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October 8, 2009
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カテゴリ: 闘病記
Dr.HOUSEというアメリカのドラマ。

日本テレビの深夜枠で シーズン2 が今週からスタートしました。

その第1話。タイトルは「命の重み」

たまたま眠れなくて観ていました。

ストーリーは別として、ここに出てきた「死の受容までの5段階のプロセス」という話。

今年3月に卒業した大学の心理学科の講義の中で、そういえば聴いたことがあった・・・かな?

不治の病を抱える患者や近しい人がたどる死を受容するまでの心の動き。

精神科医 エリザベス・キューブラー・ロス が著書 「死ぬ瞬間」 で発表したものです。

◆第1段階「否認」
末期がんであることを告知されたり、残り少ない命であると医師から告げられたときに、まず現れるのがこの「否認」です。
「これは何かの間違いに違いない」
「自分に限ってそんなことは起こりえない」
という具合に、否認をすることで自分を防衛しようとします。

◆第2段階「怒り」
「否認」が維持できなくなると、次第に自分の命が短いことを認めざるを得なくなります。
すると、「怒り」が現れます。
「なぜ自分がこんな目にあうんだ!」
「一体私が何をしたというのか!」
というように、あらゆることに対して「怒り」が向けられます。

◆第3段階「取引」
十分な「怒り」を体験した後は、もはや避けられない今の現実を少しでも先延ばしにできないものかと、交渉する段階に入っていきます。これが「取引」です。
「何か人々の役に立つようなことをするから、死を避けたい」
「もう2度と悪い行いはしないから、命だけは助けて欲しい」
このような「取引」は、主に個人が信じる「神」と行われます。

◆第4段階「抑うつ」
神との「取引」が成立しない、自分はもう死ぬしかないのだ、という心理状態にたどり着くと、「抑うつ」という段階に移行します。
「愛する人々と別れなければいけないのか・・・」という死への”準備的な抑うつ”と、病気に関する”反応的な抑うつ”があります。

◆第5段階「受容」
この段階まで来ると、自分の死を「受容」できるようになってきます。ゆったりとした平安な気持ちになり、死に向けて気持ちが整ったような状態になります。
「死への心理プロセスを理解する」 より転記) 

すべての人がこのプロセスをたどるわけではないそうです。

でも、5月に啄木の病気が判明してから、わたしはこのプロセスをひとつづつ経験してきたなぁと思いますね。

信仰している宗教がないからでしょうか、「取引」はなかったかな・・・。

ただ、漠然と空に向かって神様にお願いしたことはありましたね。

そして、今「受容」のプロセスの中にいるような気がします。

苦しそうで、足元がフラフラしている啄木を、ただ見守ることしかできないわたしの心は、

今、啄木に対して感謝と親愛、そして少し変かもしれませんが尊敬の気持ちでいっぱいです。


明るいところが嫌なのか、テレビの音がうるさいのか、

部屋に連れてきても、すぐにトボトボ玄関の暗い大理石の上へ行くようになりました。

10月8日taku1.jpg10月8日taku2.jpg

冷たくて気持ちが良いのかもしれません。

もう無理に部屋に連れ戻すことはやめました。


ただ、キッチンで冷蔵庫の開く音、自分の大好きなクッキーが入っているビンの蓋が開く音がするとヨッコラショで起き上がります。

トイレも自分のトイレまで歩いてきて済ませます。

まだ粗相はしたことがないんですよ。

啄木は自分の命をまだ諦めていないのでしょうね。


さっきまで外は台風18号の雨と風が吹き荒れていましたが、気が付くと青空が顔を出しています。

台風一過。

被害にあわれた方々には心からお見舞い申し上げます。







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Last updated  October 8, 2009 01:58:30 PM
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