GOlaW(裏口)

2012/11/04
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 片方だけが許しても、駄目なのだと。
 諦観と哀しみと共に語る老人は、これまでどれだけの人の業を見つめてきたのだろう。


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 まだ『研修医純情物語』がHDDの中ですが、先にこちらを視聴させていただきました。


 主人公が医療関係者とか、英語の資料とか、ユートピアという分かり易くて反意語(ディストピア)が直ぐ浮かぶタイトルとか、人の感受性への尊厳とか、プラセボ(暗示の事ですね)効果とか、職業的な矜持が崩れて愕然としたりとか、世界が崩れる衝撃とどこまで私のツボを知ってるんですか(←偶然です)!

 ええ、草なぎ君に魅入ってるだけでは話が進みませんので、レビューに移行しましょう(汗)。

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 結論を出さず、問題提起のみで纏めるのが『世にも~』らしい作品ですよね。
 最後まで諦観と哀しみで揺るがない所長と、真実と現実と理想の間で苦しむ主人公。その間で交わされる会話こそ、主題なのでしょうね。

 憎悪と言う負の感情が、倫理や愛情と言った感情とも深くつながっていること。
 理性であれ、暗示であれ、無理に殺すことが不自然であることに変わらない事。
 憎悪という感情が、一人だけで成り立つものでない以上、相手との関係もまた深くかかわる事。
 ――それを『人間とは業が深い生き物だ』という一言で括って放り出すのは簡単ですが、それで良いのでしょうか。

 ここで所長の様に諦めるのか、主人公の様に憎悪に飲まれてしまうのか。
 更にその先に、許されない事を覚悟の上で、憎悪の中で、更にもがくのか。

 視聴していた皆に、答えを委ねられた気がします。
 どれを選んでも苦しく、それが『世にも~』らしい後味だと思いました。

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 自分も憎悪と隣り合わせに生きています。誤解から生まれた憎悪ですら、解く事が出来なければ止められない悲しみも、知っています。
 だからこそ――せめて足掻こうと思えるのなら、その間は頑張りたいな、と思います。

 キャスト・スタッフの皆様、お疲れ様でした。また次の作品も楽しみにしていますね!





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Last updated  2012/11/04 09:25:09 PM
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