◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

オフィサーに捕まっちゃった!



今日子供達を学校へ迎えに行った帰りに、

首を寝違えて身動きがままならない義母の為に


買いものをするので、かなり私は急いでいました。


子供達をPick upして、狭いCondadoの街中を走っていました。


私の目の前の車が異常にトロトロと走っているのにぶつかっちゃった。


追いこしたいのは山々なんだけど、

何せここは対向車線ともに一斜線の追いこし禁止区域。


イライラしながらそのトロイ車の後を走行。



途中で停まりそうになったり、

運転しながら横の方を向いて何かに見入ったりしている。



わざと煽ったり、

ライトをチカチカして私の苛立ちを伝えようとしたんだけど、


全然効き目無し!


こんなボケの後なんて運転してられない!!


そう思ったと同時に私は勢い良くその車を追い越していました。



あ~~~、すっきりした!


そう思ってアクセルをふかしたのもつかの間。。。。。



又すぐに別のトロイ車の後につけてしまった。。。




さっきの追い越しで勢いついていたのと、

もうこれ以上イライラするのはごめんだわ!っていう思いが交差して


私は何の躊躇もなく、ブィ~~~ンと追いこしたの。




すると前方50m位先に、


何とパトカー2台が停まっていて、


トロイ車の前方に出た私をすぐにキャッチしたようで、


道路の真中にオフィサーが2人出て来て、

私の車を静止にかかった。


「OH MY GOD~!」


助手席のJenが隣りで大袈裟にひっくり返っている。


私だってひっくり返りたいよ~~~!(涙)



急いでいる時にこんな風に捕まっちゃうなんて、もう~~。。。



素直に車を右脇に停める。



さっき私が煽ったりして嫌がらせをした車が

勝ち誇ったかのように思いっきりスマイルをしながら、

私の横を通過して行った。



ああ~!悔しい!


でも自業自得。。。。。。何て情けないんでしょう。。。






ところで皆さん覚えてますか?


私がちょっと前に日記に書いた、


アメリカ生活での

お巡りさんに交通違反で捕まった際の失敗談の話。



今おさらいしますが、



あの時の教訓は、



とりあえず素直に謝り、オフィサーに駄目元で掛け合ってみよう!


というものでした。



私はそれを思い出して、しっかり実行に移しました。



私が車を停めると、つかつかと一人のオフィサーがやって来ました。


その時窓を開ければ済むものを、何故か私はドアを開けて

オフィサーと話をする事になったのです。
(やっぱり何処か動揺していたみたい)



私:「Hi」(とびっきりの作り笑顔)


すると、ヤンキースのDerek Jeter似の

超ハンサムなオフィサーはにこりともしないで、



オフィサー:「君、今何をしたか判ってるよね。」


私:「はい。追い越をした事ですよね。

判ってます。ごめんなさい。


でも、とっても急いでいたのに

前方の車が酷いのろのろ運転だったからつい。。。」



オフィサー:「良い訳は無用。。。。。」

そう冷たく言われちゃって、ちょっとびびる私。。。



免許証と保険の提示を求められて免許証はすぐに渡したんだけど、


保険証の場所がわからない。



いつもある場所にないんです。


焦りながら探して、

手に取るもの全部を渡してオフィサーに見てもらうんだけど、


どれも違うものばかり。



最後にようやく見つかって、



オフィサー:「この車はレンタル?」(そうも聞きたくなるよね(苦笑)


私:「違いますよ。私のです!」(何故か居直る私)



オフィサー:「仕方ないけど、今日はチケットを切るからね。」




私:「ええ~~~!そんなぁ~~! そこをどうにかお願いします!」


そう言って思いっきり口をへの字にして

半べその顔を作って見せたけど。。。







全然効果無し!(涙)



なぁに~?  このオフィサー!?。。。。

泣き落としも通用しないじゃない~! 冷たいなぁ~!




潔く諦めて、ふと通行人側を見ると


見知らぬお爺さんが、私の落ちこんだ顔を見て、


まるでザマーミロ!とでも言っているかのように、


異常にニコニコしながら通り過ぎて行くんです。

しかも後を振り返りながらずーっとですよ!



野次馬根性で嫌な性格!


そう言っている所へ



もう一人別のオフィサーが来て、

この人も凄いハンサムだったんだけど(何を考えている!)



これからどこに行くのかとか、プエルトリコに住んでいるのか等を聞かれて、

パトカーの方へ行ってしまった。




Tiffany:「マミー、チケットってなあに???」


Michael:「これを切られたら、マミーはジェイル(刑務所)に行っちゃうんだ。」



ショックで泣き出すティファニーをNicoleがなだめて


JenがMichaelに釘を刺す。





2,3分位してさっきの、

ハンサムだけど、つれないオフィサーが来て、



オフィサー:「今回だけは、他のオフィサー達が

もう一回だけチャンスをあげたらどうだ、というから


特別に勘弁するけど、もし又やったらその時は容赦なくチケットを切るからね。」


そう言って私の免許証を返してくれた。



嬉しくってオフィサーに握手をする私。


私:「グラシアス! グラシアス!」



その時初めてアイスブルー色の目を細めて笑ってくれた。




素敵な!?オフィサー:「Have a nice day」



そう言って去って行く後姿にもう一度お礼を言って、


ついでに助けてくれた別のオフィサー達にも手を振って


義母の所へと向かったのでした。




子供達も、勘弁してもらった事を知って安心した様子。



私:「みっともないし、勘弁してもらってチャラになったんだから、

今あったことは一々口に出さなくて良いんだからね。」




そう言っておいたのにも拘らず、



義母の家へ着いて開口一番





Michael:「P-ばば~!(義母の事です)マミーがねぇ~!




さっきお巡りさんに捕まっちゃったんだよ~~~!」



目を丸くしている義母に、


恥かしながらも、又一から説明をしている私が居たのでした。




© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: