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突然ですが、みなさん、楽譜はどのように持っておられますか?今度練習に行ったら、ちょっと周りを見回してみてください。以下に挙げるような持ち方をしている方がいるはずです。・新聞を広げるように、楽譜の左右を持っている・ひざのうえに置いている・顔の真ん前に楽譜を広げている・抱きしめるかのように胸の前にくっつけている・片手で持っているなどなど・・・。その時の気分や状況によっていろいろな持ち方をすることはあるでしょう。でも、楽譜の持ち方は、姿勢や発声にも影響してきます。標準的な持ち方をおぼえておいて、できるだけその持ち方で歌うようにしてください。1.左手で楽譜の背を持つ(親指と人差し指の間に挟むように持つ)2.右手で楽譜の右端を持ち、親指をずらしてページをめくる(親指以外の指 は背表紙に添える)3.両肘は軽く曲がる程度に伸ばし、脇をあける。(思い切り腕を伸ばしたり、 楽譜を胸につけたりしない。)4.大体胸の高さに持ち、楽譜で口元や目が隠れないようにする初めのうちはどうしても目の前に楽譜を持っていきたくなります。また、疲れてくると腕が下がってきます。これはこれでやむをえないことです。しかし、目の前に楽譜を持ってくると指揮者が見えなくなってしまいますし、何よりもせっかく出した声が楽譜に邪魔されてしまいます。また、腕が下がってうつむき加減になると、正しい発声ができません。正しい姿勢を保持するために、楽譜の持ち方にもぜひ注意を払ってください。
January 21, 2008
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ちょっと投稿をサボっているつもりだったのに、いつの間にか新しい年が始まっていました。年末に「喉の調子が変だな」と思いながらも第九を2回歌ったら、生活に支障が出るほど声がかすれた状態が1ヶ月近くも続いてしまいました。こんなにひどかったのは初めてのことで、「もう一度発声を見直さないといけないなぁ」と感じました。さて、前置きはこれぐらいにして、今回は(遅ればせながら)新年にちなんだ話題を書きたいと思います。突然ですが、みなさん螺旋階段はご存じですね。一定の範囲をぐるぐる回りながら上り下りする、アノ階段です。出典は忘れてしまいましたが、昔読んだ本に「人間は螺旋状に発達していく」という内容のことが書かれていました。これを例えに、みなさんの合唱生活をふりかえってみましょう。合唱を始めたばかりの頃を思い出してください。ほとんどの方は「思ったように声が出ない」と感じられたと思います。練習を続けていくうち少しずつ声が出るようになりました。ところが今度は「音程がうまくとれない」という課題が出てきます。頑張って音程がとれるようになったと思ったら次は「うまく表現できない」という悩みが・・・。悪戦苦闘しているうちに演奏会が終わり、新しい曲の練習が始まりました。始まってみると、やっぱり「思ったように声が出ない」。・・・・・大抵の方はこのような思いを何回か繰り返し、「なかなかうまくならないや」と感じておられるのではないかと思います。これを螺旋階段に置き換えてみましょう。スタート地点は「思ったように声が出ない」。3分の1まわったところが「音程がうまくとれない」。3分の2まわったところが「うまく表現できない」。1周まわってまた「思ったように声が出ない」。一定の範囲をまわっているのですから、進み続けているうちに何度も同じ場所(=課題)に戻ってくるわけです。ところが知らないうちに高さはどんどん高くなっています。「同じ課題を何度も繰り返しているように見えながら、実は高さが変わっている」これが、発達・成長していることになるといえるのです。「思ったように声が出ない」は、最初『隣の人と比べて』だったのが、2回目は『合唱団で一番うまい人に比べて』に変わっていた、なんてことはありませんか?「音程がうまくとれない」は、最初は簡単な童謡だったのに、今は不協和音いっぱいの現代曲だ、とか・・・。同じような悩みに見えてもレベルが変わっていたら、うまくなってきている証拠なのです。どんなことでもそうですが、一気に階段の上までたどりつくことはできません。同じところを回っているように見えても、少しずつ高いところへ登っているのだと信じて、今年も楽しく歌い続けてくださいね。
January 16, 2008
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