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◆ラテン旦那と大和撫子妻◆
お茶目なJill
今回(2005年)の春休みに、オハイオから旦那の大学時代の友達家族が遊びに来ていました。
実は彼らがここに来る前に、
プエルトリコ旅行を決めて飛行機のチケットも手配し、全てが順調に行っていたのに、
2週間前になって、奥さんのJillの左乳房から腫瘍を発見し、それが乳癌であることを確認したのです。
もちろんプエルトリコ行きはキャンセルなのかと思っていたんだけど、
彼女の医者が、手術の前に(両乳房、8つのリンパ切除)の前に、リラックスする意味でも、
家族で行くのは良い事。と勧めてくれたそうで、
思い切って来てくれたのでした。
ここで一つ彼らについて書いてみたいと思います。
南カリフォルニア出身のJillは、
ブロンド、ブルーアイズの典型的“カリフォルニア・ガール”といった感じで、
ちょっと見では、“おつむの弱いブロンドねぇ~ちゃん。”のイメージが濃い人です。(彼女の突飛な行動や、言動から)
彼女は酔っ払うと、よく突拍子も無い行動を取ったり、言ったりする。
普段からもそう言う所はあるんだけど、
彼女の場合、ティーンの女の子が、そのまま大人になっちゃって感じ。
下手したら、小学生みたいな事をしてふざける事もある。
だから数多くの人達は、そんな大人気ない一風変わったJillを嫌う。
実は旦那も、彼女に対する印象は余り良いものではなかった。
当時(大学時代)の友達は、全員Jillを余り良くは思っていなかったらしい。
でもJamieは、皆の反対を押し切って彼女と結婚したのでした
Jamieには、彼女の良い所が見えていたんでしょうね。
私も、Jillに対しては嫌悪感も何も感じませんでした。
確かにたまに子供みたいな事を平気でやってふざけ、周りを驚かせる事はあるけど、
それが嫌味ではなく感じたし、
何事も包み隠さず話す所が、(話し過ぎな所も!)裏表の無い純粋な人柄と感じた。
私の目には、愛らしいと言うか天真爛漫と言うか、とても可愛く映ったのでした。
突拍子も無い行動で、彼女の良さが隠れてしまって、
随分周りから誤解されていると思ったのでした。
さて、旦那のJamieは、
オハイオの敬虔なカトリック教徒である、アイリッシュの割と裕福な両親の元で生まれ育った、4人兄弟の末っ子のお坊っちゃんタイプの人。
一見両極端のチグハグカップル。(笑)
養子にとった長女のAlisonと、長男のRyan、そして次男のNicolas。
彼らには結婚してから今までに、何度か障害がありました。
子供が中々出来ずに、不妊治療を何年も続けて、結局治療を諦めて養子を2人とりました。
そんな中行き成り自然に妊娠して、夢にまで見ていた出産を後5ヵ月後に控えたある日、不幸にも流産してしまいました。
悲しみの中、彼らがどのように乗り切ったのかは想像がつきませんが、
きっと周りの御家族や友人達に支えられて来たんだと思います。
夫婦間でも色々と話し合い、絆を深めたのでしょうね。
そして、信じられない事にJillは再妊娠し、今度は妊娠中ずっと入院をしたまま、晴れて赤ちゃんを迎える事が出来たのでした。
もちろん養子にとった2人も、目に入れても痛くないほどに可愛がっていました。
今回彼らが来る直前に、“私がとった行動”を笑って何度も話の種にする事があるんだけど、
それは、
私が事前に夫のJamieにTELをして聞いた事なんです。
私:「Jamie,一応確認の為に聞くんだけど、
AlisonとRyanは養子に取られたと言うことは知っているの?」
そう聞くとJamieは笑いながら、
J:「ああ、当然知っているよ。でも、まさかわざわざその事は話題にはしないでしょう?」
私:「勿論そんな事はしないんだけど、一応聞いたまでです。
それからもう一つ。
Jillには癌の話はご法度?それとも、色々質問してもいいのかな?」
するとJamieは私の耳が痛くなるほど、受話器の向こうで大笑いをしながら、
J:「Hitomi! 勿論OKだよ! Jillもきっとその話を君としたいのだと思うよ。
だけどそんな事を聞く為にわざわざTELをして来たのかい?
かぁ~~~~はっつはっつはっつはっ。。。」
Jamieは笑い過ぎて時々咳き込んでいる。
だって。。。。。こういう事って微妙な事だから、
一応聞いておいた方が良いと思って。。。
彼曰く、私って考え過ぎだそうです。。(苦笑)
でも彼らが来てからは、あっと言う間の10日間でした。
Jillとも癌や、人生観について色々話をしました。(Jillはお馬鹿なブロンドねぇ~ちゃんじゃありません!)
