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あ・・・父と同じすい臓がんで亡くなっている・・・
と図書館にすぐに予約を入れました。
読みすすめているうちに父の不機嫌の原因、
思い当たることを見つけ
今ならば、例えば朝一刻も早くカロリー補給をするために朝ごはんを用意してあげたいとか
スープ、ジュースにもっと工夫を凝らしてあげるべきだったとか
背中をさすってあげればよかったとか
まあ色々後悔が募ってきます。
お父さんごめんね
そしてもうひとつには、「自分が認めてやってるからな」というような、なんというか上から上からものをいう人だ。これはべつだんメールだの手紙に限らないけれども、ことに文字というものは、感じのいい文章を書くのがとても難しい。気を付けないといけない。基本的には、ひとは、ひとのことなんかどうでもよいのだ。ことに病気になったり、自分の近い親族が病気になったりした人はそれにかまけていて、本当はひとに気持ちをむける余裕などない。結局のところ「有名人が同じ病気になった」ということで親近感を持ってくれて、それが「励まそう」という気持ちになってメールをくれて、それで共通項として「私も」とか「私の母も」という話になるのだろうけれども、結局いまは3人に2人がガンにかかるという世の中で、ガンなど珍しくもなんともない。ああ、あの人もそうなんだ、というぐらいが関の山だ。べつだん、ひどく冷たいものに世間を見て生きて行こうとも思わないけれども、ひとが「好意」だと思って見せてくれているものが、病人当人にとっては、好意でもなんでもなく、ただの押しつけであったり、共感の押し売りであったりすることも多い、ということは自戒しておくべきだろう。そういうときによくお茶の「淡交」という言葉を思いだす。そう、世の中は「淡交」でいいのだ。深く濃く交わりをする相手、などというものはこの世にほんの数人いればいい。(本文引用)
花と音楽ときれいな布地や美しいもの、華奢で可愛いらしいこまごまとしたつくりもの、低く優しい声とおだやかなやりとり、静かな雨の音やさんさんと美しい日光にかこまれて、眠るように死んでいけたら、と思ったりする。やかましいもの、けたたましいもの、騒々しいもの、ずかずかと心を踏みにじるもの、あさましいもの、そういうものが日に日に駄目になっていく。だんだん浮世離れして、羽化登仙しつつあるのかもしれない。(本文引用) ほかの部屋もいいのがあるんですよ、と前の婦長さんがみせてくれたとき、確かに静かで孤立していていて、ここで死ぬにはいいかもしれないと思ったことを思い出した。だが結局のとこまだ私の命のは動いている。(本文引用)
・・・すぐ書けるとが知っていてもできやしない かけない。だけ・・・かき それ以上にまだやっと「生きること」に目がさめたばかりで、体力との相談あたりから少し・・・とへし・・・自分はダメだ。書いている最中に気がつくと・・・夢に・・・それにそ・・・ まあ・・・に これはこれで夢の・・・と思っている。世界中を・・・(転移日記引用)
すい臓がんは、予後が悪く、非常に痛いがんであることが知られています。
中島梓様
すい臓がんでお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りしています。
この本が父が亡くなる前に刊行されていたら・・・
そうだとしてもあの時は向き合えたかどうか。
今からでもこの本にめぐり合えたこと感謝します。ありがとう。