タノシクイキタイ

タノシクイキタイ

2歳3ヶ月



このあいだお風呂に入るときも、たらいと湯船とを見比べて、「オンマ、おっきいお風呂(湯船のこと)はいる?」と、聞いてきた。「うん、そうだよ」と答えると、「ふうん。ユウもおっきいお風呂入る?」といった調子。こんな会話をしながら、私は一人心の中で感動する。(主語、述語、目的語に修飾語までついた立派な文が作れてるわ!)と。

記憶力もたいしたものだ。2週間ほど前、唐辛子がたくさん干してあるのを見かけて「これは唐辛子だよ」と一応名前を教えた。長い名前だしそう簡単には覚えられまいと思っていたのだが、なにがなにが。その後別なところで干してあるものも、料理に使ってあるものも、絵本に載っているものも、すべて「唐辛子」といえるようになった。しかも「唐辛子=辛い」ということもしっかり把握している。ユウ、賢い!と、すっかり親ばかになってしまう。

物の名前も最近はよくたずねるようになった。以前親戚の女の子が「これなあに?」を連発していたのがすごくかわいくて、ユウもいつかこんな風に・・・と期待していたのに、ユウの場合、この訊ね方がなんともにくい。なんて言うと思います?

「なーんだ?」

ですよっ。なぞなぞじゃないっちゅーの!あなた、答え知らないでしょうが。まったく。

転んだりしたとき、とっさに私は「大丈夫?」という。ユウは、たいていは泣かずに「大丈夫」と答えてくれる強い子だ。しかし、過剰般化とうのか、こちらが何も言わなくても「大丈夫」というので笑ってしまう。誰も見てないところで転んでも、起き上がりながら「大丈夫!」。この「大丈夫」の声で、今しがたユウが転んだらしいと気づくこともしばしばだ。使い方が間違っていると指摘すべきなのかもしれないが、あまりにかわいいのでそのままにしている。

面白いのはうんちをしたとき。このごろはほぼおまるでうんちができるようになってきたユウ。おむつにしていたときには見えなかった自分の排泄物が、今はよく見える。たくさん出た日におまるを覗いて言うことに「へびみた~い!」。そんなこと私言った覚えないのに・・・。自分で連想して文作れるなんてこれまたユウ、あっぱれ。

韓国語はまだまだだめだ。今回三週間もシデク(だんなの実家)にすんだのでその間に覚えるかと思ったのだが、「ハラボジ(おじいさん)」「ハルモニ(おばあさん)」「マシッタ(おいしい)」「イェ(はい)」ぐらいしか言わない。
私のために通訳として役に立ってくれる日はまだまだ遠そうだ。


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