ヒヤシンス*朝カフェ:感動したことは必ず人に話す☆人間は一番近くにあるものに影響を受ける

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「自然お産のすすめ」著/甲田光雄



15 「父親の立場から」 西式出産法体験報告 石井文理 (久留米市 内科医・西式学研究16年)





◇ 西式出産法による赤ちゃんと、現代の出産法である分娩台での拘束・横切開・陣痛促進剤・分娩監視装置・早期温冷・早期着衣などによって産まれた子を比べてみると、その違いは明らかであります。この事実を冷静に受けとめ、我が子も丈夫に育ってほしい、さらに世間一般の人々にもこの体験を伝えたいと思い、私と八十歳の助産婦さん(注・1)で赤ちゃんをとりあげました。



◆(注・1)妊娠してから、西式出産法を取り入れてくれる助産婦を探しましたが、家内の実家、飯塚氏の近くには見つからず、「西医学」に載せても、鹿児島とか山口など遠くの方々からのみの返答でした。それではと考え、飯塚市の助産婦を教育し指導しようとしましたが、近くの産婦人科に時々勤務し、恐怖心を抱かせるような言葉ばかり投げかけたので、途中から県の助産婦協会に問い合わせ、もと県会長をなされた方に変更しました。その方は引退されたばかりで、八十歳とは思えなく元気で、私もいっしょに取り上げるという条件で引き受けて下さいました。



◇結婚後(注・2)はすぐ家内を本断食(注・3)を一週間させ、母体をきれいにし、六大法則、ローブリ(注・4)・リーベンシュタインの運動(注・5)、玄米菜食(注・6)、小魚摂取(注・7)、二食ないしは一食主義などを家族といっしょに実行しました。妊娠してからも八の字状(注・8)に四つん這いに這わせたり、合掌合せき、及び鉄分の補給を条件反射に従いサンゴ草(注・9)を摂取させたりしました。



◆(注・2)「妊娠してからでは遅すぎる」以上に「結婚してからでは遅すぎる」という考えで、故西式大家・中村清一先生に、私が結婚するときの妻の条件を聞きました。

≪第一に医者の娘はもらうな≫。西式以外の医者は対症療法とかお金もうけばかりに走り、本来の治療を行っていない。そういう治療をしていると、その因果のために三代目に、精神異常や奇形児などが産まれてくる」とのことでした。そういえば、医者仲間に自殺者やノイローゼ、子供がなくなったとか、けっこう多い。逆に、この西式出産法や健康法を実行していると二代目に理想とする無宿便児を得ることができなくても、三代目にはりっぱな子ができるともいわれました。

≪第二に中庸がだいじで、私がやせているのでやや肥っている方を。≫ ≪第三に末裔の発展のためには、祖父母や両親が健在であること。≫ ≪第四に年齢差は5~7歳。≫という条件で探しましたが、見合い写真には医者の娘が多く、相手方の親族に医者がいないのを探すのに苦労しました。

◆(注・3)真冬の二月に一ヶ月断食道場に行かせました。

◆(注・4)酵素パワーの著者、井上静雄先生からも、口ぐせのように、産まれてからでは遅すぎるので、裸体操だけは、できるだけやりなさいと指導を受けました。(ローブリとは裸体操の意)

◆(注・5)岡山市在住の西式指導者、武田夫妻より一人でできるリーベンシュタインの道具をいただき、骨盤を拡張し、○筋(○は展(似)プラス役の右側プラス下に月)及び股筋を強化するのに役立ちました。

◆(注・6)無農薬の玄米をオムロンの精米機で白米と胚芽に分け、その胚芽はもめん袋に入れていっしょに炊き捨てました。

◆(注・7)Ca摂取として中西恒三先生の推奨する、ボンハイカルンAを購入しましたが、家内はあまり飲まず、小魚を多く摂るようにしました。

◆(注・8)膝を伸ばして、一日二十分を目標にしました。




◇予定日(注・10)、一日遅れで破水があり、私が叩打法(注・11)で子宮を拡張させ、陣痛に対して触手療法(注・12)を行いました。家内にも合掌合せきのあと合掌したまま静にさせていました。分娩後赤ちゃんの眼には二十倍希釈のスイマグ水をガーゼに浸し拭いてやり、母親には子宮の上を収縮のため氷をタオルで包んで冷しました。

臍帯切断(注・13)は臍帯血が流れていないのを十分確認し、生後二十分して、赤ちゃんから十センチの所を麻糸で二ヶ所をしばり、その間を切断しました。切断部位には葉緑素(青汁)を塗ってガーゼに包み止めておきました。卵円孔閉鎖のため板の上に晒木綿を敷き、二時間半裸体で放置し、チビチビ五十倍希釈のスイマグ水をガーゼに浸して飲ませました。そのあと晒木綿に包み、初湯として水には葉緑素、湯にはスイマグを少量入れ、湯四十度で三分程洗い、水二十度(注・14)の一分交互浴を行いました。




