グリザベラの館

グリザベラの館

おわりに…



 皆様、私の拙い入院体験記を最後まで読んでいただきありがとうございました。そしてあとがきから読まれる方へ。私のHPへお越し下さりありがとうございます。


 表題を見てミュージカル通の方はどこに『グリザベラ』が出てくるのと思われたかもしれませんね。グリザベラとは、あのロイド・ウェバーの『CATS』に出てくる嫌われ者の娼婦ネコのことです。実は、入院する前に静岡公演のCATSを観たのですが、グリザベラに釘付けになってしまっていたのです。ご覧になった方はご存知かもしれませんが、年に一度ジェリクルキャッツが長老猫によって選ばれ、天上に上り新しい人生を生きることを許されるたった一匹の猫…それがグリザベラなのです。


 私自身もいろんなことがあったので今回オペを受けることで全身麻酔の深い眠りから覚めたら、自分に対して自信が持て私もグリザベラのように人生をやり直すことが出来ればという思いからこの表題にしたのである。


 入院を通して学んだ事はお医者様任せにするのではなく自分自身も病気について勉強し治療に参加するインフォームドコンセントの重要性を肌で感じた事です。確かに病気と向き合う事は不安だし、ストレスもかかる。そういった不安な気持ちを含め気になる事も恥ずかしがらずに先生方に尋ねてみればよいと思う。実は私もはじめは大学病院なんて滅多に行かないし、教育研究機関でもあるので『実験台になるのかなぁ。』と思ったのだが、先生方に恵まれ患者の目の高さまでおりてきて下さったので徐々にそういった不安は消えたのである。患者である私の前では症例のひとつとしてではなく、ひとりの人間として診てもらえたことがわかったからだ。


 退院後も何かとハプニングがあったのですが、それはまた別の機会にとっておくことにしましょう。


 最後に、私と関わったすべての皆様に…ありがとうございました。



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