♪猫姫♪の部屋

♪猫姫♪の部屋

入院


2004年12月23日(木)手術の翌日、4人部屋に移った。
窓際のとても明るいベッドだった。
この日、酸素マスクが外され、右腕の点滴を抜いてくれた。
なるべく体を動かすように言われたけど、開腹手術をしたお腹の傷が
痛くてとてもじゃないけど動けない。
看護師さんが鬼に見えた。
なんとか立ち上がって歩こうとしたらめまいがしてダウン。
輸血したとはいえ、体の中ではまだまだ血液が不足している状態で、
貧血を起こしてしまったようだ。
どんなに酷い風邪をひいても食欲だけはなくならない私。
「早くご飯食べたい!」を連発していた。
ガスが出ればお水を飲んでいいと言われた。
なんとかガスが出てお水を飲むことができたけど、やっぱりご飯食べたい。
2004年12月24日(金)向かい側のベッドに産後の幸せそうな人が入った。
嫌だな…と思っていたら、私は部屋を移動させられた。
北向きの暗い部屋の廊下側のベッド。気分まで暗くなりそうだ。
でも今の私は産後の人と一緒の部屋にいられる精神状態ではないから、
部屋を移してもらえてよかった。
鼻の管と左腕の点滴と導尿が外れた。
今日からご飯の許可が下りた。
昼食は流動食で、おもゆだった。ご飯の粒なんか1粒もない。あーあ。
野菜スープは本当にスープだけで、野菜の欠片も入ってない。
夕食は3分粥とペースト状のおかず。
でも、あんなに楽しみにしていたご飯なのにちっとも食べられない。

食事が美味しくないことで有名だったこともあってか、一向に食欲はわかず、
みるみる痩せていった。
鏡の中の私は顔色も悪く、まるで別人のようだった。

シャワーの許可が下りてからは、嬉しくて、許される限り毎日シャワーを浴びた。
浴びる前と後にナースステーションに行って、お腹の傷に防水テープを貼って
もらったり剥がしてもらったりしなければならないのが嫌だった。
看護師さんは決して嫌な顔はしなかったけど、明らかに人手が足りないことは
見てわかっていたから、とても申し訳なかった。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: