3度の飯より音楽好き♪

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その5

SONNY ROLLINS PLUS 4(Prestige)

1 VALSE HOT
2 KISS AND RUN
3 I FEEL A SONG COMIN’ ON
4 COUNT YOUR BLESSINGS INSTEAD OF SHEEP
5 PENT-UP HOUSE

PERSONNEL

SONNY ROLLINS(TS)
CLIFFORD BROWN(TP) 1~3,5
RICHIE POWELL(P)
GEORGE MORROW(B)
MAX ROACH(DS) 1956.3.22

これはちょうどサキコロの3ヶ月前の録音、
ロリンズのリーダー作としては唯一のブラウン・ローチ・クインテットの演奏です。

1曲目の「VALSE HOT」
・・・初めに聴いたときは全く地味な感じで
正直言ってピンと来なかったのですが、
テンポのゆったりした、いい曲です。
ローチの「JAZZ IN 3/4 TIME」でも演奏されていますね。
(今熱烈に欲しいCDです。アナログは持っていますが・・・)
この曲と5曲目の「PENT-UP HOUSE」がロリンズのオリジナル。

2曲目の「KISS AND RUN」
ブラウニーのソロが、すごいです。よどみなく流れるフレーズ・・・。
途中でトリオになるパウエル・モロー・ローチの演奏もいいですね。
3曲目の「I FEEL A SONG COMIN’ ON」はそのタイトルどおり、
歌心あふれる演奏です。
ブラウニーの軽快なトランペットから始まり、
導かれるようにロリンズのソロ、またクリフォードの白熱のソロ・・・
ローチのドラミングから、さらに白熱した演奏が始まり、エンディングを迎えます。
この2曲、ロリンズとブラウニーとの掛け合いも素晴らしく息が合っています。
聴き直して、いちばん気に入ったのがこの曲でしょうか?

4曲目はブラウニー抜きの演奏ですが、
「眠れぬ夜は」・・・という邦題でよく見ると
「羊を数えましょう」と・・・ありますね。
とてもチャーミングですね。
このロリンズのテナーの音、ほんとに子守歌のように
優しい音色です。

ロリンズの他のアルバムには、とても「俺節」的な音を感じるのですが、
(そこが好きなところでもあるんですが)
このクインテットでの演奏は、ブラウニーに導かれるかのように
ゆったり、力まずに吹いているような気がします。
音を通じてふたりが会話しているというか・・・。
いい意味で、ロリンズ節を感じさせず見事に音が融和しています。
最後の曲までの時間がとても短く感じてしまう・・・不思議なアルバムです。

もっとこのクインテットでの演奏が聴きたかった・・・と思うのは
きっと私だけではないでしょうね。
ブラウニーは、サキ・コロの4日後に自動車事故で亡くなっていますが
その早世が、改めて惜しまれるところです・・・。
それでも、この素敵なアルバムが残されていることは
とても貴重なことです。

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