◆(注・10)西式を実行すると予定日が早いと聞きましたがいかがでしょうか?<長女・昭和59年8月2日生> 

◆(注・11)胸椎の十番をやや強くたたき、そのあと腰椎の一、二、三番を弱くたたき、これを繰り返しました。(T10は子宮拡張。G2、3は収縮)

◆(注・12)四十分合掌行は毎年一月、福岡西会浦田安喜先生で、七月には、八尾健康会館の合宿で行いました。

◆(注・13)自然の動物である、犬や猿、ゴリラなどは分娩後すぐ臍帯をくいちぎります。産婦人科医も五分以内に切断します。私は甲田先生と同じく、一時間程してからと考えていますがいかがでしょうか?また臍帯を切るのに産婦人科医は、プラスチックのグリップと金属のはさみを使いますが、生体電流、プラズマ理論を考えると、麻紐やもめん糸と竹ベラが一番いいと思います。

◆(注・14)中西先生や樫尾先生は大人と同じ一八~一五度でもいいと言われましたが、やはり水は三十度を三週間続けた方がよいと思います。



◇家内の外陰の清拭(注・15)にはスイマグ五十倍希釈水で拭いてやりました。赤ちゃんには二日半のスイマグ五十倍水(注・16)と柿茶だけの断食をさせ、多量の胎便を排泄させました。そのあと初乳を飲ませ、現在も母乳のみで育てています。乳首も小指の第一関節の長さ近くになり、哺乳力も十分です。新生児黄疸は生後四日から五日頃までわずかに認められました。

三世代前から西式を実行すれば黄疸や宿便のない子を得ることができると考えています。我が子も、胎便が完全に取れず顔の印堂に青いすじが少し残っています。甲田先生のおっしゃる、出産後裸体一日、スイマグ断食一週間が理想と考えています。一年過ぎて家族といっしょに三日間の断食をやりたいと考えています。




◆(注・15)乳首など、からだの消毒には一切アルコールや、イソジンなどは使っていません。

◆(注・16)スイマグ水にも柿茶にも、少量のハチミツを入れました。



◇温冷浴・ローブリは生後より継続し、一度も石けん(注・17)は使っていません。三ヶ月頃より、私が抱いて、朝夕二回、温冷浴を行っています。おしめは散歩に行ったりする以外、四ヶ月末頃よりはずし始め、綿のパンツをはかせています。そのために、おまるを用意し、抱きかかえて排泄のしつけをしています。そうしないとボタロ動脈管の萎縮を遅らせるそうで、そのため、いびつな臍になったり、肝疾患をおこしたりするので薄着にさせています。母乳管理は桶谷式で行っています。

現在六ヶ月ですが、病気一つせず、表情も豊かで色白です。私の好きな言葉に、菜食主義で金メダルを取ったマレー・ローズの父が述べた「科学者の理論は後になって誤りであったことがあまりにも多い(注・18)」というのがあります。多くの西式出産児が健康で育っているという事実を考え、多くの人が、この出産法及び育児法を学んでほしいと思います。



◆(注・17)市販されている米ぬかを使ったら皮膚に赤い傷及び湿疹が出ました。雑誌『自然食ニュース』に、玄米から胚芽を分離するとき、砂や小石を入れるそうです。それ以後、自宅で分けたぬかを使用しています。

◆(注・18)腹部エコーは現在、無害といっていますが、最近のJAMAには、胎児の皮膚の表面に傷害を与える文献がありました。西式では、あざは妊娠中の性生活と言っていますが、胎児診断のためのエコーも一因ではないかと考えています。(終)


             ◇     ◇     ◇



■朝食抜きは快便を保証する。

P19 顕微鏡で拡大してみると、白米の表面にはカビがいっぱい生えているケースがよく認められます。そのようなものを主食にすることは健康上、どうしても推賞できません。(玄米は白米よりビタミン・ミネラルが多い、繊維が豊富だけではない。健康になりたければ<生きたもの>を食べることが絶対必要。玄米はその<生きたもの>なのです。副食・・一物全体食がなぜよいか。生きていくのに必要な栄養がすべて含まれているからです。(大豆・アズキ・チリメンジャコ・メザシ・丸干し・川魚など。

