himekyonの部屋

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2007/09/07
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カテゴリ: 北アルプス
2日目
いよいよ表銀座縦走の核心部です。ちょっと長い日記です。



表銀座縦走記1
表銀座縦走記2


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        東鎌尾根と北鎌尾根から突き上げる槍ヶ岳



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相談の結果、遅れを取り戻すため、大天井岳はパスして、大天井ヒュッテへのトラバー

ス道を行くことに、がんばって殺生ヒュッテ、無理なら西岳までは行きましょう



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        感動のご来光



テントを撤収して、小屋前のベンチで朝食をとっていると、宿泊の人たちがご来光をみよう

列をなして待ち望んでいる。今年のお正月を思い出す。



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うぉー、一斉に歓声が上がり、真っ赤な太陽が顔をだしました。himekyonたちも走って見に行

っちゃいました。いつみてもご来光って厳かですね。

じょじょに燕岳、槍ヶ岳が赤く染まりだしました。



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        モルゲンロートの槍ヶ岳






さぁ、いよいよ出発です。


天気は上々、360度の展望を楽しみながら、ゆっくりと歩きます。稜線上には昨日よりもコ

マクサがたくさん咲いていて、昨日の燕岳よりも多いね。昨日、ガスの中を歩いていたら、気

がつかないで歩いていたかもしれません。




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        燕岳よりもたくさんのコマクサがいたるところに咲いていた




昨日の登山口から前後して歩いていた若者グループ、ハンカチ王子のいる大学の学生たち、山

岳部よりもワンゲルよりももっと柔な「なんちゃって山歩きの会」だそうで、鷲羽岳登頂組と

二手に分かれて、槍ヶ岳で合流するとのこと、今の若い者はって言われているけど、茶髪でも

はじけていても、山歩きをする若者がまだまだいるってことが、うれしくなっちゃった。




若者たちは西岳泊、himekyonたちは殺生ヒュッテまで、だいじょうぶかな・・・・






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        雲海の上に富士山と南アルプスが浮かぶ





大天井分岐までは、2年前に燕岳~蝶ヶ岳まで単独縦走したときのコース、いよいよ未知の山

域へ突入です。大勢いた登山客も、ほとんどが大天井から、常念岳へ向かうようです。分岐か

らは、2人組の同世代の男性だけ、おじさんから「おかあさん、大丈夫?前を歩いたほうがい

いんじゃない?」っと声をかけられて、「だいじょうぶですよ」

あとで聞いたことですが、himekyonは、いまにも倒れそうな悲壮な顔をして歩いていたらし

い・・・実際そうですが・・




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        岩場のトラバースがあちこちに



分岐からは、本格的な岩場が出てきて、気がぬけないところです。先行するうずさんたちには

危険なところだけ、待ってもらってあとはマイペースで、もともと亀足ですから、ついていく

ことはできません。ようやく危険地帯脱出すると、はるか下のほうに、屋根に布団が干してあ

る大天井ヒュッテの屋根が見えてきました。小屋のすぐ上で、大天荘からの道を合わせて、小

屋に到着です。



トイレを済ませ、西岳へ向けて3時間の歩きです。しばらくいくと槍ヶ岳が全容を現して、燕

岳から見た槍よりも大きくなっていました。少しは近づいているんだと実感できても、谷の向

こう側、まだまだ遠い道のりです。



おじさん2人組に単独行の男性が加わって、前後しながら西岳を目指します。ピークを越え、

またひとつ、あのピークは巻いてくれないかな、あー直登だよ、急登をあえぎあえぎ、岩場も

あって気が抜けない歩きです。それでも西岳は見えてきません。

おじさんのひとりがすぐに休んでしまいます。himekyonをみて、遅くても休まず歩けば同じな

んだなって、変なところで感心されちゃいました。



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   やっとみえた西岳ヒュッテ、GWにテントデビューした涸沢カールと前穂・奥穂・北穂が



ようやく西岳ヒュッテがみえてきました。12時過ぎ、おなかは空いているけど、食欲なし、

昨日の夕食時、おにぎりだったらのどを通るだろうと、作ってみたけど、無理やり1個だけ口

に押し込んで、みかんを食べて他には食べられない、



Oちゃんがアイスを食べようと言ったけど、もうなんにも食べたくないhimekyon、それでもO

ちゃんが買ってきてくれた。山の上でハーゲンダッツ、高かっただろうな、水がペットボトル

500MLで350円(2本追加購入)だから、500円、それとも1000円ぐらいしたの

では・・・無理やり口に押し込んでみたら、、、

これがおいしかった、生き返ったよ!!

