ロシア旅行(28)



セルギエフ大修道院の中には、あまりにも多くの聖堂・教
会があるので、今どこの教会に入っているのか、分からな
くなることがある。 それらの中で、比較的小さな教会、「ド
ゥホフスカヤ教会」に入って行く。

ドゥホフスカヤ教会

 小さな教会であるが、中に入ってみると、誠に凄い。四
 角い大柱、壁面、ドームの天井までフレスコ画で覆わ
 れている。 

 正面のイコン画は、何と4段もあり、中でも聖母子像は
 素晴らしい。 

よく、これだけのものが、旧ソ連時代に破壊されずに残
されたものと感嘆する。 修道院内には、モスクワ宗教
大学と、神学校もあるが、社会主義時代にも細々と続
いていたというから、ある程度信仰の自由は保証され
ていたのであろうか。 もっとも、破壊された教会もある
ようだ。

巡礼者が礼拝を捧げている教会もあり、中に入ること
は出来るが、当然の事ながら撮影は禁止である。
主教から祝福を受けるための、信者の長い行列が出
来ていた。 興味半分でおられるような雰囲気ではな
いので、邪魔にならないよう早々に退出する。

ウスペンスキー大聖堂の裏手に、ささやかな墓がある。
皇帝ボリス・ゴドゥノフとその家族の墓である。 ここに
注目する人は殆どいない。

一通りの見学を終えての帰途、ひっそりと佇む墓があ
ったが、誰の墓か確認は出来なかった。 その傍で咲
いていたサルビアの深紅が、深く瞼に焼き付いた。

ドゥホフスカヤ教会

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教会入り口

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教会内部

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イコン画(聖母子)

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追加画像は下記をクリックして下さい

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