こんばんは。
この作品はまだ読んでないのですが、最近ちょくちょく三浦しをんを読んでいます。引き出しの多い作家さんですよね。文章のうまさは変わること無いのですが、さまざまなテイストの作品をそれにあった語り口で書くことのできる非常に器用な作家さんだな~と感じました。

ヘビィな話は読む時を選んでしまいますよね。元気のある時にでも読んでみたいです。
そしてこの作品にもボーイズラブの気配があるのか気になりますが・・・。
(2009.03.29 01:17:50)

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カテゴリ: ★★★★☆な本


天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。



<感想> ★★★★☆

すべての作品を読んでいないので断言はできませんが、本書は従来のしをん

作品とは一線を隔しているように思います。 へヴィ(重い)作品は大好物(笑)

ですが、とにかく重すぎました。


さて、物語の核になる三人は、津波で全滅した島の出身です。 津波の前後

が語られる冒頭部分で中学生だった三人の周囲にはすでに不穏な空気が漂

っていますが、語り口は若干軽めです。 一家全滅や衝動的な殺人を語るに

はもうちょっとネットリしていた方が・・という気持ちにさせられました。 


しかし、物語が二十年後(現代)に移行すると、一気に語り口が重たくなります。 

心に闇を抱えている三人に、信之の妻である海南子というキャラクターが加わ

ってくるせいです。 小さな子供を抱えながら信之と暮らす海南子は取り立て

て特異なキャラクターではありませんが、三人が抱え込んでいる闇に蝕され、

それに飲み込まれていく過程が徹底的に描かれていて救いがありません。

この点に関して客観的に述べるなら、 作家の筆力を見せつけられた と評すべ

きところですが、個人的には嫌悪感のみが残ってしまいました。 もちろんそ

こは著者の意図する点なので、見事に術中にはめられたと言うべきかもしれ

ません。 


以前から申し上げていますが、私は 高村薫 さんの作家としての力量に度々平

伏してしまいますが、物語として読んだ場合に好きか嫌いかと問われれば後

者です。 それと同じ感覚をこの作品で味わいました。 

ひつこいようですが、三浦しをんさんの作家として力量がいかんなく発揮されて

いる一冊であることを最後につけ加えておきます。





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最終更新日  2009.03.28 10:58:20
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Re:「光」 三浦しをん(03/28)  
ぷるんつ  さん

TBさせていただきました。  
時折 さん
どうも。
微妙な感想になっているところに共感します。
ただ、私の場合、すごく気になる微妙さで、今後の活躍が楽しみに思われます。 (2009.03.29 08:22:20)

ぷるんつさん  
きたあかり  さん
こんにちはぁ~♪

>こんばんは。
>この作品はまだ読んでないのですが、最近ちょくちょく三浦しをんを読んでいます。引き出しの多い作家さんですよね。文章のうまさは変わること無いのですが、さまざまなテイストの作品をそれにあった語り口で書くことのできる非常に器用な作家さんだな~と感じました。

『月魚』では驚かされましたが(汗)『まほろ駅前多田便利軒』は安心して読めました。 未読ですが『風が強く吹いている』も評判いいですよね♪

>ヘビィな話は読む時を選んでしまいますよね。元気のある時にでも読んでみたいです。
>そしてこの作品にもボーイズラブの気配があるのか気になりますが・・・。

ぷるんつさん相変わらずスルドい突っ込みですね(笑)
いろんな方の感想を拝見しましたが、そこに触れている方がいなかったので感想には書きませんでしたが、軸になっている二人の男の関係性(感情)がぼんやりしてるんですよね・・。 描き足りないなぁ~と感じますが、そのあたりは確信犯で「想像したい人は想像してみて!」というスタンスなのではないかと。
(2009.03.29 12:18:45)

時折さん  
きたあかり  さん
こんにちはぁ~♪

>どうも。
>微妙な感想になっているところに共感します。
>ただ、私の場合、すごく気になる微妙さで、今後の活躍が楽しみに思われます。

私もTBさせていただきました。
先日の『手』の感想ニンマリとさせていただきました。 (2009.03.29 12:23:40)

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