読書日和 ~Topo di biblioteca~

読書日和 ~Topo di biblioteca~

2007年4月~6月に観た映画



2007年4月~6月に観た映画

 蟲師
 ブラッド・ダイヤモンド
 ハンニバル・ライジング
 スパイダーマン3
 バベル
 アヒルと鴨のコインロッカー
 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド(一回目)
 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド(二回目)
 プレステージ
 300(スリーハンドレッド)
 ○○○○





蟲師

「原作を読んでいないとわからない」「説明不足」…なんて感想をちらほら聞いていたので
原作未読の柊が観に行って大丈夫なものか不安ではありましたが
風景や映像は美しい、とも聞いたので。「とりあえず行ってみよう!」と思いました。

  *「蟲師」公式HPは→ こちら

ですが。
うーん、確かに原作を読んでいないと物語は掴みづらいかも~(とくにラスト)
幻想的な雰囲気はとても好みだったのですが…。

オダギリジョーさん演じるギンコの髪型で“ゲゲゲの鬼太郎”を連想しちゃったり。
着物姿の蒼井優さん、雰囲気があって美しいなあ…と思ったり。
江角マキコさんが怪演(?)してるー!と思ったり。

振り返ってみると本筋とは関係ないところばかり印象に残っている感じです(笑)



ブラッド・ダイヤモンド

たくさんの人々の血を吸って赤い大地。“TIA”…This is Africa.(これが、アフリカ)
そんな台詞がとても重たく響きます。

 *「ブラッド・ダイヤモンド」公式HPは→ こちら

日々、自分が今享受しているものは一体なんだろうって考えてしまう。
選択肢を与えられない、突然目の前に理不尽を突きつけられる生き方しか
知らない人々が(それも多勢の人々が)この世界にはいるのに。
どうしたらいいんだろう…呆然とするしかなくて。
むしろ悲惨な場面に目を閉じてしまいたくて。

許せないと思ったのは子供に銃を持たせること。
暴力を強制すること。
心を壊してしまうこと。

アフリカってどういう場所なんだろう…。
今も内紛が続いているとは聞くけど政治的なことは良くわからない。
「白人がダイヤモンドを欲しがるのはわかる。でも、アフリカ人同士が争うのはわからない。」という
黒人男性(ソロモン)の台詞があるけど何がどう関りあっているのか私にも良くわかりません。
ただ、先進国が利権を争いあい、武器を持ち込み滅茶苦茶にしてしまったらしいということだけ。
そして、自分が知らぬうちにそれに加担しているかもしれない…ということ。

実は柊もダイヤモンドを一つ持っています。
それは婚約指輪として夫から贈られたものです。
だけど…このダイヤは何処からきたんだろう…そう思うと怖くなりました。


久々にディカプリオ主演の、「これは!」という作品を観ることが出来た思いです。
とてもメッセージ性が強い映画だから、ということもあるかもしれないけれど…。

「ナイロビの蜂」もそうだったけどアフリカを題材にした映画は見応えがあります。
「テーマが重たい分しっかり描かないと!」という意識が働くからでしょうか。



ハンニバル・ライジング

凄惨な場面が待ち構えているんだろうな…そんなことは百も承知の上なのにね。
怖ろしい殺人鬼にこんなにも惹かれてしまうのは何故。

  *「ハンニバル・ライジング」公式HPは→ こちら

ハンニバル・レクター氏=アンソニー・ホプキンズと思っているので
今回は観に行くべきか迷いました。
だけど彼のルーツに日本が関係している!?という紹介文を目にしてしまい、
俄然興味を持ってしまいました。
本当は原作を読んでから観に行けたら良かったのだけど(今まではそうだったから)
今回はちょっと(読み終わるのが)間に合わないだろうなーと思い…。

レクター氏が異色な感じがするのは彼が“人喰い”の異名を持っているからだと思うのですが
人間豚も牛も鳥も(或いは他の生き物も)殺して食べて栄養にしているのに
同じ人を食べることにはぞっとする程恐怖を覚えてしまうのはどうしてなんでしょうね。
(柊はチンパンジーが共食いをすると知って以来、チンパンジーが嫌いになってしまった)

