◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

露出狂の心理



私が生まれて初めてその “露出狂”なるものに出会ったのは


未だ小学校の3年生の時でした。

当時私は、学校が家から近かったので、

一人で登下校をする事が良くありました。

これって今考えると恐ろしいです。

未だ小さい子供が一人で登下校をするなんて

私の今の生活からじゃ考えられないです!


あの日は小雨が降る日で、周りはシーンと静まり返っていました。


私は傘をさし、鼻歌を歌いながら急な坂道を下っていました。


すると背後から、


バーコードがかったハゲ頭の、

30代後半位のオジサンが

早足で私を追い越して行ったんです。



1,2分そのまま2人は

一定の距離を保ったまま歩いていました。



ちょっと人気の少ない場所に着くと

オジサンは立ち止まってから、


私の方へ方向転換をしてこう言いました。



バーコード:「お譲ちゃん、中村さんのお家が何処にあるか知らない?」


私:「え? 中村さん?」


私は行き成り質問されて、ちょっと上を見上げて考えました。


(中村さんていっても、私の知っている中村さんの事で良いのかなぁ~???)


そのオジサンに確かめようと、オジサンを見た時、



私:「!!!!!!!!!!」



恐怖で足が地に張り付いたまま固まってしまいました。


そうです。

バーコードオジサン、

“ブツ”を出していたんですね。


私は怖くて怖くて頭の中がパニック状態になりました。


逃げなきゃ!

そう思っても身体が動きません。


オジサンの顔は見れないけど、何故か私の目は


オジサンの“ブツ”から、まるで金縛りにでもあったかのように

釘付け状態で、離れられないんです。


私は自分の気が動転しているのを悟られるのが嫌で

無理をして平静を装い、

震える声でオジサンに


私:「あ、あのー。 中村さんの家は解からないです。」


オジサン、

その間とっても お仕事に忙しそうでした。



事が済むと満足したのか、

そそくさと“ブツ”をしまって行ってしまいました。


オジサンが去った後、私は呆然とその場に立ち尽くしていました。


安堵で涙が溢れ出て来ました。

家へ帰って母親に報告すると、

母は怒って直ぐに警察へ通報していました。



その後の露出狂体験と言ったら、

数え切れないほどあります。


なのに、あの時の経験が一番鮮明で、

今でも昨日の事のように、はっきりと覚えています。


私が母に状況説明をした時に、今思えば笑ってしまうんですが


私:「最後にね、オジサンの“ブツ”から水が飛び出したんだよ。

だからあれはきっと水鉄砲が仕組んである、作り物だったんだよ!」


その言葉を聞いたとたんに,母が激怒した訳は

それから3年後に理解しました(苦笑)



その後ちょくちょく露出狂にあったわけだけど、


共通するのが、


1) 季節の変わり目に多い

2) 必ず雨などの天候が思わしくない日

3) 一人歩きの時

4) 未だ初(うぶ)だった頃に集中!



たまに例外もあったけど、

ほとんど上にあるような条件下で

露出狂に遭いました。


露出狂遭遇暦も長くなって来ると、

怖いと言うよりも、



腹立つんですね~~~。


中には思わず噴出してしまうものもありました。



@@@@@@@@@@@@@@@@@


夜、風呂桶のようなものを股間の前で両手で持って、

前から歩いてくる若い男の子。

ちゃんと洋服を着ています。


すれ違いざまに彼は、



「ねぇ!」


私:「何?」

この時点でピンと来た私は彼の顔を見ずに聞きました。



変態:「ねぇ、ねぇ、見てよ!見てよ!」


そういって彼は、股間にあてがっていた桶をはずしました。


私、



思わずその場で、







「ぶゎはははは~~~~~!!!」




変態君は慌てて、走って逃げて行ってしまいました。



@@@@@@@@@@@@@@



雨のシトシト降る中、


電柱の影にラーメン屋さんの出前に使うバイクってありますよね?



あれが止まっていました。


電柱の隣に差し掛かった時、


突然全裸の男が、


ジャ~~~ン!


って感じで目の前に登場。



私:「...................。」



わざと白けた顔で無言で彼とブツを交互に見つめました。


悲しそうにトレンチコートを着て去る

彼の後姿が忘れられません。




高校生の時に遭った時は、


学生かばんブン投げて追っかけましたよ。


所がその露出狂、足が早いのなんのって


道路工事のオジサンに大声で助けを求めて


何人もで追いかけたけど逃がしてしまいました。


高校生になり、電車通学になると

今度は痴漢との戦いでした。


東急東横線、


痴漢が毎朝出没して、

朝泣きながら登校してくるクラスメートもいました。


絶対に捕まえてやろう!


そう意気込んでいるときに限って遭わないんですねー。


所がある日、待望の痴漢に遭遇しました。


大体、目つきに落ち着きが無くてそわそわしているから


やられる前から薄々わかってました。


私のスカートに手が伸びて背後でモゾモゾしています。


私は文庫本を手にしたまま、これだ!って言う瞬間まで

気が付かない風にしていました。


思った通り、私が何も言わないので


段々と行動が大胆になって行く。




「よし!今だ!」


その瞬間、痴漢の手を掴んで上に上げて大声で叫びました。



「この人痴漢です!」


車内は結構混んでいたんだけど、私の周りは一瞬のうちに

さーっと人が引けて、

男の人が何人かで痴漢を取り押さえてくれました。


若いお兄さんは、「大丈夫ですか?」と心配して聞いてくれたけど、


もう小学生の時の私とは違って

痴漢、露出狂暦が長くなっていたので、免疫が付いていたのか

全然平気でした。(笑)


と言うよりも、


一人でも捕まって、すっきりした気分でした。


痴漢君はそのまま次の駅でしょっ引かれて行きました。


その後は、一人暮らしをしていて

しょっちゅう下着は盗まれるわ、


夜アパートの前で、

見知らぬ男に後ろから羽交い絞めにされたりと、


結構変態って多いですよねー。



物心付いてからのそういう体験は笑い飛ばせるけど、


小学3年生の時に初めて経験した、

あの忌まわしい露出狂体験だけは


トラウマ的に私の心に深く残っています。



露出狂って被害者が驚いたり、

怯えたりする反応を楽しんでいるように思える。


だから初な娘ばかりを狙うのか?

季節の変わり目はちょっと頭も浮かれ気味になって

そういう気分になるのかしら?



痴漢はどうよ?



やっぱり、気が小さくて自分に自信が無い男が

みみっちく電車なんかで

大人しそうな女の子をお触りして満足しているのか?



いずれも、うぶな子がターゲットになるような気がする。








そういえば、




ここ何年も




露出狂、痴漢に遭った為しがないなぁ~~~。




これって





とほほ?




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