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太陽と女の子のお話し

aisiteru

太陽と女の子のお話


しょんぼりした女の子がいました

悲しいことがいっぱいで 体が冷たくなっていました

暖めるように たくさんの服を着て 動けなくなってしました

自分を守るために たくさんの服を着ていました

あなたは弱いから この服を着なさいと 与えてもらった服

あなたを誰も傷つけないように この丈夫な皮で出来た服を着なさい

あなたは美しくないから この美しく見える服を着なさい

その服を着なければ あなたは美しくないのだから

あなたが寂しくないように この毛皮を着なさい

あなたの秘密がばれると嫌われるから この服でかくしていなさい

いろんな人が その女の子を思って服を差し出してくれたのかもしれません

その女の子は自分を守るために たくさんの服を着ました

人から 大切にしてもらいたくて人に愛されそうな服を

身につけました

でも着れば着るほど 苦しくなって自分が分からなくなりました

ある日 北風が吹きました

びゅ~~びゅ~^びゅ~~びゅ~~

ああ 寒い 

女の子は 服をいっぱい着ててよかったなと思いました

ある日

太陽が ぽかぽかと照らしました

「おや そこのかわいいこ どうしてそんなにたくさんの

服を着てるの ほら あったかいよ ぽかぽかだよ」

女の子は 体中がほかほかしてきました

一枚脱いでみました

それは鎧という服でした

とても軽くなりました


脱いだら 大きなやけどが見えました

けれど太陽は その やけどに キスをしてくれました

ずっと 醜いといわれ続け 隠してきたものでした

それに太陽は愛しそうにキスをしました

「変なものなどないのだよ そう思うものほど愛しく思ってほしがってる愛

しいものなのだよ」

女の子は 鎧を脱ぐことは こんなに軽くなるものなのかと

思いました


自分が ばかだという思いも出てきました

その思いにも 太陽はキスをしてくれました

「ずっと ばかだと勘違いして辛かったね」と愛しそうに

口付けてくれました

女の子は ずっと ばかだと思って隠してきてかわいそうだったなと思いま

した


そして 女の子は きれいに見える服を脱いでみました

おそるおそる脱いでみました

そうしたら やせっぽちの女の子が出てきました

顔にも いっぱいにきびがありました

やっぱり体中に いっぱいのぶつぶつがありました

けれど

太陽が ぽかぽかと照らしてくれました

「ああ なんて可愛いのだろう よく あなたの可愛い姿を私に見せてくれ

たね」



最後に女の子は 自分の知られたくない服を脱ぎました

その服の奥には だれにもいえない秘密がありました

これを言うと絶対嫌われると思ってた とても怖い秘密でした

太陽が言いました

「よく脱げれたね あなたは最高に素晴らしいよ」

女の子は とても軽くなってるのに気づきました

そして裸になって スキップして走っていきました

顔には虹色に輝く喜びがありました

ありのままでいさせてくれる太陽は

また さんさんと いつもどおり皆を照らしていました

                   by まり




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