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2022.03.26
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カテゴリ: 沖縄市

(トゥイヌファヌウタキ)

沖縄本島中部にある「沖縄市」の中心部に、南北に細長く広がる「山内(やまうち)集落」があり「やまち」の名称でも知られています。「山内集落」はかつて「ヤマモモ(山桃)」の産地として栄え「ヤマモモの里」と呼ばれていました。 戦前は「山内集落」と隣接する「諸見里集落」では「ムムサングヮチ」と呼ばれるヤマモモの季節(旧暦の3月)になると両集落内外から「ムムウイアングヮー(モモ売り)」で賑わっていたと伝わります。集落の北側には「桃山公園」があり周辺住民の憩いの場となっており、西側から南側に隣接する集落は「南桃原(みなみとうばる)集落」という名称で、この周辺一帯がかつて「ヤマモモ」で繁栄した名残があります。


(トゥイヌファヌウタキの霊石)

(トゥイヌファヌウタキの祠)

「山内公民館」の北側に「トゥイヌファヌウタキ」とよばれる御嶽(ウタキ)があります。現在「山内市営住宅」がある御嶽の北側に隣接する土地はかつて「島袋アタイ」と呼ばれ、屋号島袋(イーリーシマブク)の畑がありました。ここには「山内集落」を発祥した「山内昌信(やまうちしょうしん)」が暮らした屋敷と、農業用水として利用されていた「島袋アタイグムイ」と呼ばれる溜池がありました。石切積みの石垣に囲まれた「トゥイヌファヌウタキ」の敷地には霊石が鎮座しており、御嶽の祠内部には幾つもの霊石とウコール(香炉)が祀られています。御嶽は旧暦8月10日に男性のみで拝まれています。


(山内昌信の屋敷の火ヌ神)

(島袋アタイグムイ)

1974年に「山内市営住宅」の建設が計画され「山内昌信の屋敷の火ヌ神」と「島袋アタイグムイ」は南側に隣接する「トゥイヌファヌウタキ」に移設されました。御嶽に向かって右側が「トゥイヌファヌウタキ」中央が「山内昌信の屋敷の火ヌ神」そして左側に「島袋アタイグムイ」がそれぞれ祀られています。「山内昌信の屋敷の火ヌ神」の祠には霊石とウコール(香炉)が祀られヒラウコー(沖縄線香)が供えられています。「島袋アタイグムイ」が祀られた場所もウコール(香炉)があり、住民はかつて集落の農業を支えたグムイ(溜池)の水への感謝を拝しています。


(山内のお宮)

(山内大明神)

「山内公民館」西側に「お宮」と呼ばれる場所があります。鳥居を潜った敷地内には「山内大明神」の社があり「山内集落」の始祖である「山内昌信」が祀られています。「山内昌信」の父親は第二尚氏王統の初代国王「尚円王」(在位:1469-1476年)で、母親は集落の西側にある「平安山(へんざん)集落」のノロ(祝女)であった「金満(真加戸)」です。「平安山ノロ」は「平安山・浜川・砂辺・桑江・伊礼」の5集落の祭祀を司った位の高いノロでした。ちなみに「山内昌信」は南城市の「知念グスク」を築いた「内間大親」と、玉城朝薫の組踊「執心鐘入」で知られる「安谷屋若松(中城若松)」とは義兄弟とされています。


(山内大明神のウコール)

(山内大明神の社内部)

「山内大明神」の社にはウコール(香炉)が祀られ、扉の内側には「山内大明神」と刻まれた霊石柱が鎮座しています。「山内昌信」が13歳の時「首里城」建設工事の際に大工としての才能を発揮して役人の上申により士族になりました。「山内集落」の「ヤマモモ」は「山内昌信」が王府に仕えている時、中国から持ち帰り集落に植えた木から広がったと言われています。後に「山内昌信」は出世し、王族の下に位置し琉球士族が賜ることのできる最高の称号である「親方(ウェーカタ)」に任命され、更に琉球王府の行政の最高責任者である「三司官」になりました。隠居後は生まれ故郷の「山内集落」に帰り、地元住民から「山内大明神」と崇められました。


(イリーヌクムイの火ヌ神)

(お宮の御嶽)

「山内大明神」の社の左側に「火ヌ神」の祠があります。「イリーヌクムイ(西の溜池)」から移設された「火ヌ神」で「ウスデーク(臼太鼓)」と呼ばれる集落の祭りの際に拝されます。「ウシデーグ」とも言われ、祭りの余興芸能として演じられてきた女性のみで行われる円陣舞踊で、集落の五穀豊穣と村民の健康を祈願します。さらに「山内大明神」の右側には「御嶽」の祠があり「中山王国」へ結ぶ遥拝所の役割があります。更に集落の東側にある井戸の「シリンカーヌカー(イーザクヌカー)」との「クサイ(結び)」とも言われています。「シリンカーヌカー」は約500年前の大干ばつの際に、集落の住民の命を救った大切な井戸として祀られています。


(マーニヌネカタ)

(マーニヌネカタのウコール)

(平安山ノロ殿内)

「お宮」の後方に「マーニヌネカタ」と呼ばれる男子禁制の拝所があります。「山内昌信」が生まれて間もなく捨てられた場所とされ「ウシデーク」の際に女性のみで拝されます。「英祖王」と「平安山ノロ」の間に産まれた「山内昌信」は内密の子であったため父母知らずの身となりました。母親の「金満(信加戸)」は「平安山集落」のノロ(祝女)であったため、御嶽で誕生した捨て子として「山内昌信」を育てました。人目を盗んでは昼は歯米を与え、夜は乳を飲ませて育てたと言われています。「山内集落」の西側、北谷町吉原にある「平安山ノロ殿内」は「山内昌信」の母親の屋敷があった場所で、現在は「平安山ノロ」の「火ヌ神」が祀られています。

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最終更新日  2022.10.21 21:06:08
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