ポリオワクチン



1988年にWHOにより提唱された世界ポリオ根絶計画は、当初の予定であった2000年までの根絶宣言は達成できなかったが着実な成果をあげつつあり、新たな目標を2008年として残された地域における接種強化をはかっている。

2003年時点でのポリオ流行国は6カ国にまで減少した。
  ナイジェリア>インド>パキスタン>ニジェール>アフガニスタン>エジプト


OPV (oral poliovirus vaccine):経口生ポリオワクチン
  IPV (inactivated poliovirus vaccine):不活化ポリオワクチン

現在ポリオ根絶計画の主要ツールになっているのは、安価で安全性に優れ接種が容易であるOPVである。
OPV接種率の向上が根絶の成否を決めるカギである。
 しかし、世界のほとんどの地域を占めるようになったポリオフリーの国々では、OPVによるワクチン由来麻痺(vaccine-associated paralytic poliomyelitis,VAPP)のリスクも無視できないため、欧米諸国を中心として
IPVが導入されている。

VAPP発生のリスクを考慮してOPV接種前にIPV接種を行う併用接種が導入されている。

2003年の時点で、アメリカ、フランスなど22の国あるいは地域がIPVを導入済みであり、9カ国がIPV/OPV併用接種を行っている。

DPTとIPVを混合したDPT-IPVを基本とした混合ワクチンが開発されている。


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