Oちゃん、ありがとう~



小屋の人から、この時間からなら槍まで行けますよ。ただし、体力勝負ですが・・・・



下山してから、Oちゃんがぼそっと・・・

「himekyonさん、西岳に泊まるって言うんじゃないかと心配だったんですよ」

そのくらいバテバテでした。でもこんなところで、泊まるわけにはいきません、あと3時

間なんとか歩かなくっちゃ・・・・




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        手前から槍ヶ岳へ伸びているのが東鎌尾根




いよいよ今回の最大の目的、東鎌突入です。

小屋脇の登山道から小さくアップダウンを繰り返し、ふと下をみるとはるか下のほうに人影

が・・・えー、あそこまで下るのーーーってことはまた登りかえすんだよね。

気が遠くなりそうです。そこには、鎖、はしごがかかっていて慎重に慎重に歩きます。





あいかわらず鈍足なhimekyon、うずみんさんに危険なところは、待ってて、みていてね

Oちゃんがころあいをみてはhimekyonを待ってくれてます。




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               長いはしごの下は両脇が切れている。怖かった・・・・
                 2人組のおじさんのひとりが慎重に降りてます



長いはしご、鎖、岩場のトラバース、激下り、激登り、もういやっていうくらい繰り返して、

長ーいはしごを下ったところで、待っていたOちゃんから、「降りたところ、両脇が切れてる

でー、気ぃつけやー」ほんとだ、怖い、立てないよ。落ちたら終りだ・・・・四つんばいでよ

うやく越えました。



     c  .jpg
        このはしごは序の口だよ、写真撮る余裕がなかったけど、次から次に現れる




水俣乗越までくると、はるか下の槍沢を歩いている人がありの行列のようにみえます。ババ平

はテントの花、ここを一気に下れば、上高地まで近いね。。ってまだ帰らないよ・・・うずみ

んさんったら~





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        はしごはしっかりと鎖は補助的に、一歩間違えれば、谷底へ




ここからヒュッテ大槍までコースタイム2時間、すでに大幅に遅れています。

4時半ごろには到着予定してたけど、とても無理、もしかしたら暗くなっちゃうかも・・・

ヒュッテ大槍に近づいても、長い階段がピークのてっぺんまで続いていたり、岩場のトラバー

スがあったりとほんとにほんとにヒヤヒヤ、のどはカラカラ・・・



ようやくヒュッテ大槍にたどりついて、「himekyonさん、あと15分でっせ」

先に着いたうずみんさん、冷たいお茶を買ってきた。息絶え絶えのhimekyonは小屋まで行く気

力もなくて、あー、冷たい水が飲みたかった・・・



殺生ヒュッテまでのトラバース道もけっこうきつかった、


最後の力を振り絞って





到着!!やりました~



燕岳を歩き出してから12時間、よくもよくも歩いたものです


が、しかし、ここで試練が待ってました。

テントの受付に行くと、今日は満員ですから、テント張るとこなかったら、ババ平まで降りて

ください。北穂から来て肩の小屋に張れなかった人は、北穂に戻ってくださいと言ってます。



ふざけるな!!


って言いたいくらいの対応でした。

小屋のまわりの平らなところは幕営禁止になっていて、疲れた体で岩ごろのところを探しなが

ら、うろうろ・・・近くにいた北鎌を歩いてきたおじさんが、平らに整地した場所を教えてく

れて、うずみんさんとは離れて設営、疲れきったhimekyonをOちゃんが手伝ってくれました。

地獄の酷暑を歩いてきたのに、槍のふもとの殺生ヒュッテは日が落ちるとぐっと冷え込んで、

himekyonは疲れもあったのか、テントにもぐりこんだら、寒くて寒くてあるもの全部着こんで

も寒く、炊事用に買った天水1L200円の水を沸かしてプラティパスの水筒に入れ、ゆたん

ぽがわりに、体中に押し付けて暖をとりました。 



外へでる気力もなく、食事はひとりでとることにして、ラーメンを作ったけど、麺がのどを通

りません。いつもなら、ラーメンは山のごちそうになるのに・・・しかたなく、つゆだけを飲

んで、麺は新聞紙にくるんでゴミ袋へ・・・あー、貴重な食料がもったいない



寒さはいっこうにおさまらず、そうそうにシュラフの中へ、咳が出始めて、一晩中止まりませ

んでした。ベンチレーターからのぞく空はこの日も天の川まで見えるきらめく星空。

帰ってきてから知ったことですが、この日はなんとか座流星群?のみえる日だったようです。


体調はそれどころではなかった、残念!!


槍のふもとにたどり着き、長~い死闘の1日は終わりました。



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Last updated  2014/05/19 07:54:46 AM
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