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室内で犬や猫などのペットを飼うことが一般的になり、今や友人や家族同様(またはそれ以上?!)の関係となったペット。 しかし人の寿命より短さゆえに、彼らの幼い時から老いて看取るまでを経験するのは、飼い主ならではの宿命とも言えるでしょう。
ペットロスまたはペットロス症候群は、決して特別なものではありません。 自分のペットとの別れを経験した飼い主ならば、多かれ少なかれ経験しているものです。
毎日生活を共にしていた愛犬や愛猫がいなくなる-当然ありうることだと頭で判っていても、気持ちでは整理がつかない。
けれどもペットが亡くなったことで悲嘆していても、周囲が理解してくれないのではないか。
愛するものを失った悲しみと社会的な自分の狭間で、つい無理をしてしまうものです。
私もそうでした。
セレモニーをお願いした葬儀社の「ペットPaPa」の方が、
「(ペットロスの)カウンセリングをするので、いつでも気軽に声をかけてくださいね」
と言って下さっても、あるいはお世話になった動物病院の先生が、
「あまり考え込まないようにね」
と慰めてくださっても、つい反射的に
「はい、ありがとうございます」
と、『しっかりしなきゃ!』ボタンにスイッチが入ってしまうのです。
しかし、亡くなった晩のお通夜はむろん翌日もちっとも眠くならなかったですし、一人でいると何を考えるではなくボロボロと涙が出てしまう・・。
胸も苦しく、心臓がつかまれるような感じがしました。精神的なものであるとは思いましたが、
『このままでは、本当に体調を崩すかも』
と自分なりに思い、翌々日に最寄り駅近くのメンタルクリニックに電話をしてみましたが、予約でいっぱいで10日後にならないと無理とのこと。
思い切って、風邪のときなどにお世話になる、近所の内科に行ってみました。
「よく眠れない」「動悸がする」ということだけを話そうと思ったのですが、先生の顔を見た途端に何故かほっとしてしまい、涙があふれてきました。
大人になって、人前で泣くというのは(家の中ではともかくとして)無かったことなので、自分でも驚きましたが涙は止まりませんでした。
一昨日愛猫が亡くなったこと、時間が解決してくれることだと頭で判っていても気持ちの整理がつかないことを、極力きちっと伝えようと努力しました。
すると先生は、
「ぼくも割と最近に猫を亡くしたので、その気持ちはよく判るよ。悲しいのは、人として当然だよ」
と言ってくれました。
先生は少し猫の思い出話をしながら、念のため血圧と心電図をとり(思ったとおり、異常はありませんでした)、睡眠導入剤を処方してくださいました。
そして
「お薬がある間でも、いつでも来て良いんですよ」
と送り出してくれました。
近しい知人に、愛猫の死について聞いて貰っていたのですが、この他人に(一応、先生は顔見知りではありますが・・)に気持ちを理解してもらえるという意思表示をしてもらったことで、ずい分私は楽になったのです。
もちろんその後もしばらくの間、猫のことを思っては泣き、思い出しては泣きを繰り返していたのですが、少なくとも胸が苦しくなり眠れないという状態は解消しました。
もし、あの時に先生が
「ぼくもわかるよ」
と言って下さらなかったら、もっと私の気持ちが落ち着くまで時間がかかっていたと思います。
普通に泣いて悲しんで良いのに、私のようについ、心にストップをかけてしまうのは多くのケースでしょう。
私はとにかく、泣くことにしました。
愛猫が遊んでいたものを整理しながら泣き、写真を整理しながら泣き、愛猫が遊んでいた場所を大掃除しては泣き・・。
それからペティオが主催している
『 世界一短いペットへの手紙
』
というコンテストに、自分の思いをこめて投稿してみました。
今でも、彼女のことを思うと涙が出ます。実はこの文章を書いていても、涙があふれていました。
ペットを失った悲しみ・辛さを感じるのは、あたりまえのことなのです。
むしろ正常なことなんです。泣きたくなったら、泣いて良いんです。
ちっとも特別なことではないんです。