P22 朝食抜きは快便を保証する。私たちは生きていくために、必要な栄養物を摂り入れる「プラス栄養学」に関心がうばわれて、摂りこんだ結果体内に溜めこんだ老廃物を排泄するという「マイナス栄養学」の重要性を無視しがちです。老廃物を完全にだしきるには空腹時がもっともよく機能を発揮するのです。体内の血液循環は必要に応じて重点的に各臓器に集中され、その機能がフルに果たせるよう調節されています。したがって空腹時には腎臓、大腸などの排泄機能をたかめるために、血液は重点的にこれらの臓器へ送られています。

P23 ところが、この大事な排泄時間帯に同時に食物を摂りこんだ消化作用を強いますと、血液は胃腸の方にうばわれて肝腎の排泄機能が不完全となり腸管内には次第に老廃物が滞溜してきます。これが万病のもととなるのです。「マイナス栄養」が先か、「プラス栄養」が先かというと、もちろん出す方が先です。電車でもエレベーターでもみなそうです。降りる人が全部降りてからのるのが順序です。まだ残っているのに先にのろうとするから混乱がおこるのです。

からだの仕組もこれと同じで、午前中はまず老廃物を完全に排出するため断食しているのが正しいのです。ヨガや座禅の呼吸法でも十分な呼気が吸気より先です。そうしてから昼に、はじめて食事をするのが理にかなった食事法ではないでしょうか。一般の世相も、とり入れることが優先されて「出す方はビタ一文も嫌だ」という風潮です。しかし宿便は溜めて喜んでいるわけにはいきません。以上のことから、やはり朝食抜きの昼・夕の二食主義が生理学的にも正しい食事法だとおすすめするわけです。

P24 実際に朝食抜きの妊婦にムクミ(浮腫)はおきません。逆に朝食をとっている人にはムクミが生じやすいのです。(実験例:午前中に5合(900cc)を飲むとして・・朝食抜いた場合の尿量→6合(1080cc)/朝食をとった場合の尿量→4合(720cc)・・結果、朝食を抜いた方がはるかに多く午前中に尿が出る)これは午前中の断食で、腎臓機能がフルに発揮されたことを示していると考えられます。また、一般に胎動(胎児の運動)が活発な赤ちゃんは元気だといわれていますが、この胎動が母親の食事の摂り方と密接に関係することがわかってきました。

ある学者が調べたところ、驚いたことに、母親が食事をしてから1時間半から2時間くらいの時は、胎動が1時間にたった3、4回しかおこりませんが、食後10時間経って空腹感が強くなった時には、なんと1時間に50回~90回もあるのです。すなわち空腹時には満腹時より20倍から30倍も胎動が多くなるというのですから、この差は無視できません。胎児がよく運動して、そのトレーニングによって筋肉や心臓などの発育が促進されるとすれば、母親は1日1回くらい健やかな赤ちゃんを産むために十分な空腹感を覚えるような時間帯を持ってもよいのではないでしょうか。



■柿茶のすすめ・・(柿の中には豊富なビタミンCが含まれている)

P25 妊娠中に柿茶を飲み、また数種の生野菜を毎日適量食べていた人は、出産の際の出血がきわめて少ないということを筆者は、産科の先生や助産婦さんからこれまでよく聞いております。出産時の出血が少ないということは、妊娠中に胎盤内での出血があまりなかったという証拠になります。

P26 母親はビタミンC・P・Kそのほか、血管を強くする栄養素を完全に摂取するよう心がけることです。正しい生活を実戦することが必要になってくる。具体的に血管を強くする方法はというと、それには生野菜の適量摂取と柿茶の常用が効果を示すのです。生野菜はビタミンやミネラルの補給源として不可欠なものと高く評価されています。

P44 柿茶の飲用は妊娠中必須のものです。できれば1日一升くらい、普通のお茶はアルカリ性ですから、あまり多く飲むと胃液の酸を中和し、胃弱をおこす原因になります。しかし柿茶は弱酸性ですから安心です。そのうえに適量の生野菜(数種類)を泥状にして食べることで、出産時の出血は驚くほど少なくなるに違いありません。

これはまた血液型不適合の問題や、B型肝炎ウイルスの母子感染の予防といった問題の解決にも役立つのです。なお、甘いものを控え、またアルコールやタバコなどを慎むといった養生は、誰もが守らなければなりません。




