよりも先に、私が今回連想したのは植木等の『無責任男』シリーズでした。
 …自分の文化的精神年齢って一体…(遠い目)。

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”許して欲しい”
 ”甘え”を見せずに、背伸びし続ける人生は辛い。
 だが”甘え”続けることは惰性でしかない。
「謝り過ぎ」
 その言葉の奥にある真実に、彼は気づかなければならない。





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Last updated  2005/05/14 09:21:25 PM
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