本だけ日記。

本だけ日記。

2007.01.28
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インターネットを中心に4つほど集めたのだけど、
そのときに見つかった本書を早速手に入れて読んでみた。

■作家の池澤夏樹が京都大学行った、
集中講義の内容をもとに本にしたもので、
彼が世界文学10作品を選んで語っている。

■つまり、研究者側からではなく、
作者側から文学ないし小説を見たとき、
どのようなことが見えてくるのか、ということだが、
これを講義として聞くのと、こうして読むのとでは、
そうとう印象も変わってくるのではないかと感じた。

■端的に言えば、文学を語る本としては、
いまひとつ食い足らない、というのが正直なところ。

とはいえ、ぼくがまだ読んでいない、
ジョイスの『ユリシーズ』のところなどは、
参考になる情報もあったけれど、
一方、トルストイの『アンナ・カレーニナ』の箇所は、
そんなこと今頃言っているの、ということが
出てきたりして、思わず苦笑してしまう(^_^;)。

■もちろん今の大学生がどの程度文学作品を読んでいるのか、
という問題もあるので、ある程度、
内容を加減しなければならなかったのかもしれないが。

今回、池澤夏樹氏の本をこうして初めて手にしたが、
では、彼の小説を今後読んでみたいか、といえば、
残念ながらそういう気持ちにはさせてもらえなかった。





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最終更新日  2007.01.28 14:27:30
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