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曲が盛り上がってきました。やがて、「ここぞ!」という場面へ。どう歌われますか?おそらく思いつく手段は「絶叫」(笑)。曲によっては絶叫するのが適当なこともありますが、単に「叫べ!」というだけでは芸がありません。「普段よりも大げさに言葉を表現する」という観点から以下のことを参考に歌ってみてください。【日本語】 ○か、さ、た、は行の言葉の場合 子音(k、s、t、h)と母音をわけるようなつも りで出す。 例えば「か」なら「k」「あ」と子音を強調するつ もりで。 ○な、ま行の言葉の場合 言葉の前に「ハミング」を入れる ○や行の言葉の場合 言葉の前に「い」を入れる。「や」なら「い」「や」 というつもりで出す。 ○わ行の言葉の場合 言葉の前に「う」を入れる。「わ」なら「う」「わ」 というつもりで出す。例えば「かなしい」は「k-か-n-な-s-し-い」という感じで歌うことになるわけです。【外国語】 ○子音を強調する 日本語と同じです。 ○次の言葉の前に前の母音をもう一度歌う 例えば「グローーーーリア」と歌うとき。「リ」の 前にもう一度「オ」を入れて歌う。(「グローーー オリア」)これらの方法は、いわゆる『タメ(溜め)』を作る方法で、表現がぐっと盛り上がります。一方、注意していただきたいこともあります。・あまりにも強烈にしすぎると、表現が演歌のコブシのよ うになってもたついてしまう。ほどほどに。・前に入れる言葉は、あとに続く言葉と同じ音程で。タメ をつくるとき、音をずりあげるような感じで歌ってしま う方がいらっしゃいます。言葉は強調しても音は変えな いで。叫ぶだけでなく、こういった方法で盛り上げてみませんか?
July 28, 2006
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早いもので、このブログをはじめてもう半年以上過ぎました。定期的に訪問くださっている方や、頻繁にコメントをくださる方が増えてきて、とてもうれしく思っています。さて、この講座、読まれてみていかがでしょうか?ゆくゆくはまとめて本にできたらと思っていますが、そもそも参考になったり役に立っているのかどうかいろいろな方の感想を聞いてみたいと思っています。「文章がわかりにくい」とか、「このようなテーマで書いて欲しい」といったご意見・ご希望も含め、コメントや掲示板に書き込んでいただけたらうれしいです。さて、これからは基本的なことに加え、すばらしいステージ(本番)にするための方法も書いていきます。これからもご訪問ください。
July 21, 2006
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日本語の曲にせよ外国語の曲にせよ、歌詞をゆっくりとご覧になったことはありますか?楽譜の前か後に歌詞(や対訳)が載っていることが多いですから、一度ゆっくりと読んでみることをお勧めします。「うさぎおいしかのやま」を「ウサギって食べたらおいしいのかな」と思っていたという古典的な話ばかりではなく、意外に歌詞の意味を取り違えていることは多いです。「ははは」という歌詞を見て「笑うのかな」と思ったら「母は」だったとか、「太陽」だと思っていたら「大洋」だったとか・・・。歌詞の意味をきちんとおさえるだけで歌い方に対する構えがかわってきます。それが間接的には「感情を込めた」歌い方にも反映されていくと思います。できれば一歩進んで作詞者や作曲者のことについても調べてみましょう。詩集が手に入ったら「年譜」をみて、その作詞者の生きた時代や詩が発表された頃の状況に思いをはせてみてください。立原道造や中原中也、高村光太郎など、愛唱曲として歌われるようなポピュラーな曲の裏にも様々な背景があることにきっと驚かれることでしょう。外国人でも同じです。映画の「アマデウス」を見てからモーツァルトのレクイエムを歌ったら、それまでとは違うイメージで歌うようになったという方もいらっしゃると思います。外国語の曲の場合は、その背景に流れる宗教的な思想まで理解できないと本当にわかったことにはならないのだと思いますが、せめて知識だけでも得て歌うようにしたいと思います。
July 21, 2006
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前回の投稿に対しうれしいトラックバックとコメントをいただきましたので、気をよくして外国語の歌い方の話題を続けます。「カタカナ語」にならないもうひとつの工夫は「リズム、アクセントを歌う」です。ラジオの英語放送なんかを聞くとすぐおわかりいただけると思いますが、英語やドイツ語などは日本語に比べてかなり抑揚や強弱の差が大きいです。前回例にあげた「フロイデ」は、「フ」「ロ」「イ」「デ」と均等ではなく、「フロ」「オイ」「デ」という感じで聞こえます。カタカナをふっているとどうしても「フ」「ロ」「イ」「デ」と歌いたくなりますが、ここは惑わされずリズムとアクセントの位置(「音のまとまり」とも言えるでしょうか)に注意して歌うように心がけてみてください。私はアクセントの位置がある歌詞のアルファベットを○で囲んだり、小さい(あるいはほとんど聞こえない)部分は△をつけたりして、できるだけ均等に歌わないように気をつけています。「フライング」と「リズム・アクセント」を意識するだけで、かなり外国語がそれらしく聞こえるようになります。ぜひお試しください。
July 15, 2006
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今回は外国語の歌い方についてとりあげます。比較的歌う機会が多い外国語は、ラテン語、英語、ドイツ語といったところでしょうか。語学に堪能な方は別として、多くのみなさんはカタカナをふって呪文のように必死で読んでいるのではないかと思います。恥ずかしながら私もその一人。専門的なことをお話しできる力はありませんので、ここではあくまで「それらしく」聞こえる方法をご紹介します。日本語は母音だけ、または子音プラス母音で成り立っています。ところが外国語は母音が重なったり子音が重なったりと、母音と子音が複雑な順序で並んでいます。3つぐらい子音があってそのあとに母音がくるというのも珍しくありません。このような単語は最初の母音が拍とあわせる場所になります。一例を挙げてみましょう。「第9」で歌う「freude」。カタカナで書くと「フロイデ」ですが、実際は「フのf」と「ロのr」の2つは子音だけです。歌い方としては「frオイデ」という感じになりますね。で、この言葉の「オ」にあたる部分が1拍2拍という「拍」とあわせる音になりますので、子音のfとrは拍よりも早く発音しないといけない、つまり「フライングして歌う」ことになるわけです。慣れないうちはどうしてもfを拍にあわせてしまい、どんどん言葉が遅れてきて歌いにくくなってしまいます。日本語の曲を歌う時はこの子音と母音の時間差はほとんど問題にならないのですが、外国語の曲を歌うときは思い切ってフライングするつもりで歌うとちょうどいい感じになります。子音が3つ続く言葉では半拍ぐらい前から歌い始めてちょうどいいという場合もあるのです。こわがらずにフライングしましょう!
July 13, 2006
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今回は発声のピンポイントアドバイス。声を出すとき、意識して「まゆげ」をあげてみてください。「ハッ!」とした時のように目が大きく開き、眉間がつり上げられるような感じがすると思います。そのままの顔で、声を鼻の奥から眉間やまゆげにあてるようなつもりで出してみてください。こうすると意識が喉ではなく頭の上に向かい、「喉声」になるのを防ぐことができます。鏡で見るとちょっと恥ずかしい顔にみえてしまうのが難ですが・・・。お試しください。
July 5, 2006
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