グリザベラの館

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H15.4. 4  オペ日決定!



 今日は2度目の診察日だ。9時の予約でバスでの通院も大変なのでタクシーで母親とともにH大学病院へと向かった。毎度の事ながら大学病院は患者さんでいっぱいだった。斜視は子どもに多い病気なので、斜視弱視を専門とされているS先生のところにはお子様の患者さんが多い。なので予約よりも30分以上経ってから私の名前が呼ばれた。


 まずは前回のCTの結果からで別に問題は無かった。先天性の斜視だったので念のため頭のてっぺんから目にかけて撮ったものだ。自分の頭部をこうして見るのは何だか不思議な感じがした。それから今回も複視検査や目の動きの検査を中心に行い、手術の日程を決め本題の手術の方法や術後の説明となった。入院日5月14日・手術日5月15日・退院日5月16日と決まり、感染症の原因となるので1週間は洗髪を控える事、白目を切るので術後1ヶ月は目が真っ赤になる事、手術のかかる時間は1.5時間で麻酔の時間をいれて2・5時間である事、溶ける糸を使用するので抜糸はしない事、術後すぐは複視になるかもしれない事etc。その後にS先生いわく
“よく検討した上で最善の方法でオペをしたいのでビデオ撮らせて下さい。”と。
 この時やっぱり大学病院だなぁと思った。大学病院は普通の病院と違って教育や研究にも力を注ぐ性質があるのだ。このビデオ撮りの時も先程と同じような目の検査をした。時間をおいたとはいえ2度の検査は非常に疲れた。


 それが済むとS先生からせっかく来たのだからという勧めで術前検査も受ける事にした。それはつまりX線と尿検査と心電図と採血だ。心電図は社会人成り立て以来だったので非常に緊張した。この緊張がいけなかったらしい。2度も失敗してしまった。看護師さんに何度も楽にしてと言われてしまった。採血が一番最後で本当に良かったと思う。採血専用の部屋があるのだが私は血管や注射を見るのが苦手なのだ。数分して私の名前が呼ばれ採血台に手を置いた。注射の針が自分の血管に入るのを見ていることが出来なくて右側に顔をそむけていた。ちょうどその時次の方が私の右側に座り採血されはじめ、目のもって行き場所が無くなってしまい困っているところ検査技師の方が“どうかなさいました?”と尋ねてきた。さすがに“苦手”とは言えず、早く終わって欲しいと思いながら“あっ、別に何でもないです。”と応えた。


 検査が終わり診察券が返却されたら、患者支援センターで入院のしおりをいただいてすぐにでも眼科に戻るつもりでいたのだが、軽い貧血になってしまった。なので落ち着くまで採血室横の長いすで休んでから眼科に戻った。
 午前の診療時間最終に再びS先生に呼ばれ、術前検査の結果を伺う日にちを1週間後の4月11日に決めこの日の診察は終わった。




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