P40~43 < 2 妊娠中の母親の養生法> / 1 泥縄式でもやる方がよい

■金魚運動・・便通を良好にし、宿便の停滞を予防するのに役立つ。1回に<1、2分間>/1日に<2~3回>

■毛管運動・・全身の血液循環を促進し疲労の解消に役立つほか、足首の故障を治し、妊娠腎の予防と治療に役立ちます。

◇妊娠月数が進んで腹が出っ張り、正規の状態ではできにくくなったときの変法・・

仰向けに寝て、おもむろに<両足を30度>上にあげる。布団でも丸めて足首の下に置き、その上に乗せるだけでよろしい。時間は大体<5~10分>。

そして30度上げたままの姿勢で足首を前後に<屈曲運動>し、また内と外に<旋転運動>を行なうのです。おのおの<10回くらい>/1日<3回>/最低<2回>。

このような足首の柔軟と強化運動が足首の炎症を予防し、かつ治療に導いてくれるうえ、妊娠腎を予防するという効果をもたらします。

■合掌合せき運動・・これは安産を望むものにとって絶対不可欠な運動です。1日も休まず、1日<3~5回>、1日に200ペン。

もし逆子であることがわかっても、この運動を熱心に実行すれば正常位に復帰することが期待できます。1日<4回>/1回300回ノルマ。

妊娠したらとにかく、合掌合せきを真面目に実行することです。

■膝の開閉運動・・(ただ単に膝を開いたり閉じたりするのではなく、ある程度の抵抗に抗して開閉するやり方)

骨盤を拡張し、○筋(展(似)+役の右側+月)と股筋を強化することによって安産に役立つ。

まず妊婦は仰臥位で両膝を立てます。手は後頭部へ組むか、あるいは木枕を当てた姿勢で上半身を十分弛めておきます。そこで助手の方が、両膝の外側へ手を当て膝をすぼめるようにするのに対し、妊婦は徐々にできるだけ膝を拡げるようにするのです。

次は反対、助手が手を膝の内側へ当てて膝を拡げるようにするのに対し、妊婦は徐々に膝をすぼめてピタリと閉じるまで続けるのです。

この運動で注意すべきことは、助手の抵抗が強すぎて妊婦の膝がふるえたり、運動が断続したりせぬようなるべく徐々に、かつ等速的に行うことです。その回数も疲労しない程度にとどめておく必要があります。

■骨盤底の運動(最後)・・これも分娩を容易にするのに役立ちます。

まず妊婦は仰臥位となり、両膝をやや拡げた位置で立てます。このような姿勢で肛門をできるだけ強くすぼめ、○筋を烈しく収縮させます。これは、あたかも催してくる便通を懸命にこらえるような状態と思ってよろしい。このような緊張状態を適宜の時間続けた後、筋肉を全部弛緩させて休息するのです。これを<3~5回>行います。あまり過ぎると疲労し逆効果になる。

以上、安産のために行うべき妊娠中の運動法を述べました。本来は妊娠する前からやっておくべきものですが、泥縄式でもよろしい。毎日やっていただきたいと思います。



■食事の注意・・玄米自然食の腹八分主義。ツワリは宿便が大きな原因の一つですから、便通をよくする繊維食として、玄米や生野菜の常用です。もしそれでも便通が思うようになかったら、副作用のない緩下剤(かんげざい)、たとえばスイマグやミルマグなどを用いてもよいでしょう。毎朝<1~20cc>を1合の水に薄めて飲用されたらよろしい。

※食事の注意としては、朝食抜きによって腎臓の働きを助け、下肢のムクミや蛋白尿などを予防することです。そして、午前中にしっかり柿茶を飲むことで尿量がふえ、ムクミで困るようなことはないでしょう。




■ツワリの症状がでてきたらどうしたらよいか。

これについては四つん這いの歩行運動をおすすめします。要するに一時的に動物のまねをするわけです。犬や猫がツワリで苦しんでいるのを見たことがありません。彼らには自然の良能が具わっているからですが、それには四足歩行が一役を果しているのです。

まず四つん這いになって、部屋の中を8の字に歩くのです。だいたい20分くらい。これを1日3回、毎日続けますと不思議とツワリが軽くなります。一度、だまされたと思ってやってみて下さい。

※注意することは、四つん這いになったとき両膝を床につけないことです。両膝関節をなるべく伸ばして歩いて下さい。なお、右手、右足を同時に前へ出し、次は左手左足を同時に出すというやり方で歩くのです。少し練習すれば、容易に出来ます。




2 マメに動くのが胎児への健康法・・母親の運動が胎児の発育を促進→妊娠中の母親の適度な運動は不可欠なものと認められる。

東北大学木村修一教授の実験の結果から、「運動している母親は血液の循環が良く、胎児に栄養と酸素が十分に供給されるので、頭脳の発達した丈夫な子が生まれたのに違いない」と分析している。

<妊娠中および授乳中も母親を運動させてみた>結果、運動した母ネズミは運動させなかった母ネズミよりも、心臓、肝臓、腸がよく発達した生命力の強い赤ちゃんを産んでるという事実です。(さらに母ネズミの運動は子ネズミの脳発達も促進するというデータが得られた)

さらに運動群のマウスの初期の母乳には、脂肪の代謝に必要なカルニチンが多く含まれている点から、妊娠中だけでなく授乳中の運動も重要視されています。 (終)

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