けれどその一方で山での遭難時であるとか、どうしようもない飢えに襲われたときに
先に命を落としてしまった仲間の体を食した人々を責められない気持ちも持っていたりして。
例えば清水玲子さんの漫画『20XX』や新井素子さんの『ひとめあなたに…』なんかを
読んでしまうとそういう気持ちもわからないではないような気がしてきて…
うーん、なんか自分が怖ろしくなってきたぞ。

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」とレクター氏の物語を観てきましたが
こんなにも残酷で冷静で頭が良くて…というキャラクターを他に知りません。
その彼の幼少時代~青年期に一体何があったのか。

アンソニー・ホプキンズ演じるレクター氏に比べると“若い”分迫力に欠ける部分は
あるけれどその代りとても“美しい殺人鬼”を堪能(!?)出来ました。
日本…との関わりも映画だと突飛な感じもするんだけど、原作ではしっくりくるのでしょうか。

コン・リーの妖艶な雰囲気は好き。
「SAYURI」に続いて日本人女性の役…でしたがもしもこの役をホントに日本人の女優さんが
演じるとすれば一体誰ならぴったりくるかなあ…としばし考えてみました。
うーん、…ちょっと思い浮かびません。

レクター氏の四作の中で柊は「レッド・ドラゴン」が一番好きです。
次に「羊たちの沈黙」、そして「ハンニバル・ライジング」かなあ…。
「ハンニバル」は原作とラストを変えてしまったのが残念無念です。
原作どおりにしちゃうと物議を醸してしまうからだと思うけど。
でもってクラリスはやっぱりジョディ・フォスターであって欲しい気持ちがあるから。
「ハンニバル」以降の二人の行方を知りたい気もするのですがそれはそれで怖ろしいような。

映画を観ている間中、ざわざわした緊張感が背後を漂ってる気がしました。
この雰囲気、やっぱりレクター氏だよ。



スパイダーマン3

様々あるヒーロー物の中でも、スパイダーマンのいいところは
“完全無敵じゃないところ”だと思います。
普通の人間として弱いところもいっぱい持ってる。
だから「あーあ…調子に乗っちゃって…」なんて自然に共感できたりする(笑)

柊は「サイダーハウスルール」を観て以来、トビー・マグワイアが好きなんですが
スパイダーマンシリーズも、彼らしいとぼけた味わいが溢れてて大好きです。

 *「スパイダーマン3」公式HPは→ こちら

感想を述べちゃうとそれがそのままストーリーを明かしてしまうことになりそうなので
怖いのですが。
MJや、親友との関係が、心のすれ違いが観ていて切なかったです。
これで完結なのかな…と思うと寂しいけれど。
シリーズ三作の中では「3」が一番好きかもしれないです。



バベル

神の怒りに触れたことで人は言語を、世界を分かたれた…とは聖書のお話。
だけど、人を分けているのは決して「言語」だけではないような気がする。
同じ言葉を話す相手だろうと、血の繋がりのある相手だろうと心はすれ違う。
いっとき、通じ合えたと思ってもそれは長くは続かなかったりして
生きている限り「寂しい」と感じる気持ちが完全に消えることはない。
偏見を持ったり、傷ついたり、見えない壁を築いたり、自分を守ろうとしたり…。
それらの感情はみんな個々の心が生み出すもの。
心が存在する限り隔たりはなくならないような気がして…。
…うーん何だかとっても悲しくなってきたかも。

 *「バベル」公式HPは→ こちら

「映画のラストには多少救いがある」とは噂に?聞いていたけれど
それでも割り切れない思いは残るんだなー。
どんどんどんどん悪い方悪い方へ転がっていくような、
そんな不安を常に感じているから
観た後にも気持ちの切り替えがなかなか出来ない…。

“絶賛”されている理由もわかるし、納得もできるけれど
こういう映画を観るのはやっぱり悲しいなあ…と思う。
「21g」の監督作品だけに、多分そうだろうな~とは予想していたけれど、
「やっぱり…」という印象です…。


公開直後「気分が悪くなった」と問題になったシーンについては柊は何も言いません。
この映画に限らず、最近はドキュメンタリー風というかカメラを常に動かすような
撮影がされていて、観ていて酔ってしまいそうになる映画が増えた…という気がしているし、
寝不足だったり、体調不十分だったりするときに長時間同じ姿勢で座っていれば
頭痛を起こしたり…そんなことは柊にはむしろ日常茶飯事だったりするので。
映画を楽しむためには普段の健康管理も重要なんですね!

日本も物語の舞台の一つとして選ばれていますが、そのシーンを観ていると
「これが今の日本なのかー(そう見られているのか。現状なのか)」と
またまた落ち込みそうでした。
退廃的過ぎて。またまた悲しい。孤独感を表しているのだとしても。それでも。
菊池凛子さんが演じられた女子高生チエコの役柄も痛々しかったなあ…。



アヒルと鴨のコインロッカー

コインロッカーNo.3740
今度仙台駅に行くときには、このロッカーを先ず探しに行ってしまうと思う。

  *「アヒルと鴨のコインロッカー」公式HPは→ こちら

柊が初めて読んだ伊坂さんの作品がこの「アヒルと鴨のコインロッカー」でした。
(読んだ当初はまさか地元仙台が舞台になっているとは知らずに読み…)
それからは伊坂さんの本は刊行されるたび読んできました。
でも、どんなに面白くてもこの「アヒルと鴨…」だけは映像化出来ないだろうな、と
思っていました。

思っていたのに…!

出来ちゃうものなんですね~!びっくりです。
配役と構成、演出が良かったからでしょうか。

原作を読んだ直後だったら、腑に落ちない部分を大いに感じたかもしれないけれど
柊は読んでから×年ほど経過しており、いい具合に抜けていたので
単純に「おおおー。」と思っちゃいました(笑)

「陽気なギャング~」に比べると地味な印象はあると思いますが
それが自然というか、むしろ原作のやりきれない部分や切ない部分が
シンプルに伝わってきて好感持てました。

キーパーソンとなる松田龍平さん、役柄にぴたりと嵌って格好良かったです~。

あああああ、しかーし。
何と言ってもこの映画、オール仙台ロケなのよ。(正確には仙台市だけじゃないけど)
宮城県民これを観ないでどうするよ!って感じです。
知ってる場所知ってる場所がこれでもか、これでもかと映る度に顔がにやけてしまう。

彼らに襲撃される本屋さん、「なにわBOOKS塩釜店」…柊もよく立ち読みしてます(笑)
椎名さんたちの通ってる大学…あのバス停、柊も学生時代に並びました。
奥松島の海岸~、きゃー!仙台駅~、きゃー!八木山動物園、きゃー!・・・なんてもう興奮状態。
一体いつ頃ロケしてたんでしょう…知ってたら是非見学しに行きたかった…。
(我ながらミーハーです…)

自分の知っている場所がスクリーンに映っていたらそれだけで単純に喜んでしまう。
自分の住んでいる場所にも「物語」があるんだって…すぐ傍にあるかもしれないんだって
そんな風に嬉しくなっちゃうからかなあ…。

やっぱし、伊坂さんの作品=仙台、という気がする。
今度は是非『ラッシュライフ』あたり、仙台ロケでお願いしたいです(笑)

あ、一つだけ難点(?)が。
書店員のお姉さん、仙台弁…とエンドロールには書かれていたけれど
こういう訛り方で話している人は多分いないと思う…。
思うんだけど…柊も井の中の蛙で実は同じように訛っているのかもしれない…。
こればかりは自分でもわからないことかもー。

ボブ・ディランの主題歌が映画を観た後もずっと耳に残っています。




パイレーツ・オブ・カリビアン3 ワールド・エンド

二回目、観に行ってきました。
一度目では意味に気づけなかったシーンなどなど、やっぱりあるものですね。
そんなところも含め、堪能してきました~

  *「パイレーツ・オブ・カリビアン3 ワールド・エンド」公式HPは→ こちら

二度目の鑑賞ですので、ここでは3についてというより三部作通しての感想を記そうかな、と思います。
あらすじに触れるところもあると思うので、ここからは三部作全て鑑賞済みという方のみ
(それと時間のある方ですね!)読んでいただけたら…と思います。


「呪われた海賊たち」

鑑賞後、「映画を観たぞっ!」という満足度が最も高いのはこの作品だと思ってます。
これを映画館で観たときはまさか三部作になるとは想像していませんでした。

ジャック・スパロウ演じるジョニー・デップはもちろんのこと、
この映画以降のオーランド・ブルームやキーラ・ナイトレイの活躍ぶりはめざましく、
他の出演作を追いかけるのもなかなか大変になる…なんて
ホント、想像もしてなかったもの。

でも柊がこの映画で一番注目していたのはジェフリー・ラッシュ演じるバルボッサ船長なのです。
こういうコメディ(?)風な役柄というのが配役を知ったときに最初ピンとこなくて、
でもいざ画面で観ると“もっとも海賊らしい海賊!”を演じて見せてくれて楽しかったっ!

更に更に「ワールド・エンド」では一作目以上の大活躍で嬉しい限り。
ジャック・スパロウとのやり取りはどれも印象深くて
殺しあうときも、船長をはりあうときも、ただ言葉交わすときも味があって好きです。
まさか、ウィルとエリザベスの結婚の立会人になってしまうとは想像もしていなかったし。
立会人はジャック・スパロウがなるのでは、と想像していた柊です…。予想ははずれました。

バルボッサ船長と、ジャック・スパロウ船長とはもしかして永遠にブラック・パール号を
奪い合うのだろうか…それもまた楽しそうだなあ、なんて想像したりします。


「デッドマンズ・チェスト」

二作目での注目はやっぱりビル・ナイ演じるデイヴィ・ジョーンズ。
ビル・ナイは声の調子を聴いているだけでもこちらを楽しませてくれる、そんな存在感があります。
(ついつい「ラブ・アクチュアリー」での役柄なんかが頭の中をちらついて…笑ってしまう♪)

心に傷を負っていて、それが三作目に繋がっていくわけですが…。
悪役なんだけど、憎めない。
「ワールド・エンド」で人だった頃の素顔をさらすシーンは切ない場面でした。

それからジャック・ダヴェンポート演じるノリントンの変わりっぷりがすごい。
ジャック・スパロウの手下として雇われちゃうくらいの落ち目ぶりなのですが
それが妙に心惹かれるといいますか…。
一作目とは全然違う人物に思えるくらい魅力的な人物になっていきました。
ジャック・スパロウやウィルとのちゃんちゃんばらばらっ!なシーンは一番の見所だけど
彼らと通じて“自由”、自分を解放することを知った後…果たして彼はどうなるのか。


「ワールド・エンド」

そんなわけで、この映画で一番悲しかったのはノリントンの登場シーンが少なく、
あっという間に亡くなられてしまった事。うううっ。
ベケット卿の下で使われるようになってきっと様々な矛盾や葛藤を抱えたであろう…!
そこのところをすごーく期待していたので残念無念でなりません。
エリザベスとの最期の台詞には胸が締め付けられました。

サオ・フェンも意外にあっけなく亡くなられてしまったので、
うーんそれなら新しい登場人物を増やすよりノリントンさんを絡めて欲しかった…なんて
思うのは柊だけなのでしょうか。

あっけなく…という点ではクラーケンもかな。
生かしていたら収拾つかなくなりそうだけど、三作目でもクラーケンの登場に
期待していた人は多いんじゃないかと想像します。

ジャック・スパロウの復活ぶりにはただただ笑ってしまいました。
一人何役、一人芝居的な役柄はジョニー・デップの得意技という気がする(笑)

お話が進むにつれて登場人物たちの思惑が複雑になってきて
(特にジャック・スパロウ船長には裏の裏をかかれそうで…つい深読みしてしまい!?)
それが1.2作目と違って雰囲気を重くしてしまった感じは拭えない。
1.2作目では殺しても死なないような敵が相手だったので、安心して観れた、というのも
変ですが3作目での敵は東インド貿易会社(=人間)なので、複雑な心境にもなりました。

