◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

キンダーガーテン参観で




Mrs.Barryはロングアイランド(NY)に在る、
長女が通うキンダーのクラスの大ベテランの先生。


次女が熱を出したために、父兄参観に出席できなかった私の為に,わざわざTELをして来て、
素敵な提案をしてくれたのです。



Mrs.Barry:「Mrs.○○○、この間の父兄参観に来れなかったでしょう?
特別に明日9時半の授業にご招待したいと思いますが、都合の程如何ですか?」



がっかりしていた長女は勿論、私も喜んで参加させて頂きました。




翌日の9時半、まずクラスルームに入るや否や、
子供達の人懐こい天真爛漫な笑顔に迎えられました。



Mrs.Barry:「さあ、Mrs.○○○に挨拶をしましょう!」




“Good morning,Mrs.○○○”という、

ちょっとかったるそうな子供達の声。




そして授業が始まりました。



早速子供達は先生に、
何故私だけが特別に参観しているのか質問をしていました。


その質問に先生は丁寧に説明をし、子供達が納得をした所で本題に入りました。


授業内容は、先生が子供達に本を読んで聞かせてから、その内容について色々質問をするといったものでしたが、


参観が終わるまで先生は、


ずーーーーーーーーーっと


子供達に、あーだ、こーだと注意をし通しだっだんです!




例えばこんな感じ。




“DAVID! 貴方はどうしていつも集中して話が聞けないの?”


“よそ見をしない!”


“鼻をほじるんじゃありません!”


“NANCY&KIM! おしゃべりしたいんだったら、皆の邪魔になるからクラスから出て行きなさい!”


“TIM! 話を聞くときは隣の人を見る必要は無いの!”


“HANNA! どうして私に同じ事で何度も注意をされるの?
人の話を真剣に聞いているの?!”



“そこの二人!くっつくなって言ってるでしょう!
どうしてそれが解らないの?  信じられないわ!”



“身体を揺ら揺らさせないの!”





とまあ、挙げると限が無いんだけど、まるで大人に対して言うような言い方で、
細かい事まで一々休む暇も無く注意をしてるんです。




エイド(助手)の先生が2人いましたが、

こんなの先生は何十年とやってきているんだから、たいしたもんだと思いました。

でもちょっと口うるさすぎじゃないかって思ったんですが。...



呆気に取られている私の様子を察したのか、後で先生はこう説明してくれました。




「私が今こうして口うるさく叱るのは、
子供達がエレメンタリーに上がった時にすんなりと気持ち良く、
先生と子供達が授業に向かえる様にという配慮からなのです。

小学校の先生が、基本的な生活態度をいちいち注意しなくてはならないようでは、
肝心な授業の妨げにもなりますから。
だから私は今ここで、ビシビシ子供達を鍛えているのです。」



そうですよね、悪い芽は早いうちに摘めって言いますよね。



まだ小さいうちにビシビシやっておかないと、

将来大変な思いをするのは、子供達ですものね。




何だか先生の、とてつもない大きな愛情に感動してしまいました。



こんなに口うるさい先生なのに、

子供達にはMrs.Barryの愛情が、しっかり伝わっているんですね。
ジェンも含めて子供達は、Mrs.Barryが大好き。



休み時間や学校が終わったときなど、
Mrs.Barryのクラスへ先生にHUG をしに卒業生達が、引っ切り無しに訪れているんです。




素晴らしい先生に巡り会えて良かったね!JEN。

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