彼らは昨日帰って行きましたが、帰った3日後にはJillの癌切除手術です。
お茶目なJillは旦那のJamieに向かって、
「ねぇHoney,術後の両胸の再生手術の時には、
シリコンをDD(ダブルD)サイズにしようかと思うの。
それで貴方もOKでしょう~?」
「Okey Dokey~」
親指を立てて私にウインクをして見せるJamie。
私が彼女の立場で、彼女のように笑って旅行なんて出来るのだろうか。。。?
彼女がここへ来たその強さに、尊敬の念を抱きました。
私は彼女に、正直に自分の今の気持ちを伝えました。
「次から次と障害を抱えて大変だよね。
でもそれらに前向きに向き合って、明るく居る貴女は本当に強い人だと思う。」
そう言うと彼女は
「
そのお陰で
私達夫婦の絆は深まったし、友達の有り難味も身に沁みているわ。。
そして何よりも、自分達がこの世に生まれて、今現在も生きている事に感謝をしているの。
その事を教えてくれたのは、皮肉にもこの病気だったんだよね。。。」
彼女の乳癌告知の後に、周り(家族、隣近所、友達)から、
毎日ご飯の差し入れ、家事や子供の世話や、その他のお手伝いのオファーが絶えないのだそう。
「私ね、こんなにも沢山の人達に支えられているんだもん。
癌なんかには負けていられないわ。
キモセラピー(放射線治療)で髪の毛が抜けちゃったら、色んなタイプのウイッグ(かつら)をつけて楽しむわ~。」
私に向かって、まるでいたずらっ子のような笑顔でしゃべり続けるJill。
「例えばパンクロックの兄ちゃんのようなピンクの頭とか、
そうそう、モヒカンなんかもCoolよねぇ♪」
プエルトリコ滞在中も、家の子供達が目を丸くするような事をやって、
ふざけてケラケラと笑っていたJill.
流石に冷や汗をかいた時もあったけど、
そんなJillを、家の子供達は直ぐに親近感を覚え、とても懐いていました。
そうそう滞在の最終日に、Jillがとっても良い案を出してくれたんだけど、
その前に、ちょっと説明しておかないといけない事があります。
それは。。。。、
私が十○年前に、プエルトリコで挙げた結婚式で着たウエディングドレスは、
Jillがその前の年の彼女の結婚式で来たドレスで、
プエルトリコ入りする前に、オハイオの彼らの自宅に寄った時に、
惜しげも無く(ほぼ強制的に)私に“貸してくれた”ドレスだったんです。
このウェディングドレスの件を、もっと正確に言うと。。。。、
食事が済み、皆でワインを飲みながら談笑していた時に、
この後私達がプエルトリコへ行って挙げる、結婚式の話になった時の事です。
「ウェディングドレスはもう決まったの?」とJillに聞かれ、
「いや、現地へ行ってから調達しようと思っている。」
と答えると、
赤ワイン1本を一人で飲み切り、ほろ酔い加減になったJillは、
私の手を引いて、2階の彼女のベッドルームへ行き、
クローゼットの中から、おもむろに大きくて白い長方形の箱を取り出した。
中には、Jillが1年前に着た、豪華なウェディングドレスが入っていた。
「プエルトリコの結婚式で是非、このドレスを着て欲しいの。
だから、これ、貴方にあげるわ!」
その言葉にびっくりした私は、
人様のウェディングドレスを、ただで貰う事なんて出来なかったから、
私:「嬉しいし、とっても有り難いオファーだけど、貰えないわ!」というと、
Jill:「いいのよ。もう使わないんだし、折角作ったのに勿体無いでしょう。
だからお願い、貰って。」
私:「と、とてもじゃないけど、もらえないわ。。。」
Jill:「何を言ってるのよ! 私が上げるって言ってるのよ! 持って行きやがれ!!」
私:「だめだめだめ! 絶対に貰えません!」
Jill:「私がこんなにお願いをしても、貰ってくれないの? どうして???」
私:「わざわざ注文して作った結婚式の、思い出のドレスなのよ、貰えるわけ無いじゃない!」
Jill:「だからこそ、あなたに貰って欲しいのよ!」
私:「嬉しいけど、酔いが醒めたら後悔するかも知れないよ。」
Jill:「後悔なんてしない~~~!」
白熱するやり取りの中、声を聞いた旦那がベッドルームに来て、
間に入って取りまとめようとしたんだけど埒が明かず、
階下に居るJamieを呼びに行き、
どうにかここは、
【借りる】
と言う事で、Jillに納得してもらったのでした。
話が大回りになってしまったんだけど、
帰る間際にJillはこう言いました。
「“あのウエディングドレス”ね、未だ綺麗にしまってあるから、
将来家の娘 Alisonと、貴方の娘3人に着せようかって思うの!
ねぇ、とっても良い案でしょう~!?」
そう言って彼女が見せた、お茶目な笑顔からこぼれた白い歯が、私の脳裏にしっかりと焼きつきました。
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