GOlaW(裏口)

2009/03/11
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 過去からの言葉が、今を動かす。

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 ということで、トライアングル8話、9話の感想です。
 ……周回遅れが取り戻せず、ごめんなさい! もうすぐ『Goro's Bar』のドラマもあるし、頑張らないと(汗)。

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◆偽造パスポート

 思わぬキーワードの登場に、私は思わず手を打ちましたよ。
 ……胸がときめく自分はいろんな意味で間違っていますね(汗)。

 わざわざ丸山さんのパスポートを偽造した犯人。
 『郷田殺害疑惑を丸山に着せることで、捜査のグループを自然消滅させる』……それが狙いということでしょうか。

 しかし、そんな手の込んだことをしてまで、封印しなくてはいけないことが『少女殺害事件』の裏にあるというのか……。

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◆ゆらゆらと揺れる、チームの結束

 とうとう警察内部からの揺さぶりも始まり、彼らの結束は揺らぎます。
 その揺らぎを決定的にするのは、中心にいる郷田の態度です。

 郷田の『誰も信頼できない』という態度は、舜を怒らせ、丸山を失望させます。

 失望しつつも、それでも郷田を気にかける丸山。
 それは郷田が置かれた状況への同情と、彼が突き進む道の先にある『刑事としての職業理念』、そして『引き返せないという諦め』から来るものなのかと思います。
 そしてもう一つ。郷田がただひたすらに真実を求める姿に、共感したのもあるかもしれません。

 そして怒る舜。
 父親の下へ入り込んでいる後ろめたささえ吹き飛ばし、郷田に気持をぶつける彼。
 その姿には演技も何も無く、心からの想いをただぶつけているのが強く伝わっていました。
 彼は丸山への信頼と敬意を持っているのだと……そして郷田への言いようのない苛立ちも感じているのだと。

 それでも二人は郷田を見捨てません。
 それは『命を狙われている』という事実を警戒しているからもあるでしょう。
 そして『形は違えど、真実を追っている』という態度への共感もあると思うのです。

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◆ 信じる力

>「人を信じる力を、無くしたんです」

 小さな頃から殺意に怯えて生きてきて。
 友人には何度となく裏切られ。
 そして今度こそ明確な殺意に晒され。
 そして妹は『自分を殺そうとした相手』と逢い。

 張りつめた意識と恐怖が、事件の闇の中にありもしない幻さえ見せはじめているのですね。
 それは、彼本来の気質ではなく、彼の置かれた状況がそうさせたのでしょうね。

 確かに推理とは『考えられる全ての可能性を想像し、それを理論的に振い落とす』ことだと、シャーロック・ホームズも言っています。 
 そしてその姿勢が、これまでも真実を導き出してもきました。
 けれど、その事が正しいとは限らないのだと、舜に訴えられます。

 そして過去からの訴えかけと、丸山と舜の信頼が、彼に『信じたい』という思いを呼び起こすのです。

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◆ 過去が未来を動かす

 『佐智江の死』は、関係者全員の時間を止めていました。
 けれど、過去は今の時間を止めるだけでなく、動かす機会も待っていたようです。

 『佐智江の手紙』は、母親に『事実と向き合い、夫のことも話す勇気』を与え。
 サチには、『郷田を信頼する』力を与え。

 『秋本の昔話』は、郷田に本来の自分を思い出させるのです。

 郷田にとって、過去の自分はもっと人を信じられたのだと。今の自分の愚かさと悲しみが、

 結局、『未来への希望』も、過去からしか得られないのだと。
 そんなことを、彼らの姿にふと思いました。

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◆ 父親に対する思い

 『疑え』。
 何度となく郷田に吹き込まれてきた舜。
 父親を疑わざるを得ない状況で、郷田の言葉にずっと悩んでいました。

 そしてダブルクロス(裏切り者)のように父親に接触し、情報を流してきました。
 けれど、『郷田をずっと気に掛けようとする丸山』の姿に、自分もまた信頼されていることを実感し、心を痛めたはずです。

 また、父親が自分に『時効になった事件を追え』と示したことも、彼の中に戸惑いを生ませます。


 自分が父親に郷田のことを話したから、父親が口封じに動いたのか。
 だとしたら、『自分を告発させようとする』ような行動や指示はおかしいのでは。


 その二つの疑念が、彼の中に混乱をもたらします。

 そしてただ一つ、彼の中で確かなことを叫ぶのです。
>「俺は親父を信じています」
 それだけが、今回の事件ではっきりしていること。彼の強い願いなんですね。

 迷い、感情に身を任せる彼に、父親は一つだけ謎を提示していくのです。
 ……なぜ、山小屋の事件を?


 ひょっとして、郷田達の口を封じようとしているのは、新造よりも更に上の上層部?
 彼は上層部に従う振りをして、息子を動かし、機を待っているのでしょうか。
 真相はもっと深い闇の中に沈んでいるのでしょうか?
 次回分の録画を見るのがすごく楽しみです。

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◆ 証拠

>「犯人であることの確実な証拠がない限り、真実とは言えないんだよ」
 現時点でもっとも黒に近い存在であるはずの新造。

 おそらく郷田はこう受け取ったはずです。
『証拠が無ければ、私は犯人じゃない。誰も告発することもできない』
 真実が分からない現在では、開き直りにしか見えないはず。

 そして彼は『証拠』という言葉の呪縛に取りつかれたように、それを探し始めます。


 けれど新造は、郷田が『証拠』という言葉に囚われ、暴走することを狙っていたのでしょうか?
 そうではなく、ただ真実を見出すための助言を与えたのでしょうか?

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 真実が分かるまで、あと少し。
 たぶんここを訪れる方は私よりも少し早く続きを知っているのでしょうね。

 ……私の更新の遅さ故の自業自得ですが、皆さんがちょっとうらやましいです。
 更新ペースを上げるためにも、頑張るぞっ!

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 過去、現在。
 そして未来の三つが描くトライアングルの中を、彼らは生きている。





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Last updated  2009/03/11 07:39:55 PM
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