昨日は、豊洲シビックセンターホールにて行われた川島素晴先生の
個展『川島素晴 works vol.2 by 神田佳子』へ行ってきました。
打楽器奏者の神田佳子さんと、作曲家&ピアノ奏者の川島素晴さんの、
高い技術力と音楽性に加えて、川島先生の作品は「演じる音楽」というコンセプトから、
奏者は演技力まで要求されるという、複雑で素晴らしい楽曲の数々が披露されました!
またお二人は大学時代からのお付き合いだそうで、息の合ったパフォーマンスでした!
前半の■インヴェンション VI(2018/初演)は、
楽器の音にあわせて声を発するもので、「少し、下ネタかな」と
笑ってしまう箇所もありました。
曲にユーモアさが盛り込まれていますが、神田さんは暗譜だったと思います。
タンバリンを割ってしまう曲もあり、
「痛そう!」という思いが心に残りました。
休憩時間中、「タンバリンはそんなに簡単には割れないから、
柔らかい革を使用しているのだろう。」と話している人たちもいて、
他の皆さんも同様に驚いたようでした。
*
川島先生がタンバリンについて、
下記の通り、ご回答くださったので
追記しておきます。
「タンバリンはもちろん、皮の無いものに紙で作ったダミー皮をとりつけております。
リハーサルで通すたびに取り替えましたので、ダミーの皮を事前に沢山準備してリハに臨みました。
なお、このアイデアは、カーゲルのティンパニ協奏曲へのオマージュです。
(最後に奏者がダミーの皮に頭を突っ込むオチ)」
後半は今回楽しみにしていた作品でした。
■苦諦(1992/2018/完全版初演)
第1部は演奏というより現代バレエを見ているような作品でした。
神田さんが鈴を全身にまとい踊る姿は妖艶なもので、
見てはいけないものを見ている様な気がして、
川島さんのピアノ姿ばかり見ていました。
第2部はマリンバ、ヴィブラフォンなど、打楽器奏者、本来の楽器演奏で、
耳で、神田さんの演奏を堪能することができました!
相撲太鼓もかっこよかったです!!
第3部《五蘊盛苦》は、朝の目覚まし時計の音や、
台所でキュウリを切る音など、日常音から作品が作り出されていく過程が音楽になっていて、
とても面白い作品でした。
川島さんのピアノもオーケストラ以上の迫力がありました。
超絶技巧や新しいことに挑戦しているお二人の姿は美しく感動しました。
音楽がわからない方でも、オリンピックを見て感動するような、
心揺さぶられるコンサートだったのではないかな、と思いました。
来年は「双子座三重奏団」の作品個展を開催するようです。
とても素晴らしい時間と経験をありがとうございました。
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