ALEX(2)ファーストデート


ALEX に日本語を教えてあげることになった。

ワタシもやすやすと電話番号など教えはしなかったので
デートの約束をとりつけるために彼はけなげにも、
クラスではワタシの隣に座り、(さりげなくあとからやってきて座る)
クラスが終われば一緒に parking lot までのろのろ歩きながらおしゃべりをし、
とにかくまめだった。

図書館の前で待ち合わせ。
時間より前に待ってる!(ポイント高い!)
「Study room で教えてくれる?発音とかボクおかしいからまわりにきこえないほうがいいよね?」(カワイイ!ワタシと2人になりたいのね!!)
ALEX は簡単な日本語の本を持っていたが読み書きにはあまりできなくて
会話を聞いていて覚えたと思われる短いセンテンスを知ってる限り駆使しまくっていた。
カワイイ、とか語尾に ネ をつけてみたり。
ボク鉄腕アトム大好きなんだ、ほらボクのお財布アトムのなんだ、とか。
日本人日照りだったワタシの乾いたこころ ALEX はもうにじわじわしみこんできた。

日本語のレッスンとは名ばかりでワタシたちはお互いのことを話したり趣味の話をしたりで静かな図書館で大いにもりあがってしまった。

気づけば図書館閉館の時間。
なんと5時間も密室に2人で!
彼はとても gentleman で、触ったりなんだりせず、スマートに次のデートの約束をして、車まで送ってくれて、その日は分かれたのだ。

この時点でワタシはかなり盛り上がる。
いい子じゃないの~顔もワタシ好みだし、趣味(音楽)もあうし、なんだか久々にいい予感♪ なんてうきうきしながら次のデートのことを考え出したのだった・・・

「まめ」で「小出し」・・・今冷静に判断すればね・・・

二度目のデート に続く!








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