なのでエンドロール後のエピローグにはすごく気持ちが救われた気がします。
エンドロール待ちきれずに席を立つ人もいましたが、これを観たのと観ないのとでは
映画の印象がまるで違うものになっちゃう気がします。





プレステージ

マジックを観るとき、(或いは推理小説を読むとき)
騙されたいと思っているのか、それとも騙されてなるものかと挑むのか。
トリックを見破れたときよりも、綺麗に騙されたときの方が快感な気がするので…。
柊は「騙されたい」方なんだと思う。

  *「プレステージ」公式HPは→ こちら

マジシャンにとって、「種」は決して人に明かしてはならないもの。
だからこそ、ライバル関係にあるマジシャンの「種」を知ろうと
互いにしのぎを削る様は観ていて怖ろしい程の執着でした。

ライバル関係にあるマジシャンを演じたのは
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール。

ライバル関係にあるだけでなく、ある事故をきっかけに憎みあう関係になったことで
それは更にエスカレートしていくわけですが…。

…さて、あなたは最後まで、綺麗に騙されましたか?


騙された方がこの映画は楽しめるんじゃないか、と思います。

柊は途中「もしや」と思ってしまったので。

観客を欺くことは出来ても、騙しぬくことの出来ぬ相手、というのはいるのです。
そんな存在が身近にいることこそがマジシャンにとって最も強みになる筈だったのでは?

自分自身を騙し始めてしまっては…自分も周囲も幸せにはなれない。

この結末に柊はそんなことを思ってしまいました。

とはいえ、マジックの舞台裏を見ているような演出と、
「騙されてなるものか」と思わせる構成はなかなかでしたよ。


******

クリスチャン・ベール、観るたびにトム・クルーズに似てる…と
柊は思ってしまうのですが。そんなことないですか??



300

ただただ圧倒されてきました。
この画面への吸引力…ただモノではない。

*「300」公式HPは→ こちら

“弱いものは必要としない。強くなければ生き残れない。”
そういう教育(養育)方針の是非を問うなんてことは、この映画では多分野暮なだけ。
ひたすら厳しい状況に身を置き、自分を試し続けてきた、そこで生き残ってきたという
圧倒的な自信に、観ている方はただただ圧倒されてしまうのみ、です。

それは「みんな平等」とか「それぞれの個性を重視しよう」とか、
そんな平均的なものを求める状況では決して得られない自信のような気がして。
他者や或いは自分自身と競って競って、勝ち取ったものでなければ
絶対に得られない自信…「誰にも負けない」という気持ち。

強ければいいのか、弱者は切り捨てるのかって反論してみたくもなるんだけど…
出来ないな。これを観ているとただただ圧倒されるばかりで。
きっと自分も均されている一人で、絶対的な自信など持っていないからだろうな、なんて。

自分に自信がない者は自分以外の力あるものにすがる。
ここでは、それは“神”という言葉や、“数”に象徴されているような気がした。

*******

なんて、第一印象をずらずらと書いてみたのですがこれは娯楽映画です。
難しいことなんて考えず、絵画を見ているような不思議な映像と、
スパルタの戦士たちの無茶苦茶な強さに陶然…となってしまえたら
それで良いのだと思います。

柊は観る以前フランク・ミラーという名前を聞いて、怖気づいてました。
(「シン・シティ」のとき、観た後げろんげろんになった覚えがあるので…hiku

ですが、出演者が「オペラ座の怪人」を演じたジェラルド・バトラーと聞き、
また予告編の一風変わった映像を目にして俄然興味が湧いてしまいました。

確かにR-15の指定がかかっているので残酷な場面が苦手という人には
(それからCGで作られた映像が不得手という人にも)
お薦め出来ないのですが。
(…でも柊には想像していたよりずっと平気でしたよ。…ってどんなん想像してたって
追求しないで下さいね。)

なんというか、とにかく強烈な、インパクトのある映画でありました。
観た後「おっしゃーっ!」と叫びたくなるようなそんな感じ(笑)

ディビット・ウェナムがスパルタの戦士の一人(ディリオス役)として登場していたのが
柊は嬉しかったです。











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