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2005.08.09
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カテゴリ: 洋書

 ニュージーランドの作家メイベリーによるジュニアSF。


粗筋

中学生のジェイソンは、よく行くゲームセンターで新たなゲームを見付ける。タイム・ツイスターである。
 が、タイム・ツイスターはただのゲームではなかった。未来から送られたタイムマシンだったのだ。ジェイソンと、姉のヘレナは、それぞれYosと名乗る未来からの男女と会い、二人は「力」を持っていると教えられる。Yosは、二人に対し、使命を与える。タイムマシンを使って、ある陰謀を阻止しろと。
 その陰謀には、二人の父の職場(コンピュータ研究を行っている大学)が関わっていた。ある組織が、コンピュータを通じて世界征服を企んでいたが、それを成功させる為には大学に最近納入された新コンピュータが必要だったのだ。
 ジェイソンとヘレナは、時間を何度も飛び回り、組織が新コンピュータにセットしたテープを奪うことに成功した。
 全てが終わった時点で、二人はYosと名乗る男女の正体を知る。Your Older Self、つまり将来の自分らだったのだ。



解説

……時空を超えて過去や未来へ飛び回る、というストーリーは、複雑になり、何が何だか分かり難くなることが多い。本書も例外ではなかった。何度も何度も飛び、しまいには数時間前の自分とばったり会う、というシーンまであるので、お手上げ。
「使命」の方はいつの間にか完了し、「めでたし、めでたし」で終わっていた感じ。
 世界征服の陰謀が絡んでいた割には呆気なかった。
 なぜ世界征服を企む組織が、ニュージーランドの田舎町にある大学に納入されたコンピュータにこだわるのか、なぜYos は自分らでタイムマシンを使わずに子供の頃の自分らにタイムマシンを使わせたのか、など不明な点があるが、ジュニア小説なので深く考えるのは無意味だろう(舞台がニュージーランドであることは明記されていないが、出版社がニュージーランドにあり、硬貨の裏にエリザベス二世があるとなっていた)。
 ジェイソンの友人らがテレビ番組「The A Team」のテーマ曲を合唱するところは時代を感じさせる。現在では「The A Team」と述べてもキョトンとされるだけだろう。
 作中で、指紋や手の皺を含む手形を新規セキュリティシステムに全て読み込ませたところ、手形ファイルが16Kにもなると知ったジェイソンが「それはでかい!」と叫ぶ場面や、そのシステムが手形を6までしか記録できない(つまり96Kまでしか記録できない)という下りも、時代を感じさせる。コンピュータの進化は凄いものである。



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Last updated  2005.08.09 14:56:35
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