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Jun 26, 2003

昨日のニュース番組で、イラク戦争の時の悲劇を放映していました。

ダナちゃんは、母親が空爆のために、1000gほどの未熟児のときに出産してしまいました。
（過度のストレスとかがあったのでしょう。他にも何人も未熟児で産まれたそうです）

でも、電気は一日の半分しか通じず、栄養の点滴もなく。
保育器の中に送る酸素すら、途中で尽きてしまいました。

それでも、ダナちゃんは必死に生き延びました。
母親は、月収の何倍もするという血小板を手に入れ、ダナちゃんに輸液しました。
でも、栄養剤はやはりなく、未熟児なのに、必死にミルクを飲んでいました。
韓国から来たというボランティアの医師も、
「医者が何もできないのです。つらいです。
　今すぐ韓国に連れて行けば、この子は生きられるのに」と話していました。

45日間。
ダナちゃんは生きるために必死になって頑張りました。
やせこけて、何百gしか体重がなくなっても、それでも呼吸を続けました。

そして、力尽きました・・・

戦争さえなかったら、ダナちゃんは普通に生まれ、普通に育つことができたのでしょう。

どうして、アメリカは、すぐに病院への支援をしてくれなかったんでしょうか。
せめて栄養剤さえ届いていれば。
いいえ、隣国のシリアやトルコにでも、飛行機で搬送できていれば。

こうやって書き込んでいるだけでも、涙が止まりません。
自分の子供が、同じような状況で、母親としてなすすべもなく、見守るしかなかったら・・・
45日間の、母親の苦悩は、相当なものだったと思います。

誤爆などで殺された市民以外にも、こんな小さな犠牲者が出ることを、
「戦争は仕方なかった」と主張する政治家たちに、知ってほしいと思います。

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