☆ Sanctuary ☆  Smile for you

短編ミステリー第6話



      ☆’.・*.・:★’.・* 隠された慰霊塔の秘密 第6話(最終回) ☆’.・*.・:★


(2003.07.07 ~ 07.29制作)
母が、最後に恵理に残してくれた言葉、それが意味するものは。。
その一言が、恵理の人生に思いもよらない出来事に遭遇させる。。
そして、その出来事と慰霊塔にまつわる秘密とは?
時空を超えた短編ミステリー。。。

☆ エピローグ ☆

透き通るような青空が広がっている。
陽射しも、そろそろ夏を感じさせるくらいの暑い陽射しに
感じられるようになってきた。
それでも、風はまだいくらか、春の爽やかさを残しているようだ。

都市型で機能的に設計され建築されたマンション群が
立ち並んでいる。この連立されたマンションは、
完成して1年くらいだろうか。かなり、快適な都市型
の生活エリアとして、たくさんの家族が暮らしている。

その中のマンションのうちの一つに、その家族は暮らしていた。

「おーい、行ってくるぞー」
「はーい、あなた行ってらっしゃい、気をつけてねー」父親は、いつものように会社へと向かった。

「ママ、行ってきまーす」
「はーい、気をつけるのよー」
子供はランドセルをしょって、玄関を飛び出した。
母親は、会社へ行く夫と、小学校へ行く子供を、
いつもように、明るい笑顔で送り出した。この家族は、3人家族らしい。

「さぁ、今日は天気がいいから、洗濯しなきゃ」
「それから、買い物に行ってと・・・」
そうつぶやくと、朝食の後片付けをし始めた。
母親は、とても幸せそうに見えた。

その母親の胸には・・・
銀色の星型のペンダントが首から下げられていた・・・

初夏を感じさせる季節の中で、あの、
「戦没者の慰霊塔」は、今もなお、かつての街を象徴するかの
ように、あの場所で厳かな雰囲気でたたずんでいる。
そしておそらく、これからもずっと・・・

---おわり---

隠された慰霊塔の秘密 第6話